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才能闘争1800日、「政界の助けがなくても勝てる闘争にする」

才能教育支部、政治の季節、大統領選挙の風にも『マイウェイ』

ユン・ジヨン記者 2012.11.23 20:39

特殊雇用労働者闘争の象徴になった学習誌労組才能教育支部の闘争が1800日を むかえた。

李明博政権の発足と同時に野宿座り込みに突入した彼らは、5年間ずっと道の上 で暮らした。李明博政権は執権5年を経て任期末に入ったが、彼らの闘争はまだ 終わりが見えない。

大統領選挙を迎え、野党圏では特殊雇用対策を出しているが、長ければ10数年 続く特殊雇用労働者の闘争要求をそっくり盛り込むには力不足だ。だから才能 教育支部は労働界まで巻き込む文在寅(ムン・ジェイン)、安哲秀(アン・チョル ス)の嵐に簡単には巻きこまれない。政権交替が世の中を変えるというスローガ ンが乱発されている状況でも、彼らは相変らず『闘争で世の中を変える』と 我が道を行く。

それで時々意地っ張りという声も聞かれるが、それは盧武鉉、李明博政権まで 多くの弾圧を経験したことがないからだ。1800日の闘争の中で18代大統領選挙 を迎えた才能教育支部は、相変らず政界の力を借りずに勝つ戦いを仲間に 見せたいと強調する。

「政界の介入なくても勝利する闘争を見せたい」

大統領選挙の時期になると、政界の労働界に対する態度は変わる。11月19日、 才能教育支部は安哲秀キャンプ前で集会をした。安キャンプが発表した特殊雇用 労働者政策公約が、この10年の特殊雇用闘争を後退させたという理由だ。

学習誌労組と才能教育支部の安哲秀キャンプ抗議訪問の翌日、安哲秀キャンプ は補完された労働公約を発表した。特殊雇用労働者政策に関しては、これまで の『特殊雇用従事者協会のような別途の団体結成による共同問題解決保障』から 『特殊雇用労働者の労働基本権保障のための法制度補完』に修正した。文在寅 キャンプのチョン・スノク選対本部長も最近、才能教育支部座込場に来た。その 前に文在寅候補は、民主労総特殊雇用対策会議との面談も進めた。

「安哲秀候補の公約は、特殊雇用労働者の10年の闘争を後退させる政策でした。 この前修正された公約を発表したといいますが、それも具体的対策のないたった 一行の公約です。文在寅候補は特殊雇用対策会議との面談で、あまりできることは ない、当選した後にするといいました。チョン・スノク選対本部長は文候補を 信じて支持してくれといいますが、いったい彼らのどの部分を信じればいいのか わかりません」

大統領選挙の話が出てくるとすぐ、ユ・ミョンジャ才能教育支部長は深いため 息を吐く。政権が変われば世の中が変わるような雰囲気だが、才能教育支部は 大統領候補との戦いも続けなければならない状況だ。特に彼らは5年間の李明博 執権期間の前から、政権との戦いを続けてきた人々だ。

「17代大統領選挙の時、民主労働党の権永吉(クォン・ヨンギル)大統領候補も 立候補しましたが、民主労総の組合員は盧武鉉大統領が落ちてはいけないとい う雰囲気でした。盧大統領が当選したのは民主労総組合員の力が大きかったん です。われわれは2000年に会社と団体協約を締結しました。2002年に団体協約 更新をするはずでした。ところで盧武鉉政権ができた後、2002年、2003年、 2004年までの3年間、団体協約争奪のために闘わなければなりませんでした。 特に2003年は烈士政局で多くの仲間が死んだ年だったんですよ。

その状況で、親盧派の文在寅候補に何を感じられますか。彼には清潔で清廉な、 メシアのようなイメージを重ねていますが、それは私たちが作った虚像に過ぎ ません。李明博政権で労働状況が退歩したという幹部の洗脳教育と、ハンスト と高空籠城をしても解決しない敗北感が作り出したのでしょう。正直言って、 政権が変わってもことだと100%何も変わらないと言うのは難しいですが、それ でも期待もしません」

