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金融圏に吹く労組破壊の嵐...証券マンが300日のストライキをする理由?

銀行、証券会社も避けられない『労組破壊シナリオ』

ユン・ジヨン記者 2013.02.13 15:40

『貴族労働者』と呼ばれる銀行、証券会社などの事務職労働者も、『労組破壊』 の激しい嵐で苦しんでいる。財閥グループの系列会社をはじめ、『労使共生』 を掲げる証券会社も、労組破壊に始動をかけて、最近の流れに竿をさしている。 証券街ももはや『労組破壊』の安全地帯ではない。

実際に昨年末、現代証券労組は現代グループの中心人物の『労組破壊のための 秘密作戦会議』の録音を暴露した。この録音には労組の選挙介入、ストライキ・ 座り込みの誘導、労組委員長除去などの『事前作業と内部作戦実行チーム構成、 労組破壊実行計画』の具体的なシナリオなどが含まれていた。

ゴールデンブリッジ投資証券の労働者のストライキ闘争はすでに300日をむかえ た。労組と『共同経営』を約束し、労使共生を掲げていた会社は、『共同経営 約定』を破棄し、創造コンサルティングと手を握った。対話は詰まり、会社の 強硬策は変わらない。300日以上、路上でストライキ闘争をしてきたゴールデン ブリッジ投資証券支部には、もう『貴族労働者』という言葉は似合わない。

[出処:チャムセサン資料写真]

『労組破壊』事業場で最長期ストライキ闘争『ゴールデンブリッジ投資証券支部』

2月16日に、ゴールデンブリッジ投資証券支部のストライキ闘争は300日をむか える。ゴールデンブリッジ投資証券は以前、労働活動家だったイ・サンジュン (株)ゴールデンブリッジ代表が労組との『共同経営約定』を破棄し、労組破壊 を始めたエピソードで有名なところだ。

その後、会社は労働組合に提起した争議行為禁止仮処分訴訟と、労組が会社に 提起した不法代替労働投入に関する訴訟の両方で敗訴した。創造コンサルティ ングと共謀して労組破壊を行った情況も把握され、検察から押収捜索された。 会社は労組のストライキの後に各種の不当行為で窮地に追い込まれたが、交渉 どころか対話にさえ出てこない。

ゴールデンブリッジ投資証券支部のキム・ホヨル支部長は「2か月前には、時々 行われた会社との対話も断絶した」とし「会社側は労組の立場変化を強要する だけで交渉の意志を見せず、結局、会社は交渉要求も中断した」と説明した。 その間、会社は持続的に労組側に改悪された団体協約と、『整理解雇合意』の 条項を『協議』に修正することを強要した。

事務金融労組の関係者は「この3年、4年で証券会社労働組合がストライキした 事例はなく、一部に対立があっても支店の統廃合などの営業的、制度的な問題 だった」とし「だがゴールデンブリッジ証券は、緻密な労働組合弾圧計画があ り、結局証券会社を含む事務職労組で最長の闘争になっている」と説明した。

現代グループの労組破壊シナリオも、すでに表面化している。グループの中心 人物たちは、昨年11月、現代証券内部に労組対応チームである企業文化チーム を作り、労組破壊に動き始めた。労組が公開した録音には「ミン・ギョンユン (現代証券労組委員長)を捕まえるプロジェクトを作れ」、「最後まで生かして はいけない。(労組の)火種が生き返る」、「明日から戦争だ」といった強硬な 内容が含まれている。労組は労組破壊秘密作戦会議に参加した関係者を不法・ 不当行為で告訴した。

資本家の専横を阻止する労組
労組を破壊しようとする資本

金融圏に吹き荒れる『労組破壊』の嵐には、はっきりした目的がある。不正と 不正が蔓延するグループと証券会社にとって、労働組合は『邪魔もの』だから だ。現代証券労組のミン・ギョンユン委員長は、録音を公開した時に、「最近 問題になっている現代貯蓄銀行の不良の原因に対する責任など、持続的な問題 提起をしてきた労組が障害と考え、労組破壊を謀議して実行に移したようだ」 と明らかにした。

実際に1月に現代証券は1200億ウォン規模の現代貯蓄銀行有償増資に参加するこ とにした。しかし労組は経営の道徳性などの根本的な問題を解決しろと反発した。

ゴールデンブリッジ投資証券も、最近、系列会社への不当支援で問題になった。 労組はイ・サンジュン会長をはじめとする経営陣が、不良系列会社に不当支援 をするなどの業務上背任と横領を行った疑いがあるとし、検察に告発した。

[出処:チャムセサン資料写真]

これについて金融監督院は2月7日、制裁審議委員会を開きゴールデンブリッジ 証券に機関警告措置と元代表理事2人の懲戒、役職員約10人の制裁措置などを決 めた。金融監督院の監査によれば、ゴールデンブリッジ証券は親会社のゴール デンブリッジの保証金を高める方式で数十億ウォンを集めて、これを不良系列 会社のゴールデンブリッジ貯蓄銀行に不当に支援した。

全国不安定労働撤廃連帯のキム・ヘジン活動家は「資本家が一番恐れるのは、 資本の専横を誰かが防ぐこと」とし「ゴールデンブリッジは、会社が労組との 共同経営を破壊し、任意に不当なインサイダー取り引きを試みて、労組を除去 しようとした」と説明した。

一方、キム・ホヨル支部長は「敗北の記録がなかった創造コンサルティングを 信じ、初め会社は過度な自信で労組破壊に乗り出したようだ」とし「結局会長 までが刑事処罰の対象に上がるなど、グループ全体が危機になったが、会社は まだ妥協より闘争の長期化による労組瓦解を試みているようだ」と説明した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-02-13 21:38:14 / Last modified on 2013-02-13 21:38:14 Copyright: Default

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