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民主労組を取り戻したソウル地下鉄労組...新執行部を選出

パク・チョンギュ委員長が当選...現場収拾、複数労組対応、賃金団体協議仕上げなどが課題

ユン・ジヨン記者 2013.02.22 14:26

民主労総からの脱退の試みなどで内紛に陥っていたソウル地下鉄労働組合(ソウル 地下鉄労組)に新任執行部ができた。

今回18代委員長に当選したパク・チョンギュ(53)候補は99年、全面ストライキ で解雇された後、昨年復職した。公共輸送連盟首席副委員長を歴任した。

彼は当選直後「複数労組の混乱と労組破壊工作を乗り越えて、新しい希望の道 に力を貸してくれた組合員に感謝する」とし「26年のソウル地下鉄労組の歴史 と伝統を守り、骨を削る革新により現場中心、組合員中心の民主労組を立て直 す」と明らかにした。

続いて「構造調整と現場統制でぼろぼろになった労働条件を治癒し、地下鉄の 公共性を回復するために労組が進む道を明確にする」と強調した。

[出処:ソウル地下鉄労組]

ソウル地下鉄労組はチョン・ヨンス前執行部の民主労総脱退と複数労組設立、 それに続く指導部の空白事態などで内紛に陥った。チョン・ヨンス前委員長は これまで国民労総の設立を主導し、民主労総からの脱退を試みてきた。結局、 今年のはじめに委員長職を辞任して複数労組を設立し、ソウル地下鉄労組は 指導部の空白状態が続いてきた。

チョン・ヨンス前委員長の労組脱退は、昨年末に妥結した賃金団体協議の合意 事項を組合員が否決したことで表面化した。労組の規約には、賃金団体協議が 否決されれば執行部が総辞職すると明示しており、チョン前委員長は辞任の圧力 から自由になれない状況だった。

そのためチョン前委員長は『辞任』を控えて複数労組を設立し、組合員を引き 込み、結局『ソウル・メトロ地下鉄労組』を発足させた。ヒョン委員長が、委 員長職を遂行し、複数労組を設立して組合員を脱退させる事例は、今回が初め てだ。ソウル・メトロ地下鉄労組は現在第3労総の国民労総を上級団体として いる。

裁判所が相次いでチョン・ヨンス前委員長の民主労総脱退の試みに制約を加え たことも打撃になった。2011年10月、ソウル地方裁判所の判決に続き、昨年6月 には高等法院も、民主労総脱退は無効という趣旨で判決した。高等法院の判決 は、チョン・ヨンス前委員長の『国民労総』存立も危険にし、これによりチョ ン前委員長は『新労組』発足という危機克服方案を選択したと見られる。

結局、ソウル・メトロに2つの労組が共存することになり、いつよりも組合員に 混乱が広がっている。ソウル地下鉄労組の新任執行部も、現場の混乱の収拾と 複数労組への対応、否決された賃金団体協議の収拾方案などに着手しなければ ならない。

ソウル地下鉄労組の関係者は「チョン前執行部は、賃金団体協議に合意した時、 退職手当て制の廃止をオプションとして定年延長問題に合意し、組合員はこれ を否決した」とし「労組は近い将来、定年延長と退職手当て制の問題などに対 して会社側と協議を開始する予定で、今年の上半期に扱うことになるだろう」 と明らかにした。

現在ソウル地下鉄労組の組合員は2月を基準として約4500人で、ソウル・メトロ 地下鉄労組の加入者は3500人程度だ。まだ両労組の混乱が続いているだけに、 組合員の加入と脱退は頻繁になされている状況だ。

労組の関係者は「チョン前委員長たちは、複数労組設立の直後に組合員の絶対 多数が国民労総に加入すると大言壮語したが失敗した」とし「組合員はこれま でチョン・ヨンス執行部の協力主義と実利主義の虚像を感じていただけに、新 執行部は何よりも組織整備を最優先にして行く」と明らかにした。

一方、ソウル地下鉄労組が2月19日から21日まで実施した組合員総選挙ではパク・ チョンギュ候補とキム・デス候補が競合した。その結果、パク・チョンギュ候補 は組合員4063人(投票率82.36%)中3050票(75.07%)を得票し、委員長に当選した。

朴候補は主要公約で、△否決賃金団体協議合意再協議仕上げ、△旧態経営刷新 労働尊重職場文化実現、△現場中心の民主的労組運営、△地下鉄公共性強化、 社会公共的労働運動推進を掲げた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-02-24 02:00:11 / Last modified on 2013-02-24 02:00:12 Copyright: Default

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