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CJ大韓通運事態「ペナルティを恐れてガン手術後点滴針を挿して配送」

13日、全国700余宅配ドライバーが汝矣島集会...事態の分岐点になるか

ユン・ジヨン記者 2013.05.13 17:34

全国各地から上京した700余人のCJ大韓通運宅配ドライバーが5月13日午後2時、汝矣島産業銀行前に集まった。10日間のCJ大韓通運宅配ストライキ事態が長期化しているが、会社が交渉の要求を受け入れないことが原因だ。

事態の長期化とともにストライキ拡散の兆しも尋常ではない。現在全国約千台 のCJ大韓通運宅配車両が一方的な手数料値上げとペナルティ制度廃止、誠実交渉 を要求してストライキに突入した状態だ。

ストライキが広がり、会社も立場を発表するなどの対策に出たが、労働者の 反発は深まっている。公共輸送労組の関係者は「昨日、初めて非常対策委と会社 が会ったが、会社は13日の記者会見と大規模集会を開催するなというだけで、 具体的な交渉案はなく、事実上交渉は開かれていない状態」と説明した。

「大腸癌手術後に点滴針挿して配送…ペナルティが恐ろしい」

安山地域で13年間宅配ドライバーとして働いているイ某(54)氏は「会社の『甲』 の横暴がひどく、どうしようもなくなって仕事をやめた」と吐露した。この日、 集会に参加した彼の頭には「団結闘争」という赤い鉢巻きが巻かれていた。

会社は労働者のストライキの後、立場を発表して事実上のペナルティ制度で ドライバーの手数料が差し引かれたことはないと明らかにした。だがイ氏など 労働者の主張は違う。彼は「ペナルティ制度による大きなストレスで苦しんでいる」 として、「一緒に働いている同僚の1人は1か月に50〜60万ウォンのペナルティが 賦課されたこともあるが、話すチャンネルがなく、ただ罰金を払うしかなかった」 と説明した。

「ペナルティ」は、CJ大韓通運に統合される前から存在してきた慢性的な制度 だった。会社が統合し、労働者に転嫁されるペナルティの負担がさらに重くなっ たため、これへの労働者の怒りはかなり前から積もっていた。

イ氏は「3年前、二回の大腸癌手術を受けた後も点滴針を挿したまま車を運転し て配送した」とし「割り当てられた物量を消化できなければ他のドライバーが 配送しなければならないが、その場合、手数料の2〜3倍をペナルティとして引 かれる」と説明した。

イ氏一人で稼ぐ手数料は、子ども二人を含むイ氏家族の生活費には足りない。 それでイ氏は毎日夫人と一緒に2人1組で運送業務をしている。彼は「ドライバー の自尊心もあるので、あまり知らされていないが、事実多くの宅配ドライバー が夫人と一緒に働いている」とし「品物を載せた後、妻と2人1組で働いている 人は多い」と説明した。

宅配ドライバーは5〜6人が周期的に交代し、朝6時『早出(早期出勤)』をして、 品物をおろす。盆正月の期間には朝5時に出勤したりもする。そして夜11時30〜 12時まで業務をすることもある。イ氏も10年以上こうして暮らしてきたし、 夜は酒なしではひざの痛みで眠れない。

それでもイ氏は今、ストライキに参加する人々は「何とか食える人々」と説明 する。彼は「さらに深く入れば、多くの宅配ドライバーが信用不良者で、スト ライキに参加さえできない状況に追い込まれている」と説明した。

イ氏は「一緒に働いている37歳の宅配ドライバーは、始華工団で働いていたが、 もっと稼ごうと宅配ドライバーを始めた」とし「だが受託料120〜140ウォンで 車両ナンバー費用が引かれ、燃料価格などにあてれば残る金がなく、1年も経た ずに信用不良者に転落した」と明らかにした。

こうした状況なのに、宅配労働者は団体行動もできない。ドライバーが集団行 動をしようとすると、会社がすぐ解約手続きを取るからだ。イ氏は「5人のドラ イバーが同じ行為をすれば、すぐ翌日、会社が彼らの車を抜く」とし「だが、 これは契約に存在し、実際2人が共同で問題提起をしただけでも会社は同じ措置 を取る」と説明した。

13日、全国700余の宅配ドライバーが汝矣島集会...事態の分岐点に

CJ大韓通運宅配非常対策委員会(非常対策委)は今日の集会がストライキ事態の 分岐点になると見ている。非常対策委は集会の後も会社が交渉要求を受け入れ なければ、全面闘争を始める計画だ。

非常対策委は「集会以後、可視的な成果がなければ、闘争戦線をさらに拡大し、 強力な闘争を宣言する」と明らかにした。現在、彼らは全国の宅配現場を巡回 し、宣伝戦と組織化事業を続けている。

民主労総公共輸送労組連盟と貨物連帯などの市民社会、政界の参加も広がって いる。貨物連帯のイ・ボンジュ本部長は「労働基本権も保証されない宅配ドラ イバーの現実は、38万貨物労働者も同じように味わっている問題」とし「貨物 連帯は、先週の金曜に中執で、早期に合意ができなければ重大な決定をすると 決議した」と明らかにした。

殷秀美(ウン・スミ)民主統合党議員は「最低賃金を決める時、10ウォン、20ウォ ンの値上げに命を賭けるように、宅配ドライバーも手数料10ウォン、20ウォン に命をかけるほかはない現実であることがわかった」とし「会社が非常対策委 と直接交渉をすることが一番早く問題を解決する近道で、民主統合党も宅配ド ライバーの戦いに連帯する」と明らかにした。

また非常対策委はこの日、決議文で「今日ここに集まった宅配労働者たちは、 使用者側のいかなる懐柔や脅迫にも屈することなく、宅配労働者の生存権を勝 ち取る瞬間までこのストライキを止めないことをまた一度宣言する」として 「CJ大韓通運は、今すぐ手数料値上げとペナルティ制も廃止などを議論するた めの誠実交渉に出て来い」と強調した。

続いて労働者たちは「生存権を威嚇する手数料引下げとペナルティ制度を粉砕 する闘争を展開する」とし「宅配労働者は生存権を勝ち取る瞬間まで非常対策 委員会の指針に従い、一糸不乱に行動する」と決議した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-05-14 08:27:45 / Last modified on 2013-05-14 08:27:46 Copyright: Default

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