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韓国:侵奪迫るキム委員長インタビュー
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侵奪迫るキム・ミョンファン委員長「逮捕されても鉄道民営化阻止闘争は続ける」

[インタビュー]鉄道ストライキ11日目「国民的な支持を受ける闘争、心残りはない」

ユン・ジヨン記者 2013.12.19 16:38

鉄道労組のストライキ突入8日目の12月16日、キム・ミョンファン委員長をはじめ 指導部10人に逮捕令状が請求された。指導部は身動きできない状態で手配生活 に入り、警察は押収捜索および追加逮捕令状発布などを続け、全方向的な圧迫 を始めた。ストライキ参加組合員約8千人の職位解除措置も続いた。政府機関と 総理、与党、さらに朴槿恵(パク・クネ)大統領まで登場して「鉄道労組ストラ イキは不法ストライキ」と声を高めた。

世論は沸き立った。政府の大々的な強行策が続くほどに、鉄道労働者のストを 支持する声が続いた。重くなった世論を背負って、鉄道労働者のストライキの 期間は二桁に入った。組合員のストライキ隊伍は増え、結局、国土部は組合員 ストライキ参加率統計発表を放棄した。

ストライキ11日目の19日。1万人もの全国のストライキ参加組合員がソウル上京 闘争を行う。朴槿恵大統領が当選してちょうど1年目になる日だ。鉄道労組の 組合員だけでなく、労働界と市民団体、大学生、自発的市民もソウル市庁広場 に集まる。今や「鉄道民営化阻止」の社会的共感は、世論の大勢になった。

鉄道労組の歴史で最長期間ストライキの記録を書き換えながら、世論の支持も 背に負った鉄道労組は、とても鼓舞的な雰囲気だ。12月18日午後、インタビュー のために会った鉄道労組のキム・ミョンファン委員長の顔にも疲れより活気が あふれていた。手配生活の疲れや指導部不在の心配より「とても誇らしい」と いう言葉を強調し続けた。いつ終わるかわからない11日間の民営化阻止ストライキ。 その動力と今後の対策についてキム・ミョンファン委員長と話を交わした。

「鉄道民営化阻止は組合員たちの信念、止められない」

ストライキが10日を越えた。ストライキ隊伍の状況と組合員の雰囲気はどうか

もし、単に賃上げや勤労条件を要求するストライキなら、(政府が)これ程まで 強く出てくればやめようという言葉が出てくるかもしれない。だがストライキ をしてでも鉄道民営化を防ごうというのが組合員の信念だ。少なくとも何十年 も「鉄道」という公共のシステムで労働者として働いてきた人だ。もし民営化 されれば組合員の自負心は完全になくなる。単純に金を稼ぐだけの人に転落す る。組合員自身の信念に基づくストライキなので、ストライキ隊伍に亀裂はない。

明らかに鉄道民営化も組合員の労働条件と関係があるのに、直接の利益になる賃上げなどの闘争とは性格が違う。これほど組合員を結集させる動力は何か

私たちが民主労組を作って10数年間、鉄道民営化阻止闘争をしてきて、多くの 犠牲があった。ところが組織が生き残る過程でも、他の公共部門の民営化過程 と犠牲があった。今の闘争の過程でも確認している。今回の戦い容易ではない。 負けるかもしれないと思う。だがこうしてしっかりしなければ、他の公共部門 民営化過程のようになってしまう。代表的なところがKTだ。組合員はKT民営化 の過程をすべて見てきた。その深刻な問題を知っている。組合員は今、戦いな がらも、私たちの未来を見ている。先に民営化された例を見れば、確信がわく。 だから止められない。

李明博(イ・ミョンバク)政権になって、闘争事業場が破壊された。「労組破壊シナリオ」という言葉まで登場した。政権の強行策が続く状況で労組破壊の恐れはないか

恐れがないわけはない。事実、組合員間の均衡が本当に難しい。闘争の意志が 高い組合員がいて、闘争の意志が弱い組合員もいる。だから今回のストライキ に入る前にモットーを「一緒に行って共に帰ろう」に決めた。一緒に行って、 一緒に帰れなければ、互いに傷が残る。政権と使用者側はこの隙を狙う。だから 闘争の意志が高い隊伍と低い隊伍を互いに組み合わせて調節するのが指導部の 指導力だと思う。もし本当にそんな時間(労組破壊)が来れば、すべての体面を 捨てて組織化する覚悟だ。

