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民主労総、4月先制ゼネスト突入確定…「ウソスト」の汚名を拭えるか

4月ゼネスト〜6月まで波状スト、組織化がカギ

ユン・ジヨン記者 2015.02.13 10:05

全国民主労働組合総連盟(委員長ハン・サンギュン、民主労総)が来る4月、 朴槿恵(パク・クネ)政権に対する先制的政治ゼネストに突入することを決定した。

民主労総は2月12日午後1時、登村洞のKBSスポーツワールドで定期代議員大会を開き、 上半期のゼネスト闘争を含む今年上半期の闘争計画を確定した。 民主労総史上初の直接選挙制選挙で当選したハン・サンギュン指導部は、 中央執行委員会と中央委員会等を通して上半期ゼネスト闘争の計画を議論してきた。 最高議決機構である代議員大会で最終事業計画が確定したことで、 民主労総は4月から6月まで、上半期先制的波状ストを行うことになる。

民主労総、代議員大会で4月先制ゼネスト突入確定

民主労総のハン・サンギュン委員長は代議員大会の前に代議員に対し、 ゼネスト事業計画を確定してくれるよう訴えた。 ハン・サンギュン委員長は「朴槿恵政権と民主労総は両立できない。 どちらかが消えなければ、この国が正常に回らない」とし 「牛を殺して牛小屋を直すようなことはやめよう。 これまで如何に多くの仲間を失ったか。 闘争しなければ、歴史を前進させる道は決して開かれない」と声を高めた。

続いて「今この時間からゼネスト闘争が難しい理由を語る前に、 ゼネストをしなければならない理由を一緒に議論してくれるよう切実に訴える」とし 「4月の先制ゼネストで民主労総が勝利する可能性があることを確認する闘争にする」と強調した。

この日の代議員大会には、在籍代議員数1001人のうち632人が参加し、会議は成立した。 代議員はゼネストの突入時期と目標、闘争戦術などについて議論し、 「財閥の腹をふくらませることに対抗する労働者・庶民を生かすゼネスト」に突入すると最終的に確定した。 ゼネストにより、政権の労働市場構造改悪と公務員年金改悪を阻止し、 最低賃金1万ウォンと労働基本権を勝ち取ることが目標だ。

特に、政府は来る3月までに労働市場構造改革についての労使政委での合意を注文しているため、 公務員年金改悪も4月頃に判明する予定で、民主労総は「政府政策廃棄」を要求する先制的ゼネストを予告した状況だ。 民主労総は各事業場の条件と境遇に合わせて、できる限りすべての闘争力を集中し、 4月の先制的ゼネストを成功させる方針だ。 4月のゼネストを始め、6月まで続く上半期波状ストも計画している。

代議員大会の決定により、民主労総は中央と加盟傘下組織の執行体系をゼネスト闘争本部に転換し、内部組織化事業を進める。 指導部現場巡回を始め、来る3月20日の「単位事業場代表者-役員決意大会」を皮切りに、 3月末には全組合員総投票を行う予定だ。 組合員総投票で組織化を拡大し、実質的な争議態勢を構築する意図だ。

ゼネストのための80億基金募金事業も進められる。 民主労総は2月から4月まで、正規職組合員は1万ウォン以上、 非正規職組合員は5千ウォン以上のストライキ基金を醵出し、 総額80億ウォンの基金を設置する計画だ。 ゼネスト基金は犠牲者対策基金、教育および宣伝広報事業、組織事業、政策研究事業などに使われる。

また民主労総は、4月のゼネストの前後に、4.16セウォル号惨事1周期闘争、6月に予定されたチャン・グレ大行進、 最低賃金1万ウォン争奪闘争、賃団闘、臨時国会改悪立法阻止闘争などを経て、 11月下半期のゼネスト闘争のための動力を拡大させていく予定だ。 4月のゼネスト突入時期は、民主労総委員長に委任することにした。

ハン・サンギュン委員長は 「2月25日の闘争宣布式で、3月末までに政府が労働市場構造改悪と公務員年金改悪などを撤回しなければ、 4月のゼネスト強行を明言する予定だ。 朴槿恵政権が労働市場構造改悪を撤回しても、 公務員年金改悪問題、公共部門ニセ正常化などの問題が残っているのでストライキを宣言することになるだろう」と明らかにした。

なおこの日の代議員大会で行われた副委員長選挙で、 チョン・ヘギョン、キム・ギョンジャ、イ・サンジン前民主労総副委員長と キム・ウクトン前建設企業労連委員長、キム・ジョンイン公共運輸労組首席副委員長の5人が8期民主労総副委員長に選出された。 チュ・ボンヒ前民主労総副委員長とイ・ギョンス前民主労総忠南本部長の2人は落選した。

