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ソウル市「直接雇用」対策も絵に書いた餅、市立病院下請労働者

「劣悪な賃金、低い定年」ポラメ病院下請労働者が11日にスト

ユン・ジヨン記者 2013.09.09 16:33

ソウル市立ポラメ病院の下請労働者が9月11日にストライキに突入する。ソウル市の非正規職直接雇用対策が適用されず、相変らず低賃金と劣悪な勤務環境、低い定年による雇用不安に苦しんでいるためだ。

公共輸送労組医療連帯ソウル支部ポラメミンドゥルレ分会(分会長パク・ヨンボク) は、9月9日午前、銅雀区新大方洞にあるソウル市立ポラメ病院本館前で記者会見を 行って、交渉が妥結しなければ11日にストライキに突入すると明らかにした。

病院清掃と患者の移送業務を行っている労働者たちは、5月22日から下請企業と 生活賃上げ、危険手当新設、定年延長、公休日の有給休日化、正規職化、制服 洗濯、人員補充、労組活動保障などの要求を提示して交渉を進めたが、現在まで 難航している。

これにより労組は9月3日と4日の2日間、争議行為賛否投票を行い92.3%の圧倒的 な賛成でストライキを決議した。

現在、労働者たちは法定有給休日も保証されず、月120万ウォンほどの低賃金で 働いている。ソウル市が非正規職対策でソウル市傘下機関の下請労働者を直接 雇用に転換したが、彼らは直接雇用の恩恵から除外され、相変らず下請企業が 中間手数料を取っていくからだ。

▲ポラメ病院の下請労働者は昨年7月にも賃上げと休憩空間用意などを要求してストライキに突入した。[出処:チャムセサン資料写真]

労組は「下請企業は、1人当りの請負費204万ウォンでポラメ病院と契約したが、 清掃労働者は最低賃金水準の月120万ウォン程度しか残らない低賃金と労働搾取 に苦しんでいる」とし「ソウル市と元請のポラメ病院のすべての労働者の要求 は受け入れず、互いに責任を転嫁したり手をこまねいて、状況を破局に追いやっ ている」と批判した。

これに対してソウル市の関係者は「ポラメ病院は、ソウル市が直接運営してい るのではなく、民間委託施設なので、直接雇用対策から除外されている」とし 「ただし、ソウル市が民間委託施設をどうしていくのか、民間委託を維持して も、労働者の処遇改善のためにどんな原則が必要かなどの研究用役を行ってお り、、今後これを基礎に民間委託施設の政策と代案を出す予定」と明らかにした。

低い定年による労働者の雇用不安も深刻だ。ポラメ病院の下請労働者の定年は 60歳で、ソウル市の直接雇用政策による定年65歳に満たない。直接雇用に転換 されたソウル市立大清掃労働者は現在、定年70歳延長を要求しており、高麗大、 延世大などの大学清掃労働者の定年もほとんどが70歳だ。

労組の関係者は「ソウル市の条例には傘下機関の定年を65歳と規定している」 とし「だが労組が定年63歳までの譲歩案を提示したのに、病院や業者側は絶対 にだめだという立場」と説明した。

一方、労組は記者会見で△下請企業は生活賃上げ、定年延長、有給休日保障、 労組活動保障など労働組合の要求を直ちに受け入れ、△朴元淳(パク・ウォンスン) ソウル市長とユン・ガンソプ ポラメ医院長は、ポラメ病院下請労働者の処遇を 改善し、問題解決のために積極的に動くよう要求した。

彼らは「もしわれわれの要求が受け入れられなければ、9月10日にソウル大病院、 ポラメ病院ミンドゥルレ分会共同闘争決意大会と、9月11日ストライキ闘争に突入 する」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-09-10 05:43:26 / Last modified on 2013-09-10 05:43:26 Copyright: Default

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