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女性大統領が掲げた女性非正規職の正規職化の犠牲

[寄稿]私は女性、非正規職、解雇労働者だ!

ポン・ヘギョン(韓国保健福祉情報開発院分会組合員) 2013.09.21 09:46

2011年1月、50を越え最後の職場として保健福祉情報開発院に入社した。以前の職場はみんな子供たちを指導する仕事だった。私は2000日以上闘っている才能教育労働者と同じ学習誌労働者だった。出退勤時間も不規則で、社会保険の恩恵もなかった。やっと9時出勤、6時退勤の仕事を見つけ、保健福祉情報開発院に社会福祉専門職として就職できてうれしかった。

しかし2年間、誠実に働いていた時、2012年12月28日に契約期間満了の通知書を 受け取り、追い出された。私が働いていた保健福祉情報開発院相談センターの 業務は、保健福祉情報開発院が作った福祉関連電算システムについての使用者 (幸福つなぎ-公務員、保育園、バウチャー、保健所、福祉施設)の問い合わせを 受け、処理する所だ。仕事に慣れるまでに6か月以上の時間が必要な常時持続的 業務だ。毎年、再契約書を書いて、満2年になると無期契約職になるという形で 働いてきた。しかし昨年末には入社日とは無関係に、契約期間が終わる年末に 全ての相談員の3分の1に当たる42人の人員を大量に解雇した。

誠実に働いていたわれわれは、なぜ再契約の対象者にならなかったのかが気に なって、年末には相談応対率が40%以下でとても忙しい時期だったのに大量解雇 をした理由が気になった。「常時持続的業務を遂行する契約職は、満2年になれば 無期契約職に転換する」という李明博(イ・ミョンバク)政権末期の非正規職対策 とは無関係に、使用者側は解雇ではなく「契約満了」だと主張した。また、 契約職だから勤務評点や相談員評価内容を公開する義務もなく、法的に何の瑕疵 もないといった。

それで13人の相談員が一方的な解約の不当性を叫んで闘争を決め、そのうち8人 が民主労総ソウル地域本部ソウル一般労組に加入して闘争を始めた。追い出さ れて初めて私が女性非正規職労働者だったことを知り、女性大統領が公約した 女性非正規職の正規職転換のための「犠牲」として解雇されたことを知った。 公共機関だから率先垂範して大統領の公約を実践する事前準備(順次的な正規職 転換のために、非正規職労働者の数を減らしておく必要があった)をし、革新的 な経営で良い公共機関評価を受ける一石二鳥の「犠牲」になったのだ。

真冬の激しい風、残忍な春風、そして真夏の暑さと梅雨の雨に耐えて、強い秋 の太陽の光の下で出勤闘争と定期集会をして整理解雇の不当性を叫びながら、 今も闘争している。闘争した仲間の8人のうち5人は真夏の暑さと生計を理由に 個別に使用者側と接触し、会社に復帰した。新規採用1年契約職として入社した。 5人のうち3人は、勤務期間が2年6か月ですでに無期契約職に転換されるはずの 対象者だ。彼らは現実の不当性は感じても、現実に勝てないと判断した。また 労働組合が持っている組織の否定的な面だけを見て、組合脱退を宣言し、現場 に復帰した。しかし残りの3人は復帰せず今も闘争を続けている。現実との妥協 は、現実の不当性に免罪符を与えることだと思い、復帰できなかった。

ソウル市内にある多くの闘争現場と連帯し、昨年末に行なわれた保健福祉情報 開発院の大量解雇が、すでに多くの公共機関と私企業で数えきれない程強行さ れていたことを知った。紙面だけで見てきた双竜現代起亜自動車3社の非正規職 解雇問題、才能、キリュン、ユソン、コオロン、コルトコルテック等等… 考え たこともない多くの事業場で、非正規職・整理解雇問題で長期間闘争している 現実を直接見ることができた。追い出されて初めて、私だけの問題、保健福祉 情報開発院だけの問題ではなく、社会全般に蔓延する問題であることを悟った。 また私が長い間身を置いた学習誌教師の不合理かつ不当な勤務条件改善のために 2000日以上闘争している才能教育の仲間たちとも会うことができた。

全く同じ仕事をしても正規職の半分程度の賃金しか受け取れないこともくやし いが、不当解雇までされる現実、正規職労組と非正規職労組が別々にあって、 正規職労組は自分たちの食い扶持を守るため、非正規職には一匙分の米粒も渡 そうとしない現実、そしてその不当性に抵抗したという理由で、莫大な金額の 損害賠償仮差押えまでされる現実、それに労働者自身が耐えられずに命を絶つ 現実、命をゴミと一緒に捨てても変わらない現実… 大法院の判決も無視して (現代車)、社会的合意(キリュン電子)を守らなくても赦される資本、しかし、 労働者はそんな資本に害を与えるという理由で莫大な金額の損害賠償が請求 されている。こんな現実は間違っている。機械の部品でもなく消耗品でもない、 「人間」として暮らすために、多くの労働者が韓国のあちこちで闘争している。

今日も大漢門前で双竜自動車の解雇労働者たちが彼らを支持する仲間たちと ハンスト闘争をしている。労働者も人間らしい生活を送る資格があることを 知らせるために、さらに多くの労働者が闘争に参加しなければならない。 そんな努力が雫になり、世の中を変える動力になり、私たちの子どもたちが まともな職場で正当な代価を受け取って労働することができる世の中の基盤 になるだろう。その基盤のために、保健福祉情報開発院解雇労働者3人も 一生懸命闘争している。

付記

保健福祉情報開発院コールセンター非正規職解雇労働者3人は秋夕連休期間の9月21日土曜午前9時から午後9時まで、一日同調ハンスト座り込みに参加します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-09-22 12:37:23 / Last modified on 2013-09-22 12:37:24 Copyright: Default

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