産別懸案とストライキ突入時期集中がカギ
4月ゼネストと波状ストで「ウソっぱちストライキ」の汚名を拭えるか

民主労総初の直接選挙制選挙で当選したハン・サンギュン指導部は「ゼネスト」を掲げて当選した指導部だ。 民主労総がこれまで「ウソっぱちストライキ」などの汚名に苦しんできたので、 指導部としては今回のゼネストの成功に死活をかけざるを得ない状況だ。 ひとまず政府に対する威力的な警告性ストライキを確定したが、まだ解くべき宿題は山積だ。 まず、加盟傘下組織の各種の懸案とストライキ突入時期などをまとめられるか、 実際のストライキ規模をどれくらい組織できるのかがカギだ。

民主労総は1月29日、産別連盟委員長と地域本部長などで構成された中央執行委員会で、 民主労総の4月ゼネスト方針を全員一致で決議したと明らかにした。 各産別連盟が4月ゼネストの必要性には共感したが、どの程度までストライキに服務できるかは、具体的に確定できていない。 4月のゼネストの主要隊伍だった公共部門と公務員労働者のストライキ突入も未知数だ。

公務員労組は2月7日の代議員大会で、「政府と与党が公務員年金改悪が表面化すれば」ゼネスト突入するという方針を定めた。 ゼネストの突入時点は公務員労組のイ・チュンジェ委員長に委任することにした。 公務員労組の関係者は「公務員労組のストライキの可能性は半々と見ている」とし 「事実、各産別も日程と事案があるので民主労総と同日の同時刻にストライキするのは難しい条件がある」と伝えた。

公共運輸労組の場合も4月のゼネスト闘争動力を集める過程にある。 公共運輸労組の関係者は「今は4月ゼネスト闘争に学校非正規職労働者とソウル大、慶北大病院などの労働者程度が服務するものと見られる。 鉄道労組は6月ぐらいと見ており、公共機関も日程が合わない状況」とし 「現在、闘争の雰囲気が盛り上がってきているので、2月末の代議員大会を起点に組織化に力を入れる予定」と明らかにした。

金属労組は2月10日の中央執行委員会で、4月のゼネスト闘争方針として 「環境労働委に労働法改悪案を上程したり、政府がガイドライン、マニュアル、指針などを公式に発表すれば、ゼネストで阻止する」ことに意見を集約した。 金属労組の関係者は「政府の実質的な行為があればストライキをするということで、 私たちも先制的な意味を持っているが、総連盟の先制的ストライキとは多少意味が違うかもしれない」とし 「細部の内容と方針などは民主労総中執で点検しなければならない」と説明した。

2月5日に開かれた民主労総中央委員会で、サービス連盟のカン・ギュヒョク委員長は 「中央執行委員会で全員一致で4月ゼネストを決議したという報道があったが、 保健医療労組とサービス連盟は事実(ストライキが)難しいので与えられた条件で最善を尽くすと申し上げている」とし 「ウソっぱちストライキでないのなら、16の産別連盟の政治的な発言ではなく、 率直な発言が確認されなければならない」と語った。

保健医療労組の関係者は「ストライキは事実上難しい状況で、 3月12日の代議員大会でもっと闘争計画を話してみなければならない」と説明した。 建設労組の関係者も「民主労総のストライキに服務する方針だが、 まだ具体的な闘争計画は確定していない」と明らかにした。

しかし全教組は民主労総の4月ゼネスト闘争に合わせ、年次休暇闘争を節度を持って組織する方案を議論している。 全教組の関係者は「4月末に年次休暇闘争に突入し、国会で公務員年金改悪を押し通せば5月以後も年次休暇闘争に突入する方案を議論している。 全教組は日程を確定して、民主労総、公務員労組とストライキの時期を合わせていくことを基本にしている」とし 「現在、1万人を目標に組織をしており、今後中執と代議員大会で具体的な事業計画が確定するだろう」と説明した。

なお民主労総のパク・ソンシク報道担当者は 「まず代議員大会で4月のゼネストを決議した。順次、ストライキの規模を大きくしていく方法を取ったので、 各産別連盟が条件に合う役割を見つけると思う」とし 「4月のゼネストは、労働者なら避けられない選択肢だ。 残された期間にすべての産別連盟が時期をあわせ、共に闘争できるように最善を尽くしたい」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2015-02-13 19:53:24 / Last modified on 2015-02-13 19:53:25 Copyright: Default

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