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民主労総、4月ゼネスト宣言大会

ゼネスト、熱かったが困難も確認

チョン・ジェウン記者 2015.03.23 12:13

民主労総は3月20日と21日に単位事業場代表者と役員約600人が参加するゼネスト決意大会(以下、決意大会)を開いた。 この日の決意大会は「現場代表者と幹部が集まって4月ゼネストの切迫性と5月から7月まで展開する波状闘争計画を確認し、 総投票の可決とストライキ組織化の自信を高める」趣旨で開催された。

これに先立って民主労総は、 △朴槿恵(パク・クネ)労働者殺す政策粉砕、 △公的年金強化および公務員年金改悪中断、 △最低賃金1万ウォン争奪、 △すべての労働者の労働基本権争奪を政府に要求した。 また、このために「労働者・庶民生かす」ゼネストを予告した。 民主労総のハン・サンギュン委員長は昨年12月「朴槿恵政権に反対するゼネスト」を公約として初の直接選挙制委員長に選出された。 四大要求を貫徹するために民主労総は4月24日の先制ゼネストを宣言した。 民主労総加盟・傘下組織は3月21日から4月8日まで、ゼネスト総投票を実施する。

「4月ゼネストは以後の闘争の質と量を決定」

決意大会は単位事業場代表者と役員に民主労総のゼネスト計画を知らせると同時に、 地域別討論を通じゼネストを決意する順で進められた。 まず民主労総は、大会発言とゼネスト闘争計画発表を行い 「ゼネストを力強く成功させよう」と注文した。

民主労総のハン・サンギュン委員長は 「私たちが決断し、1千万チャン・グレの希望を作り、2千万労働者の希望を作る時、民衆の希望が形成される。 その方式がゼネストであった、誰もこれを不法とは言えない」とし 「ゼネストは避けられない私たちの課題になった。 結果を予断せず、勝利に向かって弛むことなく駆け続けるように、 4月、5月に続いて11月の民衆総決起まで決定的な契機を作ろう」と訴えた。

[出処:民主労総労働と世界ピョン・ベクソン記者]

民主労総のイ・ヨンジュ事務総長も 「ゼネスト勝利で民主労総の奇蹟を見せよう」とし 「80万民主労総は、一度も同時に立ち上がることができなかった。 互いに信じあえなかったからだ。 訴える。信じてほしい。疑わないでほしい。 隣の事業場の仲間たちが立ち上がるかどうかと悩まないでほしい」と話した。

4月24日の先制ゼネストの性格について民主労総は、 政権と資本に反対する「気勢の戦い」だと規定した。 イ・ヨンジュ事務総長は「4月ゼネストで何を獲得するのかといえば、何もないと予想する」とし 「4月ゼネストで労働者の勢いがわかれるだろう。 4月以後の闘争計画の質と量が決定されるだろう。 そのためにわれわれは4月24日の先制ゼネストを命をかけなければならない。 これを基盤として6月にはさらに大きな闘争を作ろう」と訴えた。 今回の民主労総ゼネストについてイ事務総長は 「何が違うかと言われれば、4月先制ゼネストで先に宣戦布告をすること」とし 「最も良い守備は攻撃」だと話した。 もうひとつは「パズルで今回のゼネストを完成していく」とし 「16つの産別連盟労組と16の地域本部がこの一か月間、ゼネスト事業を進め、 代議員大会でゼネストを決めて宣言した。 奇蹟的なことであり、一つの組織革新の過程を作っている」と説明した。

[出処:民主労総労働と世界ピョン・ベクソン記者]

特にハン・サンギュン委員長は 「総投票の圧倒的な賛成と圧倒的な参加だけが、ゼネストの1次戦勝利だと規定できる。 労組ごとにそれぞれ難しい条件があり、多様な方式で総投票をするという意見もあるが、 政府と資本が顕微鏡を当てて民主労総に注目している」とし 「昨年、民主労総が直接選挙制を成功させたように、完璧に闘争の総意を集めよう。 総投票は99%の賛成にしよう」と訴えた。

民主労総によれば、16の産別連盟のうち、 建設産業連盟と公共運輸労組連盟、教授労組、保健医療労組、非正規教授労組、サービス連盟、女性連盟、化学繊維連盟が21日から総投票を行う。 金属労組と事務金融連盟は23日から、民主一般連盟は25日から、大学労組は30日から総投票を始める。 スト権が剥奪されている全教組は、4月6日から年次休暇闘争投票を行い、 公務員労組は別途の投票日程と方式を公務員労組委員長に委任している。 言論労組と情報経済連盟はまだ投票方案を決めていない。

民主労総は総投票の目的について、 △事実上の争議態勢構築、 △ゼネスト突入方針の執行力向上、 △個別事業場ストライキ組織化の主要経路とした。 総投票開票結果は4月9日〜10日に発表する予定だ。

熱いがそれぞれ異なる熱気、温度差はある

民主労総加盟・傘下組織の代表者らは、ゼネスト決意発言と共に計画を共有した。 全教組のピョン・ソンホ委員長は 「全教組は4月24日に年次休暇闘争と2日間の野宿闘争を繰り広げ、 50億ウォンの闘争基金を決めた」とし 「卒業と入学が重なって忙しい時期だが、退くことなく2015年のゼネストに参加する」と伝えた。

