ヤケクソのMBC、総編に行ったPDまで呼び戻す

労組、激しく反発「退任直前の重懲戒を受けた人まで…原則ない特典、抜け道採用」

MBCが試用記者採用、オリンピック放送キャスター退社者招聘、スポーツPD外部 特別採用に続き、総合編成チャンネル(総編)に行ったドラマPDまで迎え入れた。 また、害社行為により退任直前の重懲戒まで受けた人物までフリーランサーと して採用した。ストライキによる人員補充というが、業務の空白を埋めるため、 不適切な人物まで迎え入れているとし、構成員の反発が強まっている。

昨年、総編開局の時にMBCを離れたキム某PDは、先週の人事委員会で外部のスポーツ PD人と共にドラマPDとして特別採用されたことが確認され、ドラマ局平PDが反発 している。

ドラマ局は、他の局と違い、2〜3年に一回ずつ経歴職を採用し、外部の人物の 招聘には否定的な立場を示していなかった。毎日の連続ドラマ〈今日と同じよ うにせよ〉で野外製作をしていたチョン・ジインPDは、メディアオヌルとの通 話で「ストライキ中も外注製作フリーランサーPDの助けでドラマが製作されて おり、特に助演出の人員が抜けるとドラマの製作に支障がでることがあり、外 部の招聘決定に平PDは反対していない」とし、「だが今回のキム某PDの採用は こうした外部の人物の招聘ではなく、正規職採用だ。平PDが月給も受け取れず、 ストライキ戦線で仕事をやめているのに、試用記者と違わないことではないか」 と指摘した。

ドラマ局平PD協議会は4日「キム・ジェチョル式特典採用に反対する」という題 の声明で「キム・ジェチョル体制はまた不正を行った。ドラマ局人事権者が明 らかにした通り、『ストライキ状況ではない場合、不可能な』原則ない特典の 異常な採用人事発令が出てしまった」と明らかにした。

彼らは「ストライキ中に強行された明白な代替人員投入だ。また今回の異常な 採用は、時期的、手続的に混乱に近い形態で行われた点で、被雇用者と雇用者 がどちらも不幸になる結果を予告している」とし「今回の事態は議論の中心に 立つ該当入社者と既存のドラマ局構成員の間の対立と分裂を助長する。こうし た悲劇の中で、MBCドラマ局には共同の未来はない」と主張した。

4日午後、ソウル市光化門広場でMBCチェ・イルグ(左)、キム・スジン アンカーがキム・ジェチョル社長退陣と解雇者の復職を要求するデモを行った。イ・チヨル記者truth710＠

MBC在職当時、公正放送労組委員長として活動したチョン・スチェ前委員長が、 フリーランサーとして1日から編成制作局外注製作部の責任PDに採用されたことも 問題になっている。チョン前委員長が公正放送労組で働きながら、害社行為をした 張本人だからだ。

MBC労組によれば、チョン・スチェ前委員長は、2007年11月に部長級以上の職員 で構成された公正放送労組を設立し、委員長になった。問題は、チョン前委員長 が信憑性が疑わしいアンケート調査の結果を発表し、結局「虚偽事実流布と名誉 毀損による害社行為」で停職3か月の重懲戒を受けた点だ。

チョン前委員長は2009年、回答者の45%が「MBCの番組は不公正だ」と答え、 「MBCの民営化賛成の応答は半分近い」という内容のアンケート調査結果を発表 した。

しかし2009年、部長級以上の幹部360人のうち118人が加入していた公正放送労 組の回答者は81人しかいなかった。MBC労組は「MBC本社職員約1700人の4.8%を 対象にアンケート調査をして、まるで職員の半分程度が「不公正だ」と感じて いるかのような言論プレイをした」とし「当時、与党が放送法改正案の通過を 押し通していた状況で、こうした『MBCの粗捜し』は十分に特定の政治勢力への 求愛と解釈されるものだった」と指摘した。

結局、チョン前委員長は害社行為に責任を問えという請願が続き、停職3か月の 重懲戒を受けた。チョン前委員長は特に、定年退職後、2010年にキム・ジェチョ ル社長と共にMBC社長に応募して落選した後、キム社長がチョン前委員長をMBC プロダクションの理事に任命したことで反発が起きていた。

MBC労組は「一時は社長の座も狙い、野心を示したチョン氏がストライキ代替人 員として戻ってきたことを見れば、チョン氏も使用者側もよほど差し迫ってい るようだ」とし「絶頂に駆け上がるハチャメチャ採用ドラマは今、はっきりと 破局が見え始めた」と批判した。

ストライキ120日目を越えた言論労組MBC本部組合員が4日午後、ソウル大漢門前でキム・ジェチョル社長の退陣を要求する市民の署名を集めている。イ・チヨル記者truth710＠

入力:2012-06-0412:22:39 公開:2012.06.0506:21:55

原文(メディアオヌル)

翻訳/文責:安田(ゆ)\n
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