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韓国:酷寒の中、停電 断水に苦しむコルト・コルテック労働者
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酷寒の中、停電 断水に苦しむ労働者たち

コルト・コルテック労働者、4年間断電・断水の工場で座り込み

ユン・ジヨン記者 2012.12.30 18:23

コルト・コルテックの労働者たちは、断電・断水なった工場で酷寒と戦いながら 座り込みを続けている。水も電気もない劣悪な工場内の労組事務室でむかえる 四回目の冬だ。

会社側は2009年6月21日、労組事務室を含む富平工場に断電・断水を実施した。 4年以上、水も電気もなく座り込みを続け、組合員の健康にも赤信号が灯ってい る。バン・ジョンウン コルト支会長は「現在、コルテック支会の組合員4人と コルト支会の組合員3人が常駐して座り込みを続けている」とし「寒さが続き、 座り込みが長びいており、健康上の問題も深刻な状態」と説明した。

[出処:ニュースセル]

続いてパン支会長は「健康だけは自信があったが、胃腸の調子がとても悪く、 病院に行くと胃潰瘍と診断された」とし「組合員は、用役からの暴力にきちん と治療も受けず、腰や首に異常が出ている」と説明した。

仁川地方検察庁は今年の7月、会社が「労組事務室に対し断電・断水措置を行い、 正当な労組活動を妨害する方法による労働組合運営への介入行為をした」とし、 労組法違反による業務妨害罪を適用した。ソウル高等法院も今年の5月、コルト 楽器のパク・ヨンホ代表理事に労組法違反を適用し、控訴提起を決めた。

だが仁川地方法院は今年の10月と11月、12月と、3回宣告を引き延ばしている。 12月12日にはパク・ヨンホ代表に対し弁論再開を決定した。パン支会長は、 「断電・断水生活に耐えてきたのに、宣告を3回も延ばし、弁論再開まで決定 するのは納得できない」と批判した。

長期闘争による精神的な圧迫とストレスも深刻だ。特に最近の相次ぐ労働者の 死亡の知らせで、長期闘争事業場への憂慮も上がっている。コルト・コルテッ クは会社が2007年から2008年に一方的な整理解雇と工場廃業を強行し、労組が 6年間座り込みを続けている。長期の闘争による生活苦と、家族の心理的、生活 的な圧迫も少なくない。

パン支会長は「組合員たちは、ここまできた以上、最後まで行くという気持ち だが、事実上、闘争が長期化して内心苦しんでいる」とし「現在、都市産業宣 教会の斡旋で2回心理治療を受けた」と説明した。続いて彼は「生活苦の圧迫と 憂鬱症が家族にも転移する問題も深刻な水準」と明らかにした。

労働者を死に追いやる『損賠仮差押』も避けられない。パク・ヨンホ代表理事 は、工場を閉鎖した後に富平工場を売却し、所有主は占拠を続けている労組に 2億1千万ウォンの損害賠償訴訟を出した。パン支会長は「パク・ヨンホ会長の 富平工場売却は事実上の偽装売買で、所有主は2億1千万ウォンだけでなく、 この後も損賠を続けるという立場」と説明した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-12-30 23:04:25 / Last modified on 2012-12-30 23:04:27 Copyright: Default

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