起亜車、『昼間2交代受け入れの代わりに労働強化』?

労働条件後退ない2交代と解雇者復職...本館抗議座り込み

現代自動車の賃金団体交渉妥結以後、完成車の交渉も加速しそうだ。昼間連続 二交代と解雇者復職が争点になっている起亜車では、9月4日に賃金団体協議の 15次交渉が開かれ、労組は使用者側に次の交渉までに一括提示案を要求して終 わった。

9月4日午前11時、起亜車所下支会と華城支会、非正規職支会所属活動家約20人 は『労働条件後退ない昼間連続二交代制と完全月給制の年内施行、非正規職の 正規職化と差別解消、解雇者7人の原職復帰』を要求し、交渉場所の所下里工場 本館で抗議座り込みをした。

座り込みに参加したある組合員は「現代車が賃金団体協議を妥結させ、起亜車 の交渉も現代車に準じて速度を付けて行くと予想する。現代車が合意した昼間 連続二交代は、起亜車が4月に行った昼間連続二交代モデル実施より改悪された 案だ」と説明した。

また「起亜車は4兆ウォンという史上最大の黒字を記録しているが、会社は昼間 連続二交代を実施し、2013年生産量を125万台に増やそうとしている。勤務時間 は減るのに新規人員補充の話がなく、時間当り生産台数(UPH)だけ増やそうとし ている」と憤慨した。

現代車支部は暫定合意を導く過程で交渉委員が退場し、代議員が反発するなど の内紛もあった。暫定合意案に反対した人々は、昼間連続二交代制による人員 補充が合意されず、解雇者を2013年1/4分期労使協議会の時に再入社させること にしたことに反発した。

それでも4日、現代車支部の組合員賛否投票の結果は52.7%の賛成率で過半を越 え、可決された。争点だった昼間連続二交代合意案の主な内容は、△昼間連続 二交代制を2013年3月4日から全工場で本格施行(8/9時間)、△時間当り生産台数 の向上など生産性向上による総生産量保全、△月給制施行だ。

現代車の組合員賛否投票が可決し、他の完成車の交渉も速度がつきそうだ。し かし起亜車労働者の心配は高まった。現代車では労働強化と人員補充の問題を きちんと合意できず、現代車の合意が基準になると起亜車も労働強度が強化さ れ、昼間2交代が実施されるためだ。

起亜車所下支会のある労働者は「昼間連続二交代を実施すると、現在の生産量 では18万台不足する。それで会社は199.2時間の追加作業と33.2UPH向上を要求 している」とし「会社は昼間連続二交代制を口実に労働強化と団体協約改悪、 強制転換配置化、外注化などを押しこんでいる」と批判した。

起亜車労使は2005年から昼間連続二交代の労使協議を進めてきた。大きな枠組 みでは、労使は昼間連続二交代制導入に共感ができたが、時期や具体方法には 議論を続けてきた。

起亜車は今年3月には『昼間連続二交代モデル実施(昼間組8時間、夜間組8時間 ＋延長勤労1時間)』を行った。モデル実施2週間で生産量が7千台ほど減少し、 年間にすれば18万台(14%)減少すると予想される。だから使用者側はコンベアの 速度を上げ、時間当りの生産台数を増やす方式を要求している。

一方、起亜車賃金団体協議15次交渉で会社は、基本給9万5千500ウォン値上げと 成果給350%、生産販売向上特別激励金100%の賃金案を提示した。起亜車の賃金 団体協議の16次交渉は6日に開かれる。労組は5日に4時間退勤ストライキを行う。 (記事提携=ニュースセル)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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