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「韓進重、労働部の提案も拒否」

[キム・ホギュ副委員長インタビュー]四回韓進重労使懇談会の経過

キム・サンミン(金属労組) 2011.08.18 20:55

『整理解雇撤回』がない6.27韓進重工業の労使協議以後、一部のマスコミがま るで韓進重工業事態が終わったかのように報道した。だが民主労総釜山本部の キム・ジンスク指導委員による85号クレーン高空籠城は続き、整理解雇者94人 の闘争も今も続いている。韓進重工業整理解雇撤回を要求する希望バスのイベ ントも拡散し続けている。

何よりも、当時の6.27協議結果でも整理解雇に関する事項は、労使が今後継続 協議することになっていた。これについて金属労組のキム・ホギュ副委員長は 釜山に常駐し、整理解雇問題解決に労使間の接触を試みてきた。そして交渉の 形式についての意見の差で、1か月間、顔合わせもなかった労使は結局8月8日 から労使懇談会の形式で向かい合って座ることになった。

金副委員長によれば、会社は四回の懇談会で、整理解雇は撤回できないという 立場を固守した。これについて金属労組(委員長パク・ユギ)は11日に開かれた 3次懇談会で、循環休職などの苦痛分担方案を提示した。労使懇談会を事実上、 斡旋した雇用労働部労使協力官も、フィリピンのスービック造船所の受注を分 けたり、それも難しければ国内の労働者をフィリピンに派遣する方案を提案し た。だが会社はこれを受け入れなかった。国会環境労働委聴聞会が開かれてい る18日の朝、金副委員長にこれまでの労使懇談会の経過を聞いた。

▲キム・ホギュ労組副委員長
[出処:金属労組シン・ドンジュン]

労使懇談会が開かれるようになった背景は?

労使はこれまで交渉か、協議かをめぐり、意見の差を見せていた。だが8月3日 に雇用労働部労使協力官が労使と会い、仲裁をして懇談会開催に同意を集めた。 金属労組副委員長として自尊心は傷ついたが、形式を問わず労使間の内容的な 接近のために努力すべきだと考えた。これにより5日に初の懇談会が開かれ、 8日、11日、12日と、計四回の労使懇談会が開催された。

労使懇談会の時に会社側が提示した内容は?

会社は決して整理解雇撤回は受け入れられないという立場を固執した。ただし 趙南鎬(チョ・ナモ)会長要請文発表翌日の11日の懇談会で、会社は整理解雇者 を3年後に経営条件とは無関係に無条件に再雇用するという内容を提出した。 だが、この内容には経営条件が良くなければ無給休職ができるという前提があった。

会社立場に対する労組側の立場は?

基本的に、韓進重工業の労使関係の歴史を見ると、3年後に会社が本当に再雇用 をするのか信頼できない。すでに整理解雇などの構造調整はしないという労使 特別団体協約も破った。たとえ3年後に再雇用されるにしても、その後無給休職 の境遇になると、彼らの苦痛は到底言葉にできない。双竜車解雇者と無給休職者 の引き続く死がこれを証明しているではないか。

では労組側が会社に提示した案は?

労組側は、まず会社が先に整理解雇を撤回し、解雇労働者を原職に復帰させろ という原則を明確にした。ただし現在、生産物量がない現実を労組も認めてお り、整理解雇者と非解雇者全体で循環休職を実施する苦痛分担の方向で人材の 運用方案を検討しようと11日の懇談会で提案した。解雇者だけの無給休職を実 施するなど、一部だけに苦痛を転嫁する方式は正しくない。このような提案は 韓進重工業支会だけでなく、85号クレーンの上にいるキム・ジンスク指導委員 と整理解雇撤回闘争を続ける94人の組合員とも共有した内容だ。

それに対する会社の反応は?

会社は労組側の提案を拒否した。特別に理由の説明もなかった。むしろ会社は 労組側がこれ以上修正案を出さなければ聴聞会の前に懇談会を開かないという 立場を明らかにした。続いて12日の4次懇談会で同席した雇用労働部労使協力官 が、会社にフィリピンのスービック造船所の物量を影島造船所に持ってきたり、 それが難しければ国内の労働者をフィリピンに派遣する方式で解決できないの かと会社に提案した。これも会社側は断った。

今後の労組の対応方向は?

整理解雇撤回と原職復帰が必要だという労組の原則ははっきりしている。いつ また開かれるかわからないが、今後開かれる労使対話の場でも、こうした労組 の原則は変わらないだろう。前に話したように、苦痛を分担する形の循環休職 など、合理的な人材運用方案はいくらでも会社と議論できるが、もうこれ以上 労組の修正案はない。会社が決断しなければならない。

最後に付け加えたい言葉は?

整理解雇阻止闘争を続ける組合員以外にも、工場から出た希望退職者と社内下 請非正規職数千人にも、労組が責任ある姿勢を見せるだろう。それが希望バス に乗った数万人の市民、そして韓進重工業事態を残念に思い、労働者を応援し ている多くの国民への礼儀だ。そしてその前に金属産業を代表する産別労組の 金属労組が当然はたすべき義務だ。(提携=金属労働者)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-08-19 13:09:46 / Last modified on 2011-08-19 13:09:48 Copyright: Default

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