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金属労組ストライキに突入...組合員13万人が機械を止めた

『昼間連続2交代制』など、合意捻出は難しく...「8月ストライキまで続く」

ユン・ジヨン記者 2012.07.13 15:28

金属労組組合員13万人が7月13日、ストライキに突入した。

[出処:現代自動車支部]

現代、起亜、GM大宇など完成車元下請労組を含む金属労組所属総159の事業場の 昼間・夜間組の労働者は、この日、それぞれ4時間ずつの部分ストに突入する。

金属労組側は約13万の組合員がストライキに参加すると予想しており、これは 2006年に金属労組が発足して以来、最大規模のストライキだ。金属労組は今回 の1次全面ストラの後、20日の2派ストを予告しており、要求が貫徹されなけれ ば8月に3次ストをする方針だ。

現代、起亜、韓国GMなどが元下請共同ストライキを進行

現在、金属労組は地域支部と支会を中心にストライキ出征式を進めている。 起亜車支部はこの日の午前10時30分、所下里と光州、華城など工場で一番先に 出征式を開いた。

出征式を始め、昼間組の労働者は午前10時30分〜午後2時20分まで、夜間組は午後 10時30分から翌日の午前2時30分まで部分ストに突入する。彼らは10日と11日、 光州、所下里、華城工場で金属労組争議行為賛否投票を行い、75.0%の賛成率で ストライキに突入した。

起亜車では今回のストライキで約2700台の車両を生産できず、約470億ウォンの 損失が発生すると見通している。

金属労組傘下の最大事業場である現代自動車支部も4年ぶりにストライキに突入 した。現代車支部は午後12時、蔚山、牙山、全州工場でストライキ出征式を開 き、元下請共同ストライキ突入を宣言した。パク・サンチョル金属労組委員長 は、起亜車と現代車のストライキ出征式に参加し、組合員を励した。

現代車の昼間組労働者は午後1時〜午後5時まで、夜間組労働者たちは14日の午前 2時〜午前6時まで、それぞれ4時間の部分ストを行う。ストライキ集会後、組合員 が退勤すると2時間の残業もせず、昼夜間労働者は計6時間の部分ストを進める ことになる。

現代自動車支部は5月から昼間連続二交代制、賃上げ案などをめぐって団体交渉 を行ったが難航しており、6月28日に交渉決裂を宣言した。その後10日と11日の 両日間、金属労組争議行為賛否投票を実施して、77.85%の賛成率でストライキを 決めた。

現代自動車側は今回のストライキで4030台の車両を生産でず、880億ウォン程度 の売り上げ損失が発生すると見通している。

すでに10日から部分ストに突入している韓国GM支部は、労組の歴史で最大規模 のストライキを行っている。11月に現場職、事務職労組が統合した後、初めて のスト突入で、約1万3000人の組合員がストライキに参加している。彼らは10日 と12日に昼夜間それぞれ3時間ずつの部分ストに突入し、今日は4時間ずつ部分 ストを行なっている。特に韓国GM支部は、争議行為賛否投票で95.9%の圧倒的な 賛成を記録した。

支部は5月17日から13回、会社と交渉を行ったが、昼間連続二交代制など労組の 要求が貫徹されず、ストライキに突入した。会社側は今回のストライキで3800 台の生産に支障が発生すると見通している。

また、10日から二日間、工程別に循環ストライキを行った錦湖タイヤ支会も、 ストライキを続けている。タタ大宇商用車の約1100人と大宇バス約700人もこの 日、ストライキを行い、ストライキ出征式を開いた。マンド、トウォン精工、 ケピコ、エムシトゥ、ダース、テウォン鋼業、S&T重工業、現代ロテム、 現代モービス、セジョン工業、ハニルイファ、S&T大宇など主要自動車部品 メーカーと現代車グループ系列会社の労働者も全面ストライキに参加した。

この他にも金属労組は京畿、大田、ソウル、仁川、忠南、慶尚南道などの地域 支部と支会別にストライキ出征式を開いている。

『昼間連続2交代制』等合意捻出は容易ではなく...「8月ストライキまで続く」

現在、金属労組は、△深夜労働撤廃、△元下請不公正取り引き根絶、△非正規職 撤廃闘争、△労働基本権争奪闘争の四大要求を掲げてストライキを進めている。 労組は要求が貫徹されなければ、20日の2派ストライキと8月中旬の3派ストを 続ける方針だ。

[出処:金属労働者]

現在、中央、支部別交渉の最大の核心は、昼間連続2交代制の施行だ。夜間労働 撤廃と昼間連続2交代制は、労組が10年以上要求してきたことで、昨年、ユソン 企業のストライキを基点として社会的な議題に浮び上がった。金属労組側では、 今回のストライキで昼間連続2交代制の議論に終止符を打つという立場だ。

だが昼間連続2交代制などの核心的な議題に労使がすぐ合意できるかは未知数だ。 現代起亜車と双竜車の場合、2009年に労使が昼間連続2交代制施行に合意したが まだ履行されていないだけに、きっ抗した綱引きが続いている。

最近までの交渉で、現代車労組は昼間・夜間各々10時間交代制を各々8時間ずつ に変え、新規工場増設で人員を補充するよう使用者側に要求した。だが会社は 『8-9』時間制度は導入できるが、人員の補充は不可と主張している。会社側は 18日、労組側に交渉を再開することを要求しているが、合意の捻出には時間が かかりそうだ。

金属労組もこれまで金属産業使用者協議会と中央交渉を行ったが、昼間連続 2交代制と非正規職問題などの意見の差で交渉が難航していた。金属労組の キム・ジヒ報道担当者は「昨日の夜も交渉が行われたが決裂した」とし「正確な 案を提示すれば、ストの後にも交渉ができるが、全面ストライキを無力化する 形式的な交渉は受け入れない」と説明した。

そのため金属労組は13日に続き、20日と8月下旬まで全面ストライキが続くもの と予想している。キム・ジヒ報道担当者は「合意導出が難しいだけに、8月まで ストライキが続くだろう」とし「必ず貫徹すべき要求なので、きちんと力を集 める闘争をする」と説明した。

金属労組のパク・サンチョル委員長も7月12日、記者会見で「深夜労働の撤廃、 元下請の不公正取り引き根絶、非正規職の撤廃、労働条件改善の四大要求と、 2012年賃団闘完全勝利のために機械を止める」とし「今日1次ストライキを基点 として、私たちの要求が円満に実現されなければ、7月20日に2次全面ストライキ、 8月中下旬に3次全面ストライキにつながる」と警告した。

なお、金属労組は10日〜11日の両日間、全組合員を相手に争議行為賛否投票を 進め、82.1%の賛成率でストライキに突入した。

彼らは以後、支部交渉の進展と要求貫徹のために支部闘争本部(争対委)の決定 により、支部支会別に追加でストライキを行う方針だ。8月スト闘争の具体的な 日程は、2派ストの後に『労働時間短縮と労働基本権争奪のための金属労組闘争 本部』で決める。

これと共に金属労組は、今回のストライキとは別途に、8月28〜31日まで行われる 民主労総ゼネストにも参加する方針だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-07-14 03:40:46 / Last modified on 2012-07-14 03:40:49 Copyright: Default

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