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チェ・ウォンジョン アナ涙ボロボロ KBS「謝罪と勇気」涙の海

[現場] 95日でストライキを終えたKBS新労組「悔いは残るがこれからが本当の戦い」

チョ・ヒョンホ記者| chh@mediatoday.co.kr

「悔いが残ります」(ユン・ソンドKBS PD)
「いっぱい怒られて反省しなければなりません」(オ・テフン アナウンサー)
「同僚と長い間共に戦って別れるようで悲しい」(キム・テギュ アナウンサー)
「すべてを勝ち取れなかった無念さと、血より濃いものを仲間たちと分けあったことで涙が出ます」(チェ・ウォンジョン アナウンサー)

公正放送回復のために、キム・インギュ社長退陣を目標にストライキを始めた KBS新労組が95日でストライキを終えて開いた6月8日夜、最後の集会現場の あちこちで、涙があふれた。社長退陣という目標を勝ち取れなかった悔恨と、 公正放送を叫んで同僚と共に送ってきた長い時間のためだった。また彼らの涙は、 『これからは決して放送の破壊を見てばかりはいない』という自信と勇気の 確認でもあった。

彼らは公営放送を政権の放送に転落させたことを謝罪してストライキに入ったが、 ストライキを終える時にも国民に謝罪した。彼らはその代わりに必ず公正放送を 実現すると約束した。

この日の整理集会で司会をしたオ・テフンKBSアナウンサーは、「おわびの言葉を 申し上げてKBSをリセットすると約束しましたが、その約束は守れませんでした」 とし「私たちはいっぱい怒られて、反省しなければなりません。ストライキ撤回を 成果と言い繕うことはしません」と謝罪した。

95日間のストライキを終え、8日晩にKBS概念広場で開かれた最後の集会現場。共に涙を流すKBS新労組の新人組合員。イ・チヨル記者 truth710@

95日間のストライキを終え、8日晩にKBS概念広場で開かれた最後の集会現場。イ・チヨル記者 truth710@

95日間のストライキを終え、8日晩にKBS概念広場で開かれた最後の集会現場。イ・チヨル記者 truth710@

オ・アナウンサーは「社長退陣による公正放送の実現ができなかったことを 謝罪します」、「復帰して、別の方式で闘争します。ぜひご理解いただき、 関心を持ってほしいとお願いします」とすべての組合員と共に国民へのおわびの 挨拶をした。

ストライキ整理集会が終わり、約300人が集まったKBS新館前の『概念広場』の あちこちは涙の海になった。2011年以後に入社した新人37〜38期の組合員の ほとんどは集会中、涙を流し続けた。

オ・アナウンサーは、これまでストライキで苦労した人たちの中で、 アナウンサーの同僚を紹介しながら涙を流した。『集会が終わりました』という オ・アナウンサーの言葉と同時に、前列にいたチェ・ウォンジョン アナウンサーは 涙の堰が切れた。95日間、公正放送回復を叫んで戦ってきた同僚と抱きあいながら、 言葉を出せないままいつまでも泣いていた。イ・サンホ アナウンサー、 キム・スンフィ アナウンサーも、互いに抱きあって涙を拭った。

チェ アナウンサーは「すべてを勝ち取れなかった惜しみと、血より濃いものを 仲間たちと分けあったことで、涙があふれてくる」とし「私たちのこうした愛を 確認した瞬間、もっと大きなことを成し遂げることができるという自信がわいた」 と話した。

キム・テギュ アナウンサーも「ほっとする一方、名残惜しい。目的を完全に 成し遂げられなかった」が、「長い間、同僚と共に戦って別れるようで悲しい。 精神的にストレスがあったり、つらかったことを考えて、これからはもっと 苦しい闘いが始まると考えて流れる涙だろう」と話した。

自信がわいたという決心と省察もあちこちで上がった。イ・サンホKBS アナウンサーは、「さっぱりした。何かさらに強くなったようで、 自由になったようだ」とし「自分自身にもそうだし、KBS経営陣にもそうだ。 これまで知らず知らず私を疲れさせた人々からも自由だった」と話した。

95日間のストライキを終え、8日晩にKBS概念広場で開かれた最後の集会現場。イ・サンホ アナウンサー。イ・チヨル記者 truth710@

チェ・ウォンジョン(中で) KBSアナウンサー。イ・チヨル記者 truth710@

95日間のストライキを終え、8日晩にKBS概念広場で開かれた最後の集会現場。イ・チヨル記者 truth710@

イ・アナウンサーは「これまで(KBSと)たくさん戦い、たくさん怒っていましたが、 結局この戦いは私自身との戦いだった」とし「自分を治めることができず、 瞬間ごとにしっかり選択できなかったことで生じた結果だったことを悟った。 これから似たような不当な状況になれば、賢く対処できるという自信ができた。 国民と視聴者にもこれから勇気を持って戦いながら生きていけると申しあげたい」 と約束した。

