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複数労組後に使用者側は団体協約回避・不当配転・外注化

セジョンホテル労組、2日からストライキ座り込み...「民主労組を守れなければ外注化は防げない」

ユン・ジヨン記者 2012.01.04 16:26

セジョンホテル労働組合は1月2日、無期限全面ストライキを宣布した。

彼らは1月3日の午後4時、セジョンホテル前でストライキ出征式を開き、その後、 ホテルのロビーで無期限座り込みに突入した。1975年、韓国労総所属事業場で 労組を設立してから37年ぶりの初の全面ストライキだ。

セジョンホテル労組は1987年の民主化の時に、既存の団体協約を改悪するなど、 『御用労組』と認識されてきた事業場だった。そんな彼らが全面ストライキに 立ち上がったのは、他でもない『複数労組』施行後の支配介入のためだった。

15年間、1人が労組を長期執権したことで広がった労組不信と、会社の不当人事 発令などが起爆剤になり、労組は昨年10月10日に投票をして、上級団体を韓国 労総から民主労総に変更した。だが、ちょうどその頃、複数労組が導入され、 元労組幹部を中心に複数労組が設立され、その後会社は民主労組との交渉回避、 不当業務配置、構造調整などを行い始めた。

民主労組を作ったセジョンホテル、使用者側の支配介入でストライキに突入

複数労組施行後、使用者側の支配介入の様態は全ての事業別労組で現れている。 KEC労組と発電労組は民主労組事業場に御用労組が設立された事例で、使用者側 と新しい労組は、既存の労組に対する全方向の圧迫を加えている。

だが、サービス、運輸部門のセジョンホテルやバス労組などは韓国労総事業場 に民主労総傘下労組を設立した事例だ。だが彼らも複数労組施行後、労組の元 幹部を中心として『セジョン連合労働組合(連合労組)』という御用労組を設立 し、使用者側から団体協約回避、不当発令などの不利益を受けている。

セジョンホテル労組が上級団体を民主労総に変更した当時、組合員数は約200人 だった。だが7月1日、複数労組施行後に組合員数は減り続け、現在は74人だ。 こうした様態は、新しい労組の『セジョン連合労働組合(連合労組)』と使用者 側が組織内の御用労組への加入を強要し、使用者側が既存の労組との交渉を懈 怠する過程で進められた。

既存の労組に交渉権がある状況から、2つの複数労組が共存する状況になり、窓 口単一化をしなければならないのに使用者側は連合労組と非公開の交渉を進め た。使用者側と連合労組との交渉は、労組建設から協約締結まで4か月しかかか らず、たった2回の交渉で合意を締結した。

組合員への不当辞令も、組合員の縮小につながった。これまでセジョンホテル 労組の副委員長をはじめ4人の労組幹部と組合員が不当辞令を受け、現在も 既存の組合員を対象とする不当業務配置と勤務調整が行なわれている。

セジョンホテル労組のキム・サンジン委員長は「法院に交渉応諾仮処分申請を 提起して、12月1日から8回交渉をしたが、使用者側はまだ連合労組との合意よ り低い賃金案を提示して、交渉を懈怠している」とし「また御用労組を前面に 出して、組合員を分断している」と説明した。

「民主労組を守れなければ外注化も防げない」

一方、セジョンホテルも、サービス産業で急増する『外注化』の流れに急速に 巻きこまれている。すでに使用者側は1997年、約60人の名誉退職と警備清掃業務 の外注化を始め、2005年にも内部構造調整を実施した。

特に会社は2003年、ホテルの支配構造を連結会社形態の持ち株会社形態に変更 し、用役会社の『セジョンホテル(株)』に組合員の転職を試みた。当時組合員 の反発で霧散したが、使用者側は昨年また『セジョンサービス(株)』を作り、 外注化を試みているという。

キム・サンジン委員長は「昨年1月、セジョンサービス株式会社を通じ、職員を 間接雇用しようとする陰謀が明らかになった」とし「用役会社の設立を基点に、 民主労組の弾圧が続いた。もし民主労組を守れなければ外注化と非正規職化は 急速に進む」と憂慮した。

また労組は「アンバサダーホテルやローヤルホテルなど、多くの一流ホテルが 企業主の貪欲により、外注化や用役転換で、むちゃくちゃに低い賃金と劣悪な 労働条件に職員を追いやってきた」とし「こうした状況がセジョンホテルでも 現実になっている」と強調した。

労組は使用者側と2010年の団体協約事項で、非正規職の正規職化に合意した。 だが該当の合意事項は履行されず、むしろ労組ストライキ後に代替人材を投入 して営業を続けている。またセジョンホテルは前年比売上げで10%以上成長し たが、人員削減を続け、組合員は殺人的な労働強度を訴えている。

現在、労組は民主労組弾圧と組合員の不当配転撤回、適正人材補充、2010年の 賃金団体協議履行などを要求し、ストライキを行なっている。彼らは「使用者 側が構造調整の障害を除くために民主労組の弾圧を強めている」とし「私たち の闘争は生存権と雇用安定死守、サービスの質を改善する闘争」と説明した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-01-05 00:32:52 / Last modified on 2012-01-05 00:32:59 Copyright: Default

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