会社と政権が労組破壊を試みる動きもあるのか

ストライキに入り、まず確認した。国土部と使用者側が「いつか手を出す」と 話してきたし、わかっていて始めたことだ。それで予想される弾圧に準備し、 対策をたてることが重要だった。職位解除の可能性もある。それでも、まさか 8千人もの組合員を短時間に職位解除するだろうか、半信半疑だった。だがわれ われは落ち着いている。その代わりに社会が揺れ動いている。彼らのミスだと 思う。弾圧を受けた主体は平常心を保つが、急速に社会的に問題意識が広がっ たのは彼らの敗北だ。過去の御用労組の時に働いていた幹部を中心にした労組 があり、本社の管理者を中心にした労組もある。だが大勢に影響はしない。 われわれは大衆を信じ、その流れの中で闘争戦術と組織運営に努力している。

手配状態で指導部の行動が不自由だ。ストライキ隊伍を率いる指導力に支障があるのではないか

警察が18人への追加逮捕令状を請求したのは意図がある。私たちが持っている 一番硬い地域と硬い組織の支部長を打ったのだ。一番最初に中央指導部を打っ たが、隊伍は動揺しなかった。それで「野戦司令官」と呼ばれるその下の支部 長を打った。予想はしていたが、これは兵器や催涙弾を使わないだけで、鎮圧 と同じだ。労組次元でも急いで措置している。隊伍の動揺をしっかり抑えろと いった。手配された支部長がいる地域は、2線の指導部をたてた。2線指導部が 19日の集会隊伍をしっかり率いるだろう。

「国民に拍手されるストライキ、もう心残りはない」

朴槿恵大統領当選1周年を控えても政府がスト解決の意志を示さず強硬対応を続けている。政府がこうした無理をする理由をどう見ているか

李明博政権の時から「押されてはいけない」という雰囲気が強かった。特に、 朴槿恵政権は労組に対する敵対感がこうして表現されているようだ。われわれ は大統領に公約を守れと要求しているのであって、敵対感を持っているのではない。 だが私たちの要求が無視され、鉄道民営化の懸案をとんでもない論理に持って いこうとするようで危険だ。鉄道民営化をしないという大統領の言葉も国民は 疑かっているのに、なぜ奇襲的に処理するか。今からでも青瓦台は中断できる。

[出処:チャムセサン資料写真]

公社と国土部が水西発KTX株式会社を設立する理事会の決議から免許証発給まで、短時間に分割民営化手続きを一瀉千里に進めている。こうした速度戦を予想したか

11月初めの鉄道公社との交渉で、使用者側は12月26日に最後の定期理事会を開 くと公式に話した。だが理事会は2週間前倒しになった。また公社は免許権発給 は2週以内にできるといったが、10日で片づけようとしている。これは不当だ。 本当におかしいのは、国民の税金で14兆5千億ウォンもの鉄道の公共インフラが 建設された。ところがこれを運営する株式会社の初期資本金が4千億ウォンで、 血税の浪費だという非難が高まり、資本金8百億ウォンと言葉を変えた。それか ら公社は株式会社設立のために50億ウォンを出資した。この株式会社が免許権 まで持っていけば、それこそ利権だ。8百億の会社が14兆5千億ウォンの公共の インフラ運営権を持つなど、とんでもない。

だからわれわれは、政府が国民の説得に失敗するしかないと見る。残り資金を 公的資金で埋めると思う。だが収益が高まれば民間資本が黙っているだろうか。 資本主義社会で資本が憲法訴訟でもかければ、100%やられる。後で公企業化も できない。FTAのために米国資本が1ドルでも入れば抵抗できない。そんなこと が起きるだろう。大統領は民営化ではないというが、なぜこれほど疑いが多い のかと言いたい。だが私たちが疑っていることが不当で非合理的なことなのか。 そうではない。私たちの疑いは合理的だ。それを解決するために、対話と交渉、 社会的な議論機構を要求しているのだ。

