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マンド、黄色い名札の秘密

マンド、ストライキ不参加の確約書を書いた組合員だけに出入証を配布

ソ・ドンフン ニュースセル記者 2012.08.06 20:37

7月の休暇期間前に職場閉鎖に突入した(株)マンドは、休暇期間が終わった後、 工場に出勤する一部の労働者の出入を制限している。使用者側は現在、職場閉鎖 を維持し、所属と名前が書かれた黄色い『出入証』を持つ職員にのみ出入を認め ており、6日朝、出入証を持たずに出勤した職員は用役警備に出勤を拒否された。

▲使用者側の出入統制に抗議するキム・チャンハン マンド支部長[出処:ニュースセル]

金属労組マンド支部の全面ストに対し、即刻職場閉鎖した使用者側は、7月30日 から全組合員に「ストライキに参加しない意思が明確な職員に限り、出入を認 める」という内容の携帯メールを送った。これに対しマンド支部はストライキ を止めて業務に復帰するという意思を表明し、職場閉鎖の撤回を要求したが、 使用者側はこれを拒否してストライキに参加しないという内容の『業務復帰申請 および確約書』を作成した職員に限り出入を認めると明らかにした。

だがキム・チャンハン金属労組マンド支部長によれば、「出入証や覚書作成に 関して使用者側が個別に組合員に連絡して薦めたと理解しており、一部組合員 はこうした事実の連絡も受けなかったケースもある。さらに出入証がない組合員 は確約書を作成する意思があっても入れようとしない」とくやしさを訴えた。

出勤を阻止された組合員は出勤時間が過ぎても入れず、自主的に製作した誓約 書を作成した。誓約書には「金属労組マンド支部組合員で争議行為撤回と正常 に勤労する意思」を明示している。

▲マンド支部が作成した勤労復帰希望員

彼らは誓約書を提出するために使用者側労経チームなどの管理職員に電話して 接触を試みたが、使用者側は「直接出られないのでファックスで発送しろ」と 答えた。

以後キム・チャンハン支部長をはじめとする組合員は、出入が認められた労働 組合の事務室に入るために工場進入を試みたが、用役職員は「裏門の出入だけ 認められている」とし、彼らの出入を阻止した。

キム・チャンハン支部長は合法的な通行の妨害だとし、用役職員に使用者側に 連絡するよう要求したが、返答はなかった。また当時、現場にいた雇用労働部 平沢支庁の勤労監督官に状況を説明し、通行できるように使用者側に指導する ことを要求したが「手続的な問題はなく、強制できない事項」と答えた。

使用者側によれば現在、工場には約90%の労働者が復帰し、操業を再開している という。いつまで職場閉鎖を続ける計画かという質問に使用者側の関係者は、 「労働組合がストライキを撤回するまで」と答え、現在金属労組マンド支部の 撤回の意思については「記者会見と官公庁を通じた争議行為撤回接収など公式 の行動があるまでは実施できない」と明らかにした。

確約書を作成した人々だけに黄色い出入証を配ったのかという質問には「配布 は平沢工場でしたのでよくわからない。(平沢工場に)尋ねてみろ」と言ったが、 平沢工場の労経チームは「現場管理職の所管なので、誰に配布したのかまでは わからない」と答えた。

これに対して金属労組法律院のチョ・ヒョンジュ弁護士は「すでに無数の言論 報道でストライキ撤回の意志を表明したのに、公式にどうしろというのか理解 できない。また、使用者側が主張する『争議行為撤回接収』も法的規定や手続 きがない。これは使用者側が金属労組組合員の出入を制限するための横車だ」 と使用者側の主張が不当だと指摘した。

正門出入を阻止された組合員たちは、結局裏門から組合事務室に入らなければ ならなかった。現状況についてキム・チャンハン支部長は「使用者側は、金属 労組の組合員たちが現場に入ると脱退を考えている組合員の気持ちがまた変わ ることを恐れている。平沢、文幕、益山支会長が指導部辞任の意思を明らかに したが、マンド支部は現在、明らかに交渉権を持つ代表労組で使用者側の違法 行為に対応していく」とマンド支部の立場を明らかにした。

金属労組とマンド支部は現在、使用者側の職場閉鎖と選別的な復帰についての 違法性を検討しており、法的対応を進める計画だ。(記事提携=ニュースセル)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-08-07 23:05:31 / Last modified on 2012-08-07 23:05:32 Copyright: Default

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