ユソン企業「94日ぶりの夢に描いた現場復帰」

ユソン企業労組18日に工場出入開始...「2次闘争を決意」

ユソン企業支会は職場閉鎖94日で工場出入が始まり「夢にも描いていた現場に また復帰することになった」と明らかにした。

▲ユソン企業牙山支会は牙山工場正門前で、工場食堂出入の前に記者会見を行った。

大田地方裁判所天安支院の調整により、8月19日から労働組合事務室への出入が できるようになったユソン企業支会は、19日の午後12時30分、牙山工場、嶺東 工場の正門前で同時に記者会見を行い、「闘争はまだ終わっておらず、止める ことはできない」と強調した。

ユソン企業支会は19日から組合員30人の労組事務室出入ができ、22日から部分 的に組合員の現場復帰が始まり、31日までに全員が復帰することになる。また、 午後1時30分から2時30分までは全組合員が工場内食堂で昼食ができる。

彼らは会見文で「苦しい戦いが待っている。復帰と共に組織をまとめ、現場の 力を取り戻す闘争がまた始まる。民主労組を守るため、深夜労働撤廃のために 現場で団結し、模範的な連帯を作る計画だ」とし「ユソン企業支会の闘争が、 すべての労働者の希望になるよう力強く闘争していく」と覚悟を述べた。

▲ユソン企業支会組合員が牙山工場に入っている。

▲ユソン企業嶺東支会も工場の前で記者会見を行った後、全組合員の工場出入を進めた。

ユソン企業支会のイ・ジョンフン共同非対委員長は「法院の仲裁で労使合意を 引き出したが、われわれは2次闘争を決意する。使用者側の民主労組弾圧が予想 され、これに屈することなく対応していく」とし「組合員も懲戒を恐れないと 決意している」と強調した。

ユソン企業支会のユン・ヨンホ共同非対委員長は「今日から労組事務室に制限的 に出入ができるようになったが、いくつかの問題が発生し続けている」とし 「弁護士を同行して出入しようとしたが拒否された。工場外壁の鉄条網も完全 に撤去されていない。また、用役チンピラはまだ工場に常駐している」と指摘した。

ユソン企業労使間の緊張関係はまだ終わっていない

法院の調整で合意して復帰が決定したが、用役警備はまだ工場内に常駐してお り、工場の外側の塀にはまだ鉄条網が設置されている。また、22日から始まる 組合員の復帰リストを支会に知らせず、組合員個人に書留や携帯メールで発送 していて議論が予想される。

これについて、ある組合員は「使用者側はまだユソン企業支会を労働組合と見 ない不当労働行為をしている。こうした行動は真正性を見せない行動だ」と指 摘した。(記事提携=メディア忠清)

▲工場の塀にはまだ部分的に鉄条網が残っている。鉄条網の後に用役警備が見える。

▲使用者側は支会に知らせず、ユソン企業支会組合員に個別に復帰日時を書留で通知した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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