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「6年間隠していた牙、イ・ソッキで表わす」

京畿東部出身事務長、野党圏連帯競選を前にキャンプ電話でイ・ソッキ選挙運動

キム・ヨンウク記者 2012.05.10 10:58

「非党権派の私が突然、一度も見たこともないイ・ソッキ候補の支持者になっ てしまった。民主党候補との厳しい野党圏連帯競選を前に、生きるか死ぬかの 岐路にいるのに、京畿東部連合出身の事務長が6年間隠していた牙をイ・ソッキ のために表わした」

統合進歩党から京畿道南揚州甲地方区に立候補した南揚州地域委員会のキム・ チャンヒ委員長(旧民主労働党予算決算委員長)は、4.11総選挙野党圏連帯世論 調査の競選による候補単一化の過程で、自分の選挙キャンプ事務長K氏から途方 もない不意打ちを食った。K氏は京畿東部連合出身だった。

キム・チャンヒ委員長は、野党圏連帯競選の2-3日前、ある日とんでもない事実 を知った。すでにわかっていなければならない主要党員と支持者が3月17-18日 に予定されていた野党圏連帯競選の日程を聞いてきたのだ。その上、一部核心 党員も競選の日時を知らなかった。

世論調査競選を目の前にして恐慌状態になった彼は、こんなことが起きた理由 を追跡した。彼が確認した事実はみじめだった。強く信じていた選挙事務所の 事務長K氏が党員に選挙キャンプ電話でイ・ソッキ候補比例代表競選の選挙運動 ばかりしていたのだ。南揚州の党員は、党候補のキム・チャンヒ委員長の選挙 事務所から直接電話がきて、キム・チャンヒ委員長もイ・ソッキ当選者の支持者 だと思う状況になった。とんでもない手法が作動したのだ。イ・ソッキ当選者は 京畿東部連合の核心勢力だという。

野党圏連帯競選の日時と比例代表競選の日時が重なったので可能だった

当時、統合進歩党比例代表選出投票期間は3月14日から18日までで、野党圏連帯 競選日と完全に重なっていたため、こうした手法が可能だった。

キム・チャンヒ委員長は、旧民主労働党の創党時から共にした非党権派系列の 地域委員長で、野党圏連帯交渉により民主党との競選地域候補に指定された。 キム・チャンヒ委員長は、今回が南揚州で3回目の国会議員への挑戦だった。彼 は、党権派が民主党と野党圏連帯交渉で、戦略地域を除くすべての地域を勇退 地域として交渉するという噂を聞き、首都圏の非党権派候補と共にあちこちで 抗議し、何とか野党圏連帯競選地域に選ばれた。

李正姫(イ・ジョンヒ)候補が事前の世論調査操作の疑いを呼んだ冠岳乙の事例 を見ただけでも、野党圏連帯の競選過程がいかに激しかったかは簡単に察する ことができる。選挙事務所が全力を尽くし、党員と支持者が家電話を携帯電話 に転送するようにしたり、世論調査期間に家にいるように組織し、広報するこ とが重要だった。

しかしキム・チャンヒ委員長は、10年以上地域で活動して固めた支持者と党員 の支持基盤は、党内比例代表競選でイ・ソッキ候補の票畑になってしまった。 その上、キム・チャンヒ委員長は事務長K氏の提案により野党圏連帯競選前の二 回目の世論調査をイ・ソッキ候補が代表の社会動向研究所に任せた。

「党権派が党員の名誉を語る資格があるのか」

キム・チャンヒ委員長は「事務長が京畿東部連合出身だという事実は知ってい たが、旧民主労働党の時から地域委員会事務局長をして、誠実だったし、京畿 東部連合のための分派性は見られず、人間的に信頼した。それで、事務長まで 任せた」とし「ところが決定的な瞬間に、名前も聞いたことがないイ・ソッキ 比例候補に不意打ちを食らった。6年間、その一発のために牙を隠して私をだま してきたと思うと憤りが爆発しそうだ」と話した。

彼はもまた「選挙陣営は、血がにじむような野党圏連帯競選のために比例代表 競選に気を遣う余裕が全くなかった」とし「誰が一位になっても、6人は当選する 比例候補選挙のために、党員の投票で選ばれた地方区予備候補を捨てる党権派に、 果たして党員の自尊心と名誉を語る資格があるのかわからない」と非難した。

キム・チャンヒ委員長によれば、2006年に京畿道南揚州地域に、事務長のK氏と 民主労総京畿北部に属するホ某氏、現在は九里市地域委員会にいるキム某氏の 3人の京畿東部連合出身者が、初めて南揚州に来た。

キム・チャンヒ委員長は当時、K氏の事情に同情し、地域委員会事務局長の席な どを任せて面倒を見てきた。5月4日、統合進歩党全国運営委員会が混乱した時、 ホ某氏とキム某氏は実力行使のために来た傍聴者に混じっていた。特にホ某氏 は、一番前で指差し・扇動をした人物だ。

キム・チャンヒ委員長は現在、党内比例代表選挙での幽霊党員問題などの不正 選挙に注目している。キム・チャンヒ委員長は、「当時、南揚州は党内の予備 選挙なく私が単一候補者になって、党権者名簿はすべて事務長が管理するよう にした」とし「今までだまされていたことが恥ずかしく、話をしなかったが、 今回の不正選挙真相調査委員会の結果を見た後で考えを変えた。この事実を私 の実名で伝え、南揚州党員名簿に幽霊党権者がないのかを調査したい」と述べた。

非党権派野党圏連帯競選キャンプでイ・ソッキ選挙運動はさらにあった

問題は、別の野党圏連帯競選キャンプでも同様のことが発生したことにある。 京畿東部連合指向の党員が選挙を手伝うと選挙事務所にきて、事務所の電話で イ・ソッキ候補選挙運動をした事例は、さらにあるという。

非党権派出身の地域委員長S氏は、「いくつかの地方区で野党圏連帯競選期間に 京畿東部指向の党員が手伝うと言って選挙事務所に来たが、その忙しい渦中に 事務所の電話でイ・ソッキ比例候補の選挙運動をしてあきれ返った候補が何人 かいる」と伝えた。

当時、野党圏連帯競選を行ったところは、ほとんどが非党権派系列の候補で、 彼らは野党圏連帯の交渉過程で南揚州キム・チャンヒ委員長と共に党権派候補 を中心とする戦略地域選定交渉に反対し、国民参加競選などを強く主張してきた。

彼は「選挙事務所の電話から党員の携帯電話に電話がかかれば、選挙事務所の 番号が党員携帯電話に表示される」とし「『OOO選挙事務所です』と言って比例 選挙投票の督励でもなく、露骨にイ・ソッキ候補の支持の話をした。そうすれば 党員はその陣営がイ・ソッキ候補を支持していると思う」と説明した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-05-10 15:12:03 / Last modified on 2012-05-10 15:12:49 Copyright: Default

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