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双竜車送電塔での座り込みにあたり

[寄稿]鉄塔座り込み双竜車解雇者3人の手紙

ハン・サンギュン、ムン・ギジュ、ポク・キソン 2012.11.21 16:48

今日もつらい労働者の一日を送る工場内の双竜自動車組合員の仲間と、そして この国の整理解雇・非正規職のない世の中のために闘う全国の仲間のみなさん、 こんにちは。

2009年に整理解雇の嵐が押し寄せてから3年という歳月が流れましたが、何も復 元されたものはなく、双竜自動車労働者には暗たんたる現実的な苦痛だけを抱 かせます。会社が正常化すれば、また双竜自動車の労働者は一家族として 暮らそうという約束は古草履のように捨てられました。

[出処:金属労組双竜車支部]

2千人にのぼる希望退職者、停職無給休職者、そして整理解雇者は、正常化した 双竜自動車にたった一人も復帰できません。現場は不正な方法で整理解雇とい う構造調整を執行した不道徳な経営陣により、殺人的な労働強度と息をするの も難しいほどの労働弾圧が強行されています。

ついに昨日、キム・ジョンウ支部長は病院に運ばれました。命がけのハンスト 41日の間、整理解雇による23人の死について、大韓民国社会は何の対策も出し ませんでした。毎日、毎日、痩せていくキム・ジョンウ支部長を横で見守らな ければならなかった私達としては、惨憺たる心境を隠せません。

病院に運ばれたキム・ジョンウ支部長同志に続き、今日、ハン・サンギュン、 ムン・ギジュ、ポク・キソンの私たち3人は、送電塔座り込みに入ります。これ でも私たちの声が聞こえることがあるのなら、という切迫した心情で正規職と 非正規職解雇労働者が整理解雇と非正規職を撤廃し、工場に帰るために30mの 送電塔に上がりました。

▲8月5日、3年ぶりに出所したハン・サンギュン前支部長がキム・ジョンウ支部長とムン・ギジュ整備支会長(写真左から)と共に記者の質問を聞いている。[出処:金属労組シン・ドンジュン]

私たちの要求は簡単です。

まず、即刻双竜車国政調査を実施して、真相究明と責任者の処罰、および苦痛 の中で死んでいった仲間たちへの最低限の補償を実施しろということです。

二番目、操作による計画倒産に基づく構造調整で発生した解雇者を即刻復職さ せろということです。

私たちの要求は決して無理ではありません。

大韓民国の公信力ある聴聞会場では、双竜車の構造調整が上海食い逃げ資本と 経営陣により企画され、専門的な会計法人により操作されたことが天下に明ら かになりました。そして催涙液、5万ボルトのテイザー・ガン、ゴム弾銃で重武 装した警察特殊部隊の公権力は、ただ労働者たちへの無慈悲な弾圧を続けました。

国会が国民の前に堂々と立つのなら、さらに遅くならないうちに聴聞会に続く 国政調査を実施しなければなりません。2009年の双竜車構造調整事態とこれに 抵抗した双竜車労働者の77日の闘争、そしてその後の23人の仲間の死を目撃し て暮らした3年間の双竜車闘争が、社会的な共感と正当性を得つつある現時点で 解雇者の復職はもう先送りできない時代的要請です。

遠く蔚山で一か月間、非正規職撤廃を叫んで高空座り込みをしているチェ・ビョ ンスン、チョン・ウイボン同志をはじめとする現代車非正規職の仲間と全国の 労働者の仲間の皆さん!

現代版身分制である非正規職はなくさなければなりません。1千万、いや2千万 の労働者の人生を徹底的に貧困に追いやる労働者の差別と分割は、決してこの 社会構成員の多数の意ではないことを私たち皆がよく知っています。国家権力 を手に入れた、一握りにもならない資本家による搾取の方案として工夫された 非正規職と、整理解雇による苦痛は、今この時間にもわれわれ労働者に加えら れる苛酷な刑罰そのものです。

全国の仲間の皆さん! 悪法を打ち破りましょう。すべての労働者が固く団結し、 戦い、また戦い、この奴隷のような生活のくびきを打ち壊しましょう。

▲2009年1月22日に上京闘争を始めた双竜車支部非正規職支会ポク・キソン組合員が叫んでいる。[出処:金属労組シン・ドンジュン]

私たちの闘争の時計は、2012年末の大統領選挙に限りません。

華麗な公約で労働者・庶民の票を求めていますが、結局は国家競争力のために 労働者の解雇と非正規職に追いやる政治屋どもに、私たちの生命を任せること はできません。30日も残らない大統領選挙で有力な大統領候補が約束している 経済民主化と福祉国家の第一歩は、才能教育、現代車、ユソン企業、プンサン マイクロテック、シグネティクス、スリーエム、双竜車などの資本家の貪欲で 犠牲になった労働者の原状回復でしょう。

2009年の双竜車労働者の77日闘争はとても正当でした。

不当に抵抗した私たちは、同僚を暖かく抱き、頼り、一様に労働者の自尊心を 失いませんでした。送電塔座り込みに突入するにあたり、2009年の闘争の初心 を失いません。私たちを応援してください。支持して、共に闘争してください。 2009年の双竜車整理解雇闘争は終わっていません。この国の整理解雇を終わら せる闘争、野蛮と貪欲の資本家に抵抗する全国の労働者の巨大な闘争を一緒に 作りましょう。

ありがとうございます。

2012年11月20日鉄塔座り込みに突入しながら

ハン・サンギュン(2009年当時双竜車支部長)、 ムン・ギジュ(2009年当時双竜車整備支会長)、 ポク・キソン(2009年当時双竜車非正規事務長)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-11-22 05:31:17 / Last modified on 2012-11-22 05:31:17 Copyright: Default

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