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希望バスは希望テントにつながる

[コラム]「二十番目の死は防がなければね?」

ヨン・ソンノク蔚山労働ニュース現場記者 2012.01.12 12:34

煙突に、ショベルカーに、送電塔に、クレーンに上がって戦って、やっと資本 はちょっと目ばたきをするか、主要日刊紙に載る。あれほど多くの労働者が高 空に上がり、テントを張って戦うのは昔からだが、最近は路上で闘う人々が増 えている。

▲双竜車工場の前に「希望テント」を張り1次双竜車包囲の日に参加した学生[出処:蔚山労働ニュース]

道端で闘う労働者

特殊雇用労働者である学習誌教師の労働権を認めろという才能教育、全北高速、 整理解雇撤回と戦う釜山のプンサンマイクロテック、非正規職闘争、韓進重工、 双竜自動車がそうだ。

韓進重工業でキム・ジンスク指導委員がクレーンに上がった時、人々はなぜ、 あそこに駆けつけたのか。しかし初めからではなかった。

キム・ジンスク指導委員が2010年1月6日にクレーンに上がったが時からずっと そこに行っていた人の目から見れば、韓進重工業も他の事業場と特に違いはな かった。民主労総や金属労組が集会を打てば、人が集まって、集会が終われば クレーンは孤独になった。

1月8日、クレーンに初めて行った時、工場の中に入れるのか、内心では心配し ながら正門に立ったが、簡単に入ることができた。その時、何度かの経験で、 韓進資本は外部の人(?)に自由に出入りさせても勝てるという自信を持っていた と考えた。

2月のある日は、クレーンの下に組合員が50人も集まらない中で夜の集会が開か れた。執行部が参加していないのが変だったし、整理解雇対象者だけが集まっ てもだめだという思う組合員の無関心や利己心、あるいは自暴自棄のような雰 囲気が感じられた。一人で腹が立ち、キム・ジンスク指導委員がクレーンから 降りれば良いという日記を書いて、人々を嫌った記憶がある。

そんな正門が閉じられたのは、1次希望バスが行くと予定されていた6月からだっ た。会社側が用役警備をクレーンに通じる道に配置した日から、韓進資本は外 部の人(?)を防ぎ始めた。

1次希望バスの後、6.27行政代執行で工場から追い出された韓進の労働者たちは その日から野宿闘争を始め、多くの人々が彼らと共に野宿をした。5次希望バス までに、韓進の趙南鎬(チョ・ナモ)会長は国会聴聞会に立たなければならず、 「韓進重工業、整理解雇、キム・ジンスク、85クレーン、希望バス」は人々に とっておなじみの関心事だった。

クレーンに上がって5か月は孤独に、6か月は希望バスと一緒だったとしても過言 ではない。そして11月、キム・ジンスクはクレーンから降りることができた。

言い換えれば、5か月は無気力にそこの知らせを外に知らせる、6か月は希望バス に乗り、共に闘争を重ねたということもできるだろう。

希望バスが作った希望

ある事業場の労働者を組織することができない個人として、「希望バス」はそ れで文字通り「希望」になった。

組織労働者が連帯ストライキを組織できればもっと良いだろう。もしそうなら 希望バスができたかとも思い、相変らず労働は一般の人には鉢巻きのイメージ ではないかとも思う。それでも組織労働者は「自分のこと」を越え、「連帯」 すべきだという考えは変わらない。

希望バスで誰よりも気持ちを重くさせたのは、双竜自動車とユソン企業労働者 と会う時だった。ユソン企業は用役に殴られ、血を流す闘いをしている時で、 双竜自動車の労働者は2009年の玉砕ストライキ後、多くの同僚が命を絶ち、 痛みと怒りが全身から読みとれたが、彼らに会うたびに申し訳なかった。

韓進闘争の間も双竜車からは十八、十九... 死の知らせがずっと聞こえてきた。 双竜車が「希望テント」を打たなくても自然に人々の気持ちはすでに双竜車に 行っていたのではないか。

▲12月23〜24日1次双竜車包囲の日(わっとクリスマス)に参加した蔚山希望テント参加者[出処:蔚山労働ニュース]

韓進闘争がある程度整理され、双竜車支部は12月7日、平沢工場の前に希望テント を張った。

もうこれ以上の死を待っていられないとし、労働者の団結と社会的連帯の力で 双竜車を包囲、圧迫し、実質的な工場復帰の道を作ろうといった。

双竜車に加えられた十九人の社会的他殺

双竜自動車は2009年に2646人の労働者を強制整理解雇した。これに労働者たち は77日間の工場占拠で闘い、2009年8月6日、非正規職復職および無給休職後に 復職、懲戒撤回および原職復帰に合意した。だが96人の拘束と72人の懲戒、44 人の懲戒解雇、240億損賠仮差押さえ求償が進行中だ。そして十九人が死んだ。

しかし合意書に作成された1年後の無給休職者現場復帰は一人もなかった。

「解雇は殺人だ」と言えば、十九人の死は社会的他殺と見なければならないだろう。

蔚山希望バスが希望テントに続く

希望バスが3次、4次、5次、6次... 双竜車問題が解決するまで希望テントに続き、 整理解雇問題を越えてさらに大きな闘争、「非正規職撤廃」に進めば、果たして 「希望バス」は新しい闘争方法、新しい希望、新しい連帯としての位置を占める ようになるのではないか。

蔚山希望バスは12月23日の1次双竜車包囲の日(わっとクリスマス)に数人が参加 し、1月13日の2次双竜車希望テントにも参加する。二十番目の死は防ぐべきで はないかという気持ちを伝える。

[出処:蔚山労働ニュース]

現代車非正規職支会の組合員は、10日からソウル市良才洞で野宿闘争を進めて おり、13日平沢に帰ってくる予定で、金属労組は13日の午前8時に蔚山を出発し、 ソウル市良才洞集会に参加して平沢で「2次双竜車包囲の日」に合流する予定だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-01-13 05:54:20 / Last modified on 2012-01-13 05:54:24 Copyright: Default

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