本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:「一緒に山に行こう」コオロン不買拡散
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1370963078357St...
Status: published
View


「一緒に山に行こう」コオロン不買拡散

コオロン不買遠征団1次活動終了...自発的な不買登山が増加

ペク・イルジャ記者 2013.06.10 19:42

コオロンが全国102の山全てに不買運動禁止仮処分申請を出し、むしろコオロン不買登山に市民の参加が広がる様相を見せている。6月1日、コオロン不買遠征団の清渓山登山に同行し、市民の参加と反応を調べた。

6月1日土曜の朝10時、約束場所の清渓山入口バス停留場の前に到着した。登山 の準備に忙しい多くの人々の間で「コオロン不買」という小さな旗をつけた コオロン不買遠征団が一目で見つかる。

特に集会やイベントが多かった日で、この日の不買遠征隊は7人だった。少ない 人員だが、ピンクのゼッケンと「コオロン不買」の小さな旗をカバンにさせば、 数十人にも負けないほど耳目が集まる。会う人ごとにいちいち宣伝物を配り、 コオロン整理解雇闘争について説明した。

[出処:ニュースセル]

「コオロンを整理解雇されて9年です。これまで会社はきちんと対話もしません でした。コオロン不買リボンをリュックサックに結んでくれれば、解雇者らに 大きな力になるでしょう」。

山が好きな人には悪人はいないという言葉は間違いではなかったようだ。「私 はコオロンのマニアなのに... 次からは買ってはいけないね」、「コオロンが 労働者を整理解雇するような企業とは思いませんでした」、「私も労働者です。 頑張って下さい」。返ってくる反応もさまざまだ。登山客十人のうち九人は ひとことですぐリボンを巻けとリュックサックを差し出す。

「全国102の山全てに仮処分申請を出した」という説明には登山客のほとんどが あきれたという反応だ。亀尾が故郷だというある登山客は「解雇されて9年」と いう言葉に一度驚いて、「全国の山に仮処分」という言葉にまた驚いた。 「コオロンのような大企業がそんなことをするのか、個人所有の山でもないの に…」。別の登山客も大企業、いわゆる「甲」の横暴はひどすぎると舌を打つ。

わざわざ不買遠征隊と歩調を合わせて、整理解雇闘争に対してあれこれ尋ねる 市民も時にいる。登山を始めて2時間ぐらいか。木陰の下で少し休んでいる不買 遠征団に、ある山岳会の会員が「あの下で木に巻いたリボンをいちいち外す 人々がのぼってきている」と情報提供(?)する。

この日は不買遠征隊を監視するために出てきた使用者側の関係者は4人もいた。 二人の任務(?)は不買遠征隊が「コオロン不買」のリボンを木に巻くと、付いて 回って、いちいち外し、不買遠征隊の活動を会社に報告する。

[出処:ニュースセル]

「最初、登山した時には木にコオロン不買リボンを巻いたのですが、使用者側 の関係者がいちいち外してまわるので、登山客にいちいちリボンを配り、リュッ クに縛ってもらうことに変えたのですが、その方が反応が良いのです」。前日、 ゴールデンブリッジ闘争の連帯に行ってすっかり声が枯れてしまったチェ・イ ルベ委員長の説明だ。枯れた声でも登山客に会うたびに一つ一つ熱情的に説明 する彼の姿に、初めて会う人のカバンにリボンを巻くことを怖がっていた不買 遠征団の参加者も、自ずと積極的にコオロン闘争を知らせるようになった。 みんなの呼応も良く、時間が経つほどに不買遠征団の活動もさらに楽しくなっ たようだ。

「思ったより登山客の反応が良い。市内で宣伝戦をする時と違い、コオロン・ スポーツは登山する時によく着る服なので、関心度と集中度がはるかに高い。 コオロンがどんな企業か知らない人も多かったが、説明をすると『今度からは その製品は買わない』という。効果的な方法のようだ。登山客の呼応が良けれ ば、身も心も楽しくて、全く辛いと思わない」。

不買登攀の参加者も「からだも元気になり、心も楽しくなるようだ」、「登山 客の反応が良ければコオロン闘争の力になりそうでやりがいもある」と感想を 語る。

コオロン整特委の1次不買遠征団は、8日の南山登攀を最後に終わった。コオロ ン整特委の2次不買遠征団活動は秋に予定されている。しかし山岳会や市民団体 などを中心に、コオロン不買登攀が広がる雰囲気だとチェ・イルベ委員長は 説明する。

「自発的に不買登攀に参加される人々が増えている。自発的なので正確に集計 できないが、コオロン不買登山をする人がFaceBookに活動を書き込んだり電話 で知らせてくる。現在、大邱地域と忠清道、京畿道などで自発的に不買登山を しているという。コオロン整特委に連絡すればゼッケンを貸して差し上げて、 宣伝物とリボンを受け取れる。遠い地域の場合、自主的に製作することもある が、その場合は試案を送って差し上げたりもする」。

[出処:ニュースセル]

9年の解雇闘争、3千日を越える長い時間、現場に戻るために多くの闘争を展開 したが、コオロン使用者側は一度もまともに対話さえしなかった。共に闘争を 始めた同僚の中に一人二人と離れる人も出て、亀尾からソウル本社まで上京して 1年以上テント座り込みをしながら辛く孤独だった時間をどうして二三の言葉で 表現できるだろうか。そんなコオロン整特委に自発的な市民の不買登攀は大きな 力になっていた。

不買登攀に参加したある参加者に感想を聞いたところ、暑い夏をさらに熱く(?) 過ごすために、この連帯がさらに広げたいという。

「闘争する解雇者にとって、最大の力は一緒に身と心で連帯することでしょう。 職場生活に追われ、昼間の集会には参加できず申し訳ない気持ちがあったのに、 私のように職場生活をしていたり距離が遠くて、コオロン闘争に参加できなかっ た人なら、週末の登山もしてコオロン闘争に連帯してはどうかと思います。 チェ・イルベ委員長は闘いながら、整理解雇制度がいかに悪い制度かがわかる ようになったと言いますが、今度は市民が立ち上がって整理解雇制度がいかに 悪い制度なのか、コオロン使用者側にも厳しく知らせるべきではないでしょうか?」

コオロン不買運動への市民の参加拡散が一時的な現象か、さもなくば参加者が 期待するとおり、コオロンに教訓を与えるようになるのかはまだ分からない。 だがコオロンの態度が次第に多くの人々の非難と自発的な参加を引き出して おり、コオロン不買運動はコオロン使用者側と市民の関心を集めいる。(記事 提携=ニュースセル)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-06-12 00:04:38 / Last modified on 2013-06-12 00:04:38 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について