才能教育支部が政界との協力関係を敬遠する理由は他にもある。その間多くの 闘争事業場での政界の介入と、それによる現場の状況を直接見てきたためだ。 政界の介入で解決する闘争事業場によって、労働陣営の闘争の気力が失われて いることも影響した。

「ドンヒオート、キリュン電子、現代車非正規職、韓進重工業まですべて政界 が出てきて解決しました。しかし政界の影響で労使合意が妥結した事業場で、 すべての問題が終わったところはありません。現代車非正規職ストライキ闘争 の時もそうです。進歩新党が仲裁しようとしました。少なくとも、進歩政党と いえば、労働者たちの要求を貫徹させるために努力すべきなのに、譲歩した 仲裁案で闘う労働者を圧迫します。

ですからとても苦しいです。才能教育支部の闘争が最大の模範答案になることを 望んでいるのではありません。しかし少なくとも今、闘う仲間たちに、私たちの ように5年戦っても原則があれば勝てることを見せてあげたいのです」

1800日の長期闘争、労組が意地っ張りにならざるをえない理由

長い長い闘争の期間、労組は時々会社と交渉をしてきた。しかし労使の対話は いつも決裂し、憂慮の声も高まった。今年の夏も才能教育労使は交渉をしたし、 会社は8月28日に労組側に最終交渉案を伝えた。しかし労組は交渉案は『言葉の 遊び』に過ぎないとし、交渉決裂を宣言した。

会社側の最終交渉案はマスコミに配られ、労組はまた『強硬な労組』だと規定 された。約束できない闘争長期化に対する憂慮の声も高まった。だが5年戦って きた労組にとって、その最終交渉案はつまり『敗北』だった。

「その最終案を受け入れれば、われわれは何もなく現場に戻るのです。少なく とも組合員に『私たちは労働組合を認められ、5年間戦って団体協約を締結した。 不当営業の問題もなくし、また現場に戻った。私たちまた労組を組織しよう』 と言える部分が必要でしょう。それもなければ私たちが5年闘って現場に戻るこ とに何の意味がありますか。

私たちは富や栄華は望みもしません。ただ闘う労働者の歴史に『長期闘争の末 に特殊雇用労働者も労働者と認められて勝利し、現場に復帰した』という一行 は残したいです。そうすれば、それからは保護されない労働者も私たちのよう に労組を作れるでしょう」

長い1800日の間、ハンスト、野宿座り込み、1人デモなど、しなかった闘争はな い。疲れて苦しい時間は、しばしば隣の仲間までも傷にしてしまう。共に闘争 した仲間たちが続々と現場に復帰する時、うれしいけれどもうらやましい。そ れこそあらゆる複雑で微妙な関係と感情を味わう1800日だ。

「闘ったことを後悔したことはありません。しかし現場に復帰して、また日常 生活をすると、その5年前の日常を取り戻すためにとても長い時間がかかりそう です。特に最近は、周辺の忠告も真剣に受け入れられません。指摘されると かっとして我慢できません。

実際、苦しい期間を共に長く体験した周辺の人々との間が遠くなったりします。 1000日を越える頃が峠でしたが、最も近い人々と正面対決して痛いところに触 れたりもしました。だがその期間を耐え抜いて諦めなかったから、これほどの 連帯単位も集まったのです。そしてその仲間たちが私たちに期待することも大 きいのです。敗北して現場に戻らないことです。それで報いなければなりませ ん。諦めることはできません」

才能闘争1800日をむかえた23日午前、恵化洞の才能教育本社前には100人ほどの 連帯団体が集まった。彼らは本社前集会を開いた後、市庁の前才能教育支部の 座込場までデモ行進を続けた。

ユソン企業支会、現代車非正規職支会、ゴールデンブリッジ支部、竜山氾国民 対策委、江汀村住民、キム・ソヨン労働者大統領候補など、多くの連帯単位が 才能教育支部を守った。そして電話の向こう側からは、平沢送電塔の上で高空 籠城を続けているムン・ギジュ双竜自動車支部整備支会長の声も鳴り響いた。

「1800日の闘争を続けてきた才能の同志を尊敬します。資本と政権と闘いなが ら、労働が主人になる世の中を作るために、共に闘争しましょう」

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-11-24 22:44:39 / Last modified on 2012-11-24 22:44:39 Copyright: Default

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