プラント建設労組のイ・ジョンファ委員長は 「4月24日のゼネストで、プラント労働者たちは自分の役割を尽くす」とし 「今日代表者が集まった知らせが現場に伝えられる。 われわれは思ったよりはるかにゼネスト成功の近くに来ている」と明らかにした。

金属労組は3月3日の臨時代議員大会で民主労総ゼネストを決議した。 金属労組のユン・ウクトン事務局長は 「幹部が仕事をやめて総投票99%賛成に拍車をかけている」とし 「だが現場はまだゼネストの雰囲気が熱くなっているとは見られない。 残る1か月間、現場を回る」と話した。

比較的熱い熱気だったが、決意大会ではゼネスト準備の困難と成功の可能性についての率直な発言も出された。 「現場はまだゼネストの雰囲気が熱くなっていない」、 「組合員は果たして民主労総が今回ゼネストができるのか疑問を持っている」、 「現場の組織力に困難があって負担だ」等だ。

また、相対的に闘争力が強い金属労組がゼネストを決議したが、 現代車と起亜車などの規模が大きいメーカーと完成車労組がストライキに積極的に参加するのかが関心の対象だった。 「現代車と起亜車労組がストライキに参加するのか心配している組合員が多い」といういくつかの発言でわかるように、 これらの労組の参加がストライキの規模と波及力に与える影響が大きいためだ。

[出処:民主労総労働と世界ピョン・ベクソン記者]

現代起亜車ストライキ参加に関心
「張り子のストライキを警戒せよ」

金属労組現代車支部と起亜車支部はそれぞれ組合員4万7千人、3万1千人で、 金属労組15万組合員の半分を占める。 だが現代起亜車を見る視線は必ず数字だけの問題ではないようだ。

「民主労総ゼネストに対し、組合員たちは蔚山プラントはハンマーを置いて4千人が参加できるが、 現代車蔚山工場組合員たちが果たしてどれほどストライキに参加するのか疑問だという話をよくする」と内部の雰囲気を伝えたプラント建設労組委員長の発言は、 今回のゼネスト組織における現代・起亜車への依存を垣間見せる。 起亜車華城工場で働く民主労総京畿本部現場実践団長のキム・ウヨン氏も 「地元では多くの人と市民団体関係者が起亜車支部が本当にゼネストをするかと尋ねる」とし 「起亜車支部は4月24日の先制ゼネストを必ずすると決議した。 ここに来ているわが起亜車支部長を信じる」と話した。

金属労組ユン・ウクトン事務局長は 「労組役員と事務局などがすべて仕事を止めて現代車に続き、 起亜車、韓国GMなど完成車支部をまわり、99%総投票可決を訴えた」と明らかにした。

しかし公共運輸労組連盟は公共機関という特性上、来る6月にいっせいに進められる経営評価に対抗し、争議権を確保するなど、11月までのストライキ日程が確定しているため、、民主労総の4月先制ゼネスト参加は難しいと見られる。 鉄道労組は5月に争議行為賛否投票を予告している。 また、組合員規模が大きい労組のうち、貨物連帯が4月5日まで労組役員再選挙があり、 3つの複数労組で構成された都市鉄道労組が1社1労組統合を目標として組合員総投票を予告するなど、 各労組の内部状況も難しいと見られる。

そのために公共運輸労組連盟は2万人の学校非正規職などで構成された教育公務職本部、 ソウル大病院と慶北大病院などを中心にゼネストをする計画だ。 だが彼ら事業場はすでに争議権を確保した闘争事業場だ。

公共運輸労組連盟は総投票の圧倒的な可決と民主労総80億ウォン ゼネスト基金募金に集中し、 順法闘争をはじめとする各種の実践闘争を議論している。 公共運輸労組連盟のチョ・サンス委員長は討論で 「金属労組で現代車と起亜車のストライキ突入が関心を引くように、 公共では鉄道労組と貨物連帯などのストライキ突入が関心だ」とし 「公共機関はゼネスト始動に時間が多少かかる。 しかし一度戦いを始めれば、大きな規模のストライキができる組織なので、 4月を皮切りに今年一年続く行く民主労総ゼネストを決議して準備したい」と話した。

民主労総の四大要求による4月先制ゼネストを準備する決意大会参加単位の雰囲気は熱かった。 だが各単位の温度差も明らかだった。 また現代・起亜車、鉄道労組と貨物連帯など、波及力が強い事業場のストライキ参加程度が最大関心事だった。 96年〜97年のゼネスト以後「民主労総のストライキはいつも政治ストライキだったが、 できる単位の日程合わせと幹部ストライキを越えることができなかった」という指摘がある。 初の直接選挙制指導部が準備するゼネスト闘争が、 民主労総の組合員を越え、すべての労働者たちの要求と参加につながるのか、 民主労総傘下に組織された労働者の問題闘争、張り子のストライキに留まるのは、 決意大会の熱気だけではわからない。

付記
チョン・ジェウン記者はメディア忠清の記者です。この記事はメディア忠清にも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2015-03-25 00:18:17 / Last modified on 2015-03-25 00:18:17 Copyright: Default

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