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LNJ Logo 韓国:現代車非正規組合員、296日の鉄塔籠城を終えて地面に降りる
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チェ・ビョンスン、チョン・ウィボン、296日の鉄塔座り込み地面に降りる...闘争は続く

31日の希望バスの場所は13日の会議で決定

イ・ミンジン記者 2013.08.08 14:58

▲鉄塔から降りたチェ・ビョンスン氏が309日間高空籠城をしたキム・ジンスク指導委員と挨拶をしている。[出処:蔚山ジャーナル]

▲8日午後1時、鉄塔の下で高空籠城中断についての記者会見が開かれた。[出処:蔚山ジャーナル]

不法派遣根絶と正規職転換を要求して、現代車蔚山工場ミョンチョン駐車場内 の送電鉄塔の上で籠城を続けていた非正規職支会のチェ・ビョンスン、チョン・ ウィボン氏が、8月8日午後1時、座り込みから296日目に地面に降りてきた。

民主労総と現代車非正規職支会労組員、全国から集まった社会団体代表はこの 日の1時から記者会見を行った後、二人が降りてきた。参加した代表者たちは 「二人は今日、座り込みを終えるが、現代車の鄭夢九(チョン・モング)会長の 不法派遣は今も強行されている」とし「不法派遣を根絶して、現代車非正規職 労働者を正規職に転換するための戦いは中断することなく続く」と話した。

[出処:蔚山ジャーナル]

この日1時、鉄塔の下での会見を終え、二人の座込者がクレーンで降りてきた。 クレーンには民主労総のカン・ソンシン蔚山本部長と、非正規職支会のキム・ ソンウク対協部長が乗って上がり、二人と共に降りてきた。

[出処:蔚山ジャーナル]

降りてきたチェ氏は「300日ほど上にいて、果たして韓国社会に正義が生きてい るのか疑問を感じた」として「私は堂々と責任を取って闘争の現場にまた戻る」 と話した。この日の会見では、民主労総のチュ・ボンヒ副委員長が「二人が降 りて戦いが終わったのではない」と話した。希望バス企画団を代表し、チョン・ ジヌ牧師は「現代車非正規職のための社会的連帯は続く」と話した。

希望バス企画団は8月8日午前6時30分頃、ソウル大漢門前からバス1台で出発し、 ミョンチョン鉄塔に到着した。このバスには企画団の関係者らとソウル地域の 記者らが共に乗ってきた。

現代車非正規職支会のパク・ヒョンジェ支会長は8日午前1時、鉄塔上の二人と 通話した。朴支会長は「二人が戦いを終わらせることができずに降りるのは、 とても申し訳ないと思う」とし「もっと前に降ろさなければならなかったのに、 私こそ本当に申し訳ない」と話した。

先立って二人の座込者は、7日午後2時、SNSを通して「まだ体力が残っているが、 座り込みを終えて降り、また闘争をする」と座り込みの中断を発表した。

現代自動車で行われた10年の不法派遣闘争に終止符を打つために昨年10月17日 の夜から鉄塔で座り込みを始めた。チェ氏は2010年の大法院による現代車不法 派遣判決の当事者で、チョン氏は現代車非正規職支会事務長だ。二人は昨年の 現代車不法派遣特別交渉で、会社が大法院判決による進展した提案を出さなかっ たため、新規採用を主張して実際に実行し、秋夕後に高空籠城を始めた。

同じ送電鉄塔の上で座り込みをした双竜車の労組員らは健康上の問題で、200日 になる前に病院に運ばれる状態で降りてくるほかはなかった。しかし蔚山送電 鉄塔の二人の座込者は、それでも健康上の大きな問題なく降りてきた。これは 二人が座り込みを始めた翌日、警察と韓電が協議して電気を遮断したためだ。

双竜車の送電鉄塔には座り込み初期に警察が鉄塔の下を取り囲み、労組員らの 接近を阻止して食物もいちいち検査して上げた。そのため双竜車高空籠城者は 初期に激しいストレスを受けたうえ、高圧の電気が流れ続ける状態で座り込み をしたため、体力が急激に消耗した。

しかし現代車蔚山送電鉄塔の座り込みは、鉄塔の下を労組員が掌握したため、 コミュニケーションは円滑だった。警察は座込者を刺激しないように駐車場の 入口だけに警察の車を配置し、座込者を無理に圧迫しなかった。そのため鉄塔 の下の労組員は、二人の座込者が健康上の問題を訴えれば医療スタッフを呼び、 クレーンで上げて、診療を受けさせた。

また、蔚山地方法院も夜間や週末でも座込場の強制執行を認めて欲しいという 現代車の要求を拒否した。裁判所は大法院の判決を履行せずに発生した座り込 みである点を考慮して、座込者を直接引き下ろすなどの「直接強制をしてはな らない」と決定した。そのために、座り込み初期に2回の座込場強制執行があっ たが、現代車はこの過程で高校生アルバイトまで雇い、執行したことで、 むしろ世論の逆風を受けた。

警察と裁判所の厳正な中立的な法執行が二人が座り込みを無事に終わらせた面 もある。昨年は2回、現代車包囲の日イベントが行われたが、労使双方の物理的 衝突は激しくなかった。7月20日の現代車希望バスの時に1時間30分ほどミョン チョン裏門周辺で労使間の物理的衝突が起きたが、この時も警察は無理に初期 鎮圧を試みず、むしろ衝突時間が短くなり、負傷者も100人程度だった。

当時、現場で人権侵害監視団として活動したある弁護士は「会社が噴霧する 粉末消火器により希望バス参加者が極度に興奮した状況で、警察まで初期に 鎮圧を試みていれば、デモ隊と会社管理者、警察が入り乱れてさらに多くの 負傷者を出しただろう」と話した。

一方、希望バス企画団は8月13日午前10時に会議を開き、来る31日に予定された 現代車希望バスの具体的な日程を決める。現在、企画団の中では二人の座り込 みが終わっても不法派遣を根絶し、現代車非正規職を正規職に転換するために 変わることなく戦わなければならないと意見が一致している。しかし、31日の 希望バスの場所を予定通りに現代車蔚山工場にするのか、ソウル市良才洞現代 起亜車本社にするのか、第3の場所にするのかは13日の会議を見守らなければな らない。

二人の座込者が最後の夜を送った7日夜、現代車蔚山工場ミョンチョン駐車場に は10数人の地域労組活動家と非正規職支会労組員が座込者と電話をしながら 夜を明かした。(記事提携=蔚山ジャーナル)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-08-08 21:29:35 / Last modified on 2013-08-08 21:29:36 Copyright: Default

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