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LNJ Logo 韓国:韓進重工 国会聴聞会、結局失敗に終わるか
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キム・ジンスク、「趙南鎬会長は、まず解雇者の涙を拭え」

国会聴聞会、結局失敗に終わるか...「ハンナラ党は韓進重を保護している」

ユン・ジヨン記者 2011.08.11 13:01

8月17日に予定されている韓進重工業事態聴聞会が紛糾する危機に置かれた。

与野党は今回の聴聞会で、6月の国会聴聞会に欠席した韓進重工業の趙南鎬 (チョ・ナモ)会長の証人出席を議決し、韓進重事態に関する聴聞会を開く予定 だった。だがハンナラ党は9日に開かれた環境労働委員会の全体会議で証人採択 をめぐり、聴聞会の証人としてキム・ジンスク民主労総指導委員の出席を要求 した。

その後、与野党は証人出席をめぐり舌戦を展開し、結局聴聞会の時限が近付い ても証人採択をまとめられず、聴聞会の延期は不可避な状況だ。聴聞会を開く には、少なくとも一週間前に国会出席要求書を送らなければならないためだ。

環境労働委与野幹事のハンナラ党のイ・ボムガン議員と民主党のホン・ヨンピョ 議員は、11日午前、証人採択を再議論したが、意見の差を狭められるかどうか は不透明だ。だから一部では聴聞会自体が失敗するかもしれないという憂慮も 提起されている。

▲6月29日環境労働委聴聞会。空いているチョ・ナモ会長の証人席[出処:チャムセサン資料写真]

「ハンナラ党は、韓進重工業を保護している」と批判の声高く

去る10日、趙会長の対国民要請文発表の前後、ハンナラ党がキム・ジンスク 指導委員の証人出席を要求して、聴聞会が混乱し、聴聞会を混乱させるための ハンナラ党と韓進重工業の協調シナリオが作動したのではないかという批判の 声が高まっている。

進歩新党のノ・フェチャン顧問は11日、平和放送ラジオ[開かれた世界今日] に出演して「ハンナラ党はキム・ジンスク氏証言を聞くことが目的ではなく、 韓進重工業を保護し、趙南鎬会長を出席させず、合意ができなければそもそも 聴聞会そのものを無にしようとする意図ではないのか」と批判した。

キム・ジンスク指導委員もSBSラジオの[キム・ソウォンのSBS展望台]で、 「金属労組代表者もいて、組織の代表権を持つ人がいても、ハンナラ党は責任 当事者ではない私にあえて聴聞会の出席を要求するのか」とし、「使用者側や ハンナラ党がこのクレーンさえなくなれば整理解雇、韓進重工業の事態を宥和 させられると判断しているようだ」と説明した。

続いて彼女は「世論の中心になって、クレーンを中心に希望バスがきて、私の 健康を心配する人たくさんいるので、それをなくそうと聴聞会を口実にして私 を降ろそうとしている」と主張し「聴聞会で明らかにすべきは整理解雇の不当 性なので、当然趙南鎬会長が参加して話すべき」と釘をさした。

国会聴聞会の混乱が予告されると、民主労総も10日に声明書を発表し「ハンナラ党 の高位関係者が趙会長を説得して、帰国させたというが、これは政府与党と 趙会長側が緻密に事前調整をして共同歩調を取っていると見られる」と主張した。

また「実際に趙会長の要請文の内容は9日のハンナラ党院内対策会議の内容と ほとんど違わず、執権与党が国民的に非難される財閥企業家を保護しインチキ をしていることを自ら表わした」と批判した。

キム・ジンスク「趙会長、解雇者と家族の涙をまず拭え」

218日間、85号クレーンで高空籠城をしているキム・ジンスク民主労総指導委員 が「今回、この整理解雇を防げなければ、結局影島工場は閉鎖される」と述べた。

去る10日、韓進重工業の趙南鎬会長が対国民要請文で、「韓進重工業が影島 造船所を放棄したり釜山影島を離れることは絶対に無い」と言ったのとは反対 の主張だ。

[出処:チャムセサン資料写真]

キム指導委員は「すでに2年間で3千人以上の労働者が韓進重工業で職場を失い、 結局、われわれはこの工場をフィリピンのスービックに移す意図を持っている と把握している」とし「馬山工場、蔚山工場、栗島工場がそんな形で全て閉鎖 され、造船所の心臓である設計室も閉鎖された」と説明した。

事実上、労組と地域住民はフィリピンのスービック造船所の建設初期から整理 解雇と工場閉鎖など、地域経済と労働者の生計に打撃を受けることになるとい う憂慮を提起してきた。実際、2007年に韓進重工業はフィリピンのスービック 造船所に関する労使特別合意で「経営上の理由で国内工場の縮小および閉鎖な どの人為的構造調整をしない」と約束した。2010年2月26日にも労使間で「人為 的な構造調整(一方的整理解雇)を中断する」と合意した。だが韓進重工業は、 整理解雇を続け、反発を呼んだ。

キム指導委員は「2003年に二人も死んで結んだ労使合意の約束を手の平を返す ようにひっくり返すのが韓進重工業の労使慣行」と批判した。

ノ・フェチャン顧問も「(趙会長が要請文で語った) 3年後に経営が正常化すれ ば復職させるという言葉だけを信じて待つには、これまでの何度も協約を破棄 された前歴がある」と説明した。また彼は「唯一韓進重工業は受注景気が悪い と言って、まず人を切ろうとする」とし「他のどんな造船所も世界的な造船不 況でも、これほど大量で人員を削減した例はないだけに、韓進重工業は経営方 式そのものを変えなければならない」と強調した。

要請文の内容についてもキム指導委員は、整理解雇という本質的な問題から逃 げる期待以下の内容だと主張した。彼女は「組合員や家族もとても泣いて失望 した」とし「使用者側が言う学資金問題、地域社会発展基金の費用だけでも 260億で、労働者の何年分かの年俸なのに、それなのになぜ本質的な問題から 逃げ続けるのか」と指摘した。

またキム指導委員は趙会長に「記者会見では涙声で話したと聞いたが、野宿 する数百人の路上生活者がどれほど泣いたか、市庁前でも家族が泣き叫んだ」 とし「会長様の涙が真心からであれば、まず解雇労働者の涙、家族の涙を拭う ことが真正性を示すこと」と忠告した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-08-14 04:15:49 / Last modified on 2011-08-14 04:15:50 Copyright: Default

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