新労組中央委員のパク・ノウォン アナウンサーも「戻ったらすぐ戦わなければ ならない。イ・サンヨプ、イ・サンホ、チョン・セジン アナウンサーも、 本来の番組進行に復帰しなければならない」とし「皆さんが、まともな良い放送を 製作すれば、それを視聴者たちに伝えることが私たちの任務だ。95日間幸せでした」 と話した。

ユ・ウォンジュンKBS記者は「私たちが戦いを始めた理由は、公正放送の基礎に なることだった」とし「みんなの団結が私たちの資産になった。これから絶対 敗北せず、もう一歩踏み出す課題がたくさん残された」と述べた。

シム・インボKBS記者も「視聴者に申し訳ない」とし「これから戻って、 もっとしっかり戦わなければならないと考える」と話した。

KBS新労組のキム・ヒョンソク委員長は「気は楽になったが、これからの戦いを 考えると重い」とし「残された戦いへの恐れと負担で、さらにそうだ。今日 戻っても、闘争の終わりではない」と強調した。キム委員長は「95日戦って、 また戻ると考えれば涙が出るのは当然だ」と話した。

95日間のストライキを終え、8日晩にKBS概念広場で開かれた最後の集会現場。イ・チヨル記者 truth710@

95日間のストライキを終え、8日晩にKBS概念広場で開かれた最後の集会現場。キム・テギュ アナウンサー。イ・チヨル記者truth710@

95日間のストライキを終え、8日晩にKBS概念広場で開かれた最後の集会現場。キム・スンフィ アナウンサー。イ・チヨル記者truth710@

KBS新労組のユン・ソンド公推委幹事も「4年間、言論が独裁国家に転落し、 今回のストライキがこれを正す最大の機会だったが、目標を半分も達成できなかった ようで残念だ」とし「他の報道機関には、先に戻って申し訳ない」と話した。

ユン幹事は「2010年より大きな自信が生まれたようだ」とし「社長退陣を引き 出せなかった悔恨はさらに大きい。95日という想像もできない長いストライキの 期間中は、迂余曲折も多かったが、今新しい戦いを準備する」と約束した。

KBS新労組は対国民決議文を出し「4年間、壊れるだけ壊れたKBSを復元し、 政権の口になった放送を変えなければならない。何よりもKBS人だという事実が 恥ずかしくなるほどずたずたになった私たちの自尊心を回復しなければならない」 とし「今回の戦いで作られた公正放送のための基盤から、新しいKBSを作る 任務を遂行していく」と明らかにした。

新労組は「さらに大きく、さらに新しい新労組を作る」とし「不当な干渉と 専横をきっぱりと拒否します。良心を守るという理由で弾圧される同僚は、 私たちが守ります」と覚悟を固めた。KBS新労組はしばらくストライキを たたむとしても、言論の仲間たちと同じように戦い抜くと付け加えた。

95日間のストライキを終え、8日晩にKBS概念広場で開かれた最後の集会現場。イ・チヨル記者truth710@

一方、この日の整理集会では、有名人の激励と助言の動画も公開された。 プロレスラーのキム・ナムン氏は「KBS新労組には、これまで持っている10のうち 9までを出せたのかと問わざるをえない」とし「今、復帰した皆さんがどんな姿を 見せるかによって、本当に『10のうち9を出して戦ったんだな』が分かる。 皆さんを支持しない人からも支持されるニュースを作ってほしい」と注文した。

シン・ヨンボク先生も「皆さんが矛盾した現実に対して戦ったのはすごい成果」 とし「今後も多くの連帯があるだろう。皆さんも残っている他の放送局との 強い連帯をお願いする」と頼んだ。

民主労総のキム・ジンスク指導委員は「終わっても終わった戦いではない」とし 「キム・インギュとキム・インギュの亜流が存在する限り、絶えず皆さんの 公正報道の熱望は侵害される」と指摘した。キム委員は彼らの95日ストライキにも 「戦いは孤独だ。そうだ。双竜車と才能教育、韓進重工業も同じ位置の同じ場所で 一緒に戦ってきた。そんな言論労働者としての省察の時間だったことを願う」と 助言した。

入力:2012-06-0914:52:16 公開:2012.06.0915:05:48

原文(メディア・オヌル)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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