国会国土交通委員会に鉄道産業発展のための小委員会構成と民営化反対法案を用意するよう要求した。だが17日の国土委全体会議は紛糾した。どう評価するか

水西発KTXは2016年に開通する。まだ2年残っているが、あえて理事会決議10日 で免許権を与える理由は何か。それで国会にも小委員会を作って免許を中断さ せようと要求した。だが民主党でもため息をつくだけだ。国土委会議で民主党 は彼らがいかに戦闘的でないかを見せた。民営化の問題は民生問題の核心で、 鉄道労組のストライキが極端に行っているのに、国会がこれを政治的に解けな いなどおかしい。民主党が民営化の問題で、私たちと同じ立場を持っているこ とは分かる。だが民主党が私たちを説得するのではなく、彼らを引っぱってい かなければならないのではないか。現在としては国土委常任委がまた開かれる 計画はない。免許権発給にブレーキをかける人がいないのだ。今は、青瓦台が 事態解決のため決断をするしかない。

国民の支持が広がっている。感じているか

鉄道労組は二桁のストライキをしたことがない。政権の不法攻勢がかかってき た後、3、4日を越えたこともない。ところが今回、最長期間ストライキを記録 している。ストライキ隊伍の信念と国民の支持と声援が化学作用を起こしたよ うだ。警察がストライキ隊伍を破壊するために、初期に逮捕令状を申請しよう としたが、国民の世論が悪くなることを恐れて3〜4日を越した。体感している。 国民からの頑張れという支持を見て、私たちも驚いた。これ程までだとは予想 できなかった。私が鉄道に入って24年目になる。同期や先輩はいつも「国民に 拍手されるストライキを一回だけできれば心残りがない」と話していた。今回、 その心残りを解いた。古参グループが後輩をしっかりつかんでいる。老人たち がみんな飛び出してきた。集会で会う先輩たちが「こんなストライキをしてく れて、ありがとう」と言う。薬も一袋ずつ持っている老人たちが私に厚着を しろという。

「一応粘る。逮捕されても民営化闘争は続く」

鉄道公社は自分たちには何の権限もないと言って交渉も開かない。労使交渉で解決できる段階は過ぎたので、出口戦略も見えない。どうする計画か

17日に朴槿恵大統領が「労使がリーダーシップを発揮して解決しろ」と言った 時、良い話だと思った。私たちの要求とも一脈通じる。それで鉄道公社からも 何かのシグナルがくるかもしれなかった。連絡すると、そんな信号はなかった という。国土部で切っているのか、政府が強攻ドライブで締めつけているのか、 私たちの電話も受けない。国土部は崔然恵(チェ・ヨネ)社長に、マスコミとの 接触も許諾を受けなければならず、労組との対話もさせず、野党の議員にまで 会うなと言った。無条件、先復帰だと言う。だから私たちもとにかく粘らなけ ればならない。13日に実務交渉が開かれた時、最後の交渉になるかもしれないと 考えた。それで14日から粘った。

20日、国土交通部が水西発KTX株式会社免許権を発給すると、闘争はどんな様相に流れると見るか

理事会の決議と法人設立に続いて、もし免許証まで発行されると、来年に貨物 分離が始まり、2015年には赤字線の分割民営化が始まる。2013年から2017年ま での朴槿恵政権の5年間に、分割民営化による鉄道民営化を完成させる計画だ。 この時点でわれわれは単に組織保全の問題ではなく、今後の民営化に対応する 闘争について悩まなければならない。

もちろん闘争の様相が変わるかもしれない。だがこの闘争は続くだろうし、続 けなければならない。この闘争を率いる場に私がいるかもしれず、いないかも しれない。だが私が監獄に行っても、まだ他の人がいる。この闘争は止められ ない。来年の賃金団体協議でも、また民営化の問題が核心になるだろう。鉄道 民営化阻止に関する今後の戦略的な方向を決め、今後持続的な闘争に続けたい。

最後にストライキ隊伍を死守している組合員と、鉄道ストライキを支持している国民にひと言

ぜひ「ありがとうございます」という言葉を言いたい。仲間や連帯組織、鉄道 労組頑張れと応援している国民の皆さん、すべてにとても感謝している。国民 が「不便でも我慢する」と応援する言葉がとても真心に響く。私たちも列車に 乗れば分かる。鉄道で働く人なのに、列車がたった10分動かないだけで腹が立 つ。民営化反対のためなら、その不便を我慢して支持すると言ってくれるのが とてもありがたい。国民が不便を我慢するということは、私たちに諦めずに 闘争を展開しろという国民的メッセージだ。どんな形でも、鉄道民営化闘争を 最後までやり抜く。当分はゆっくりでも、韓国社会に少なくとも良い変化を もたらすためになら、指導部としての犠牲も甘受する。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-12-19 22:47:57 / Last modified on 2013-12-20 12:13:19 Copyright: Default

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