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整理解雇撤回闘争1年、シグネティクス労働者

「周辺で良いことをすれば応援」

カン・ジョンジュ(金属労働者) 2012.06.20 16:51

高校を卒業するとすぐに入った会社。特別な欲もなく、ずっと働ければ良いと 考えた。そこで働いて結婚し、子供も産んで、いつのまにか青春が過ぎて30年 を越えた。6月14日、ソウル永豊グループ本社前で会った京畿支部京畿金属地域 支会シグネティクス分会のイ・ミジャ組合員にとって、シグネティクスはそん な所だ。だが会社は李組合員を二回も解雇した。シグネティクス労働者は昨年 7月、整理解雇されてもう1年経った。

▲6月14日永豊グループ本社前で開かれた決意大会の前にシグネティクス分会の組合員が律動を練習している[出処:カン・ジョンジュ金属労働者]

この日会ったシグネティクスの労働者たちは、ほとんどが20年から30年働いた 労働者たちで、イ組合員と同じような道を歩いてきた。そして皆、2001年会社 の一方的な工場移転反対闘争を行なって解雇された。そして2007年に不当解雇を 認められ、復職したが4年も経たず、二回目の解雇される。

すでに1年

「2007年に復帰した後も会社は労組を認めず、労働者が自分から会社を出てい くように困らせた」。イ組合員は作業で小さなミスでもすれば、この仕事もで きないのに、何をしろというのか、何か月も仕事もなく座っているようにさせ たと証言する。「自分で辞表を書いて出て行くことを願ったが、組合員はみな 固く団結して耐えた」。すると会社が持ち出したのが2011年整理解雇だった。 イ組合員は「働きながら、苦しくても、またこんなことがあるとは思わなかっ た」とくやしがる。別の組合員も「人なら絶対できない」と合いの手を入れる。

▲「どうせ闘うなら楽しくしよう」。シグネティクス労働者はみんなそう言う。本社前で一日大騒ぎ集会をして、組合員がゲームする姿を楽しく見ている。[出処:カン・ジョンジュ金属労働者]

「永豊グループは何も問題はない。好調な会社でしょう。それなのに小社長制 をして非正規職を使うと、そういう。みんな同じように働いているのに正規職 だの非正規職だの分けるのは本当によくない」。イ組合員は非正規職雇用だけを 増やそうとする会社の態度に怒った。

イ組合員が2007年に復帰して働いていた安山工場にも非正規職がいた。「ある 日、非正規職労働者が朝出勤すると、会社は仕事がないから帰れという。とこ ろが帰らず、バス停留場から戻ってきた。会社がまた必要だと呼んだという。 会社は儲かっても私たちたくさんくれるわけでもないのに、働いて暮らさなけ ればならない人にこんなことをしてはいけない」。

▲イ・ミジャ組合員は「好調な会社で非正規職、小社長制をするからと、こうして解雇してはいけない」と会社の態度を糾弾した。[出処:カン・ジョンジュ金属労働者]

「人にこうしてはいけない」

「人なのだから、苦しければ苦しいと言い、足が痛ければ椅子をくれと言うの は当然なのに、非正規職はそう言えない。会社はそんな人だけを雇用すること を望む」。イ組合員は「私たちが戦いを放棄すれば永豊資本がしたことは何の 問題もないことになり、他の会社もずっとこんな形で行くかもしれない」と付 け加える。

シグネティクス分会の組合員たちは、まさにそんな気持ちで戦いを続けている。 彼らは毎週木曜に京畿道安山の工場で集会をして永豊グループと永豊文庫など で1人デモもする。イ組合員は「10年前に初めて闘争した時は、1人デモもちゃ んとできなかったのに、もう恥ずかしくはない。自分の主張は正当だから、何 とも思わない」と友人と親戚も『良いこと』だと応援していると伝える。

▲永豊グループ本社前で開かれた整理解雇撤回決意大会でシグネティクス分会の組合員と支援の仲間たちが一緒にシュプレヒコールをあげている。

1年近く続く闘争に困難がないはずはない。だがシグネティクスの労働者たちは 「どうせやるなら楽しくしよう」と同じように話す。分会のキム・ウンジョン 組織部長は「会社が雇った用役が守って、本社前での集会は考えられなかった」 とし「どうにか3日間粘って集会を申告して、こうして集会を開くと、自分がや ろうと思えば何でもできるんだと感じた」と話す。「こうして本社前で集会を するのも夢のようで、闘争も楽しくしなければ」と付け加える。

「どうせするなら楽しく」

イ組合員も「強制的に追い出されたが、そのまま家にいると憂鬱症にかかって 苦しかったが、こうして戦うと人とも会えて躍動感も感じられて良い」と話す。 彼らがこうした決心をするには、この10年の闘争の歴史が一役買った。イ組合 員は10年前、労組が何かも知らず、幹部もしたことがなく、労組のイベントに 参加したこともなかった。「とても変わった。前は男たちと話もしなかったの に、今は男性の仲間たちと冗談も言って、警察署に行っても私が正しいと思え ば大きな声で争ったりもする。踊りも踊れなかったのに今は労働歌謡を聞くと 自然に尻が上がって、発言もして、集会の司会もした」。イ組合員は「強固な 労組があって、おかげで私は世の中に目を開いたし、おかげで私もこんなに変 わった」と話す。

「勝つとしか思っていないから心配ない。すでに一度復職したのだから、また できないはずがない。私たちの闘争は必ず勝つ。勝つ方法? 私たちが正しいか ら、最後までやれば勝ちます」。イ組合員は今回の戦いに自信がいっぱいだ。 他の組合員に聞いても彼らが戦う目標は一つだ。復職し、定年までシグネティ クスで働くこと。キム・ウンジョン分会組織部長は「シグネティクスは初めての 職場で最後の職場」だと強調する。(提携=金属労働者)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-06-21 00:40:41 / Last modified on 2012-06-21 00:40:54 Copyright: Default

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