SJM再び不法の試み、今度は金型を持ち出そうとして摘発

使用者側、15日に第3工場から金型をこっそり持ち出そうとして組合員と労働部に止められる

SJM使用者側が不法に設備の搬出を試みて摘発された。SJM会社側は警備用役の 無差別な暴力と不法代替労働などで処罰の対象とされているが、また不法行為 を試み、波紋が予想される。

［出処:金属労組京畿支部］

8月15日午後3時30分頃、SJM使用者側が始化工団にある第3工場から、プラント 設備に使われるベローズを生産するための金型をひそかに不法搬出しようとし た。SJM支会組合員が会社側の搬出の試みを偶然に目撃し、SJM支会と金属労組 京畿支部、民主労総安山支部約80人が急いで第3工場に集まり、会社側の搬出を 防いだ。また、情報提供を受けた雇用労働部安山支庁勤労監督官が緊急に第3工場 に派遣された。

金属労組京畿支部のパク・ドンジン組織部長は当時の状況に対して「会社側が トラックを動員して金型を不法に取り出そうと試みた。組合員たちがこれを防 いだ」と説明した。続いて彼は「会社は金型を取り出そうとし続けたが、労働 部安山支庁勤労監督官が会社側に『不法行為』だと告知し、結局会社側の意図 は無駄に終わった」と指摘した。

15日に会社側が設備を不法搬出しようとした第3工場は、プラント設備に必要な ベローズを生産してきた。第3工場で生産されるベローズは、第1工場で生産さ れる自動車用ベローズとは違い、プラント発電設備と熱交換器、遮断機、LNG船 に使われる部品で大型のベローズだ。

チョ・ホジュンSJM広報担当は「第3工場で生産されるこのベローズは、高圧と 熱による収縮と膨張を調節し、伸縮作用する部品で、重工業側プラント設備に 入る大型のベローズ」とし「ベローズには熟練労働が必要で、代替労働が できない作業だ」と説明した。

［出処:金属労組京畿支部］

会社が15日に設備を搬出しようとした理由について彼は「某重工業業者の納品 期日がいくらも残っていないそうだ。会社は納品期日に間に合わせようと密か に金型を持ち出し、以前問題になった外注業者で作業しようとしていたのは明 らかだ」と提起した。

チョ・ホジュン広報担当は「すでに会社側の代替労働は不法と判定された」と し「会社が今日金型を持ち出そうとした、その目的が労組法に明示されている 『下請け行為禁止』に反する不法行為だ」とし、会社の持続的な不法行為を糾弾 した。

現行の労働組合および労働関係調整法は「使用者は争議行為期間中、その争議 行為で中断している業務を遂行するために当該事業と無関係の者を採用または 代替できない(43条1項)」、「使用者は争議行為期間中、その争議行為で中断した 業務を請負または下請けに出せない(43条1項)」と規定している。

労組の法律支援を担当するユク・テウン弁護士はSJM会社側の金型搬出の試みに、 「労組法と妥協案に違反する行為」と指摘した。ユク弁護士は「妥結案には、 外注業者、下請けなどについて労組側との合意事案と明記されている」と強調 した。(記事提携=ニュースセル)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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