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朴槿恵政府、全国のテント座込場を一斉撤去か

双竜車平沢、コルテック・コルトなどが危機…約束したかのように同じ時期に撤去威嚇

チョン・ジェウン記者 2013.04.30 15:57

最近、全国各地のテント座込場が強制撤去される危機に置かれ、朴槿恵(パク・クネ)政府が発足するとすぐ座込場の「一斉撤去」で労働者・庶民失脚に出たのではないかという憂慮が高まっている。強制撤去自体も不法の議論があるが「法治主義」を強調する新政府の定規が労働者・庶民だけに厳格に適用されているためだ。

また、全国各地の座込場がほぼ同じ時期に撤去されたり、自主撒去の戒告状が 通知され、行政安全部の「座込場撤去指針」で各地方自治体が動いているとい う疑いも提起されている。

双竜車、ヒョプチン旅客、コルテック・コルト、コオロンなどの座込場が危機
行安部公式指針の疑い...「座込場強制撤去は悪循環の反復」

京畿道平沢市は、双竜車平沢工場近くの送電塔の前に設置されたテント座込場 を5月15日までに自主的に撤去しろという戒告状を送った。座込者たちは戒告状 の受け取りを拒否した状況で、送電塔高空籠城が続く状況ではテント座り込み を続けるしかないという立場だ。双竜車解雇者2人は、国政調査と解雇者復職を 要求して15万4千ボルトの電流が流れる送電塔で高空籠城をしている。

また、ヒョプチン旅客バス労働者のテント座込場を5月25日までに自主的に撒去 しろという文書が送られ、平沢駅広場の双竜車国政調査要求テント座込場も、 自主的な撤去の圧力がかけられている。

現在、民主労総所属のヒョプチン旅客バス労働者は、民主労組認定、解雇者の 復職などを要求して2か月間テント座り込みを続けている。平沢地域の労働界、 市民社会団体、労働界などは、双竜車事態解決を要求して1年間、平沢駅広場で テント座り込みと署名運動を続けている。

進歩新党平沢安城党員協議会のキム・ギホン委員長は「平沢駅広場の座込場に 平沢市庁の関係者が来て、自分たちも残念だが仕方ないが、『上層部』からの 指示で平沢地域内のすべてのテント座込場を撤去するほかはないとし、自主的 な撤去協力を要請した」と説明した。

彼は続いて「大漢門の座込場も撤去されたのに『双竜車事態解決座込場を撤去 するのは適切ではなく、事態が解決すれば私たちが自主的に判断する問題』と 平沢市庁の関係者に伝えた」とし「平沢駅広場で市民1万8千人が双竜車問題の 解決に参加した。広場の座込場テント撤去は市民に対する脅迫だ」と反発した。

▲[写真:民主労総労働と世界ピョン・ベクソン記者]

▲ソウル市中区庁が双竜車大漢門焼香所強制撤去を強行し、人々は丸腰で撤去に抗議した。[写真:民主労総労働と世界ピョン・ベクソン記者]

「逃げ場がない人々の砦」、テント座込場強制撤去の威嚇は、京畿道果川市、 仁川広域市富平区でも行われている。富平区は先日、戒告状を送ったのに続き コルテック・コルト工場前のテント座込場を4月30日までに自主撒去しなければ、 行政代執行を強行するという内容の文書を送った。京畿道果川市も、果川のコ オロン本社でテント座り込みをしているコオロン労働者に対し、5月末までに 自主撒去しなければ強制執行すると警告した。

金属労組コルテック支会のチャン・ソクチョン事務長は、「2月初め、強制的に 工場から追い出された後に設置したテント座込場も強制撤去するという」とし 「富平区庁は苦情が入っていることを根拠に撤去するというが、事態の解決を 要求して長期間座り込みをしている労働者のことは眼中にもない」と批判した。 コオロン整理解雇粉砕闘争委のチェ・イルベ委員長も「5月1日はテント座り込 みから1年、闘争を始めて3千日目の日」とし「座込場を撤去しても、根本的な 問題が解決するわけではない。悪循環が繰り返されている」と憂慮した。

▲[写真:コルテックコルト支会]

特に彼らは、行安部が各地方自治体に対して公式に座込場強制撤去の指針を出 したのではないかという疑いを提起している。ほぼ同じ時期に自主撒去を圧迫 する戒告状が通知された点と、すでに強制撤去が始まっている点を上げた。 3月4日の双竜車大漢門焼香所、4月9日の北アヒョン洞再開発地域が1か月間隔で 強制撤去されている。

また、現場に出てきた公務員、警察官は「上層部の指示」とか「関係機関対策 会議」などに言及しており、座込者たちは政府の指針と既定事実化する雰囲気だ。

しかし行安部をはじめ、平沢市、果川市、富平区などの各地方自治体は座込場 撤去についての一貫した指針はないと否定している。平沢市の関係者は行安部 の公式指針は「全くない」とし「請願が発生して、美観上も良くなく、広場は 共有財産なので、無断占拠について自主撒去を要請した」と話した。

民主統合党の張ハナ議員は「行安部が各地方自治体などに座込場撤去の指針を 出していないというのは疑問」とし「約束でもしたかのようにほぼ同じ時期に 撤去の威嚇が行われた」と指摘した。続いて「新政府の国政哲学は、国民への 姿勢で判断できるが、非常に残念だ」と付け加えた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


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