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私に会いに行く希望のバス

[4次希望バス]さらに多くのキム・ジンスクと、さらに光る塩の花と会おう

キム・ドクチン(カトリック人権委) 2011.08.25 17:40

先週、韓進重工業の整理解雇に対する非難の世論と国会の聴聞会を避け、50日 ほど海外に滞留していた趙南鎬(チョ・ナモ)韓進重工業会長が極秘に帰国した 後、釜山市庁で記者会見を行った。チョ会長は、国民の前で謝罪する形で記者 会見を始め、いくつかの案を提示したりもしたが、構造調整は不可避であり、 整理解雇の撤回はできず、キム・ジンスク指導委員はクレーンから降りて希望 バスは運行を止めろと主張した。結局、チョ会長の帰国後も、キム・ジンスク 指導委員は85号クレーンの上から降りられず、希望バスの乗客はその四回目の 運行を待っている状況だ。

これまでの3回の希望バスは、2008年のBSE牛肉輸入反対キャンドル集会の後、 またわれわれ国民の自発的な社会参加が持つ力を見せる驚くべきことだった。 国民1人1人の小さな声と期待が集まれば、政界を動かし、保守言論の論調まで 変え、歪曲された世論を正せるという一縷の希望も確認することができた。

[出処:メディア忠清]

今すぐ自分が味わっていることでもないのに、大切な週末の時間と少なくない 経費を使い、全国から釜山の影島に集まった述べ2万人の希望バスの乗客。汗で 顔を洗い、雨水で入浴し、催涙液で髪を洗いながら、何の不満も言わずにキム・ ジンスク指導委員と遠くから目くばせするためだけに数時間、回り回って、山 を越え、夜が明けるまで歌って踊りながら、泣いて笑った。いくら希望バスの 乗客を謀略してその真心を歪曲しようとしても、彼らの目を見て笑いを聞けば、 誰が正しいのかすぐに分かる。誰がさせているとか、無理にさせているのなら、 そんなにきれいな目で夜を明かし、そんなに明るい笑いで互いを見つめあうこ とはないだろう。

もちろん、残念な韓国近代史の産物である、大韓民国父母連合という傑出した 組織が釜山に、大漢門に、江汀村に、どこにでも出没しており、盧武鉉の赤子 を自任するある道知事は、希望バスでは問題の解決ができないから、政界は絶 対に希望バスに乗車してはいけないと主張したりもする。進歩的な団体で財閥 改革に関する活動をしていた某教授も、自らを進歩論客だと思っている某研究 所のある人物も、希望バスに批判の言葉を投げた。

第一人者を自負する韓国社会知識人の主張だから、明らかに論理もあって正し い言葉もあるだろう。新自由主義政策を信奉してきた前政権の核心権力者とし ては、希望バスが不都合だということは理解する。知識人としては社会問題を 解決する代案を提示する事もできるし、希望バスという運動の方式に同意でき ないかもしれない。

だが自分たちの誤りや卑怯さを隠すために、労働者の正当な闘争と国民の美し い希望を踏みにじらないでほしい。頭にぎっしり詰まった「知識」が、彼らを どこに導くのかを知らないのかと残念だ。『客観的』という言葉の次には、 『確信』という単語の後には、明らかに机に座っていては正しく見ることがで きない真実があるということを知るよう希望する。『確信の陥穽』に陥ってさ まよう前に、今からでも救いの手を差し述べて、希望バスに乗ってほしい。

私は経済の専門家でも労働問題の研究家でもないから、韓進重工業の整理解雇 がどんな経済的効果があるのか、キム・ジンスク指導委員がクレーンから無事 に降りてきて、韓進重工業解雇の労働者がまた職場に戻るために何が必要なの か、正確にはわからない。新聞とインターネットを一生懸命読んだが、深く悩 んで研究して見たこともない。だがほとんどの国民のように、何が間違ってい て、一緒に暮らすことがどんなことなのかは知っている。

約170人の職員に一方的に整理解雇を通知して、174億ウォン相当の株式と現金 を株主に割りあたりことが非常識的なことだということは分かる。会社を救う ためにやむを得ず整理解雇をするという言葉が、無能な経営と大株主の利益を 追求するだけの非道徳的な経営の結果を労働者に転嫁する卑怯な弁解だという ことも分かる。会社のために整理解雇を断行するとワニの涙を流しながらも、 労働者のように道に出る財閥を見たことがないからだ。

整理解雇の問題や、非正規職量産の問題が、昨日、今日の問題なのか、韓進重 工業だけの問題なのか? 双竜自動車、ユソン企業、ヴァレオ空調コリア、コルト・ コルテック、才能教育非正規職など、いちいち名前を数え上げるだけでも息が 切れるほど、多くの職場から追い出された数千人の整理解雇者たち、1千万人に 迫る非正規職労働者は、私の兄弟であり、私の友であり、まさに自分自身だ。

金大中も、盧武鉉政権も、新自由主義経済政策を信奉する執権勢力が整理解雇 と構造調整だけが企業の生きる道だと打ち出して、『正当防衛』を主張して、 どの誰も労働者の暮らしのため、その家族の日常を守るための代案は提示でき なかった。その結果、『解雇は殺人だ』というスローガンは、もはや象徴的な 叫びではなくなった。私たちの身近で起きる実際の状況になってしまった。

こうして現実を知り、希望バスに乗らない人がいるだろうか? 希望バスに乗る ことができない状態なら、気持だけでも、小さな誠意でも乗せて送れないだろ うか? キム・ジンスク指導委員とパク・ソンホ、パク・ヨンジェ、シン・ドン スン、チョン・ホンヒョン4人の組合員に事故がないことを願う。四回目の希望 バスが8月27日、ソウルに向かって出発する。希望バスがソウルにくるというの で、警察と検察は希望バス企画団に『逮捕令状』、『事前拘束令状』を口にし て緊張感を高めている。26日の前夜祭を始め、多様で楽しいイベントがソウル のあちこちで開かれる予定だ。

われわれは、キム・ジンスクと会うために希望バスに乗るのではない。私自身 と会うために希望バスに乗るのだ。ソウルでさらに多くのキム・ジンスクを、 さらに光る塩の花に会えることを希望する。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-08-26 22:19:25 / Last modified on 2011-08-26 22:22:43 Copyright: Default

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