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抑えられた特殊教育指導員の労働権...「我慢しない」

公共労組教育公務職本部、国会で討論会を開き要求を提示

ハ・グムチョル記者 2014.11.10 16:27

障害児童のための特殊教育は、特殊教師だけでは回らない。 「障害者などに対する特殊教育法(以下、障特法)」で規定された特殊教育補助人材の存在がなければ特殊教育は完全にならない。 授業時間の支援だけでなく、食事および用便の補助、移動支援など、彼らが遂行している仕事は一つや二つではない。

彼ら「特殊教育指導員」は特殊教育の現場になくてはならない存在だが、劣悪な処遇と雇用不安による不満がとても高い。 そのため民主労総公共運輸労組全国教育公務職本部(以下、教育公務職本部)は11月8日に国会で討論会を開き、特殊教育指導員の労働権保障を要求する声を知らせた。

この日の討論会には約250人の特殊教育指導員が参加し、彼らの要求がいかに切実かを実感させた。 彼らは討論会の間、ずっと彼らが処している勤務条件の劣悪さを吐露し、改善の至急さを強調した。

▲民主労総公共運輸労組全国教育公務職本部は11月8日に国会で討論会を開き特殊教育指導員の劣悪な労働条件と処遇改善要求を知らせた。[出処:ビーマイナー]

低賃金に重い病気にまでかかる特殊教育指導員

美術の時間に特殊教育対象の学生が振り回した刃物で怪我をしたり、特殊教育対象の学生が投げた球が目に当たったりもします。 いつも緊張状態で働くため全身が筋骨格系危険状態で、湿布で包まれ、傷だらけになります。 痛い体でいつも繰り返される突発状況に特殊教育指導員は身を投じています。(慶北特殊教育指導員ハン○○氏)

1時間目から子供たちの手を握って車椅子を押し、おむつを替えて便がついたパンツを洗い始め、 一時間も休む時間もなく7時間目が終わると午後3時。 (その上)私が担当している学生がケア教室と放課後プログラムに参加すると申請しました。 美術とクレー工芸に行って一時間、ケア教室に行って一時間の支援をすると5時の退勤時間です。 私は鉄の腕と鉄の足を持つ疲れを知らない鋼鉄体力のロボットでなく、勤労基準法に明示された休憩時間を保証される権利がある労働者です。(江原特殊教育指導員チョン○○氏)

食事代がもらえないのも寂しいが、怪我をしても自分の金で病院行かなければならない境遇です。 子供たちに噛まれ、抓られ、直接ぶつかるのは実務員なのに、私たちに危険手当がないというのはおかしいです。 同じように子供たちの世話をしても給与の違いが出るのは仕方がないとしても、 食事代もなく、危険手当もなく、その上特殊教師はいくらかの成果給が出るのに実務員は0ウォン。(某地域特殊教育指導員△△氏)

教育公務職本部によれば、全国の特殊教育指導員は2014年現在7875人で、毎年その数は着実に増加している。 彼らのうち女性が全体の96.7%に達する。 雇用形態は無期契約職が84.3%、期間制13.2%だ。 最近、教育監の直接雇用が実施され、無期契約職の割合が増えた。

しかし彼らは相変らず雇用不安に苦しんでいると訴える。 教育監の直接雇用により、労働法上の使用者は教育監だが、今も障害学生減少などの理由で該当学校から解雇されたり退職を強要される事例が多いという。 そのために彼らは「学校事情により雇用関係が断絶しないように、教育監が責任を持って配置しなければならない」と要求する。

最低賃金水準にとどまる低賃金体系も問題だ。 彼らは平均的に2014年基準最低賃金の時給5210ウォンよりわずか740ウォン高い5950ウォンを適用されているが、 これは中小企業中央会が発表した製造部門単純労務従事者の基本給一日労賃単価の6万3326ウォンと較べてもはるかに低い(4万7600ウォン)。

さらに正規職には毎月13万ウォンの食費が支払われるが、特殊教育指導員には支払われず、成果賞与金も全くない。 また勤続年数による号俸も適用されず、10年以上働いても月給が150万ウォンを越えない。

これだけではない。 6月の一か月間、教育公務職本部が全国652人の特殊教育指導員を対象に質問した結果、 業務上の負傷の経験があると答えた人は395人(60.6%)に達したが、 労災処理を受けたと答えた人は8人(2.3%)に過ぎなかった。

その上、彼らの職務上の名称もまた相変らず紛らわしい。 障特法では彼らを「特殊教育補助人材」と指すだけで正確な職務名称を定めていない。 京畿・江原・全北地域だけが「特殊教育指導員」という名称を使っているが、 その他の地域は「特殊教育実務院」または「特殊教育補助員」という名称を使っている。 そのため教育公務職本部は職務満足度を低下させる「補助人材」、「補助員」等の名称を使わず、「特殊教育指導員」に統一することを要求している。

▲特殊教育指導員労働者が20日にストライキを決定し、拍手している。[出処:ビーマイナー]

20日に学校非正規職労働者ストライキ予告

このように劣悪な処遇の改善を要求するために、 特殊教育指導員を含む教育公務職本部所属学校非正規職労働者たちは11月20日、 全国的にストライキを行う。

学校非正規職は特殊教育分野の他にも給食室、教務室、行政室、科学室、電算室、図書館、ケア教室、学校施設管理、安全管理など、 必ず学校運営に必要な業務を遂行している。 しかし正規教職員の待遇を受けられず、事実上幽霊のような扱いを受けていると彼らは主張する。

そのため教育公務職本部はストライキ闘争で学校非正規職労働者に対する食費の支払い、 休み中の生計対策、成果賞与金支払い、全職種での手当て支払いなどを要求する計画だ。

付記
ハ・グムチョル記者はビーマイナーの記者です。この記事はビーマイナーにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-11-11 09:54:22 / Last modified on 2014-11-11 09:54:23 Copyright: Default

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