本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:ユソン企業事態の暴力行為違反犯罪者は警察だ
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1310951979754St...
Status: published
View


ユソン企業事態の暴力行為違反犯罪者は警察だ

[寄稿]凶器提供・斡旋、3年以下の懲役または罰金に処する

キム・ヨンジク(民主労総忠北本部) 2011.07.16 21:35

2011年6月22日午前7時30分、ユソン企業牙山工場の前。工場正門の前ではスト ライキを中断して出勤するという組合員が集まっていた。正門は一人が通れる 隙間を除き、コンテナ3つを『品』の字の形にしてふさいだ。

突然に用役警備が消火器粉末を撒き、その消火器と石を無防備状態の組合員に 投げた。コンテナが動き、私製ヘルメット、盾と鉄パイプ、竹槍などで組合員 に暴行した。この日の事件で組合員たちは彼らが投げた消火器と石に合たり、 頬骨の陥没、頭蓋骨のひびなどで20人余りが重軽傷を負った。

労働者を集団暴行した用役警備は用役警備業法による警備専門業者に雇用され た人ではない『ユソン企業の人事担当者が斡旋者を通じて直接雇用した日雇い』 だという。

暴力行為など処罰に関する法律(以下、暴処法)を調べよう。

この法は、集団的または常習的に暴力行為などを犯したり、凶器その他の危険 な物を携帯し、暴力行為などを犯した者などを処罰することを目的とする。

直接雇用された警備員が集団的に鉄パイプ、竹槍、消火器、同など凶器を携帯 して暴力行為を加えた。当然、暴処法違反だ。

第3条(集団的暴行など)(1)団体や多数の威力でまたは団体や集団を装って威力 を示すことで第2条第1項に列挙された罪を犯した者、または凶器その他の危険物 を携帯し、その罪を犯した者は第2条第1項各号の例により処罰する。

直接雇用された警備員個人が偶発的に行ったのではなく、集団で、それも凶器 を携帯して暴力行為を行ったので、1年以上の遺棄懲役に処しなければならない。

第4条(団体などの構成・活動)(1)は、法が規定する犯罪を目的とする団体また は集団を構成したり、それらの団体または集団に加入したり、その構成員とし て活動した者は次の区別により、処罰する。

1. 首謀者は死刑、無期または10年以上の懲役に処する
2. 幹部は無期または7年以上の懲役に処する
3. その他の者は2年以上の有期懲役に処する

前述のように、用役警備はユ・シヨン社長が直接雇用した。つまりユ・シヨン 社長が暴力行為をさせることを目的として集団を構成した行為だ。したがって この条項を適用し、ユ・シヨン社長は死刑、無期、または10年以上の懲役に処 しなければならない。また、直接の加害者でなくても、集団に含まれるすべて の直接雇用警備員は2年以上の有期懲役に処されなければならない。

第7条(違反可能性のある者)正当な理由なく、この法に規定された犯罪に供用さ れる恐れがある凶器、その他の危険物を携帯したり提供、または斡旋した者は 3年以下の懲役または300万ウォン以下の罰金に処する。

暴力行為に使われた私製ヘルメットと盾、鉄パイプ、消火器、石などの凶器を 携帯した彼らは、直接雇用警備員で、これを提供したのはユ・シヨン社長だ。

第9条(司法警察管理の職務遺棄)(1)司法警察管理としてこの法に規定された罪 を犯した者を捜査しなかったり犯人を知りつつ、これを逮捕しなかったり捜査 上の情報を漏洩し、犯人の逃走を容易にした者は1年以上の遺棄懲役に処する。

暴処法3、4、7条に違反して罪を犯した者を、牙山警察署は捜査をしなかった。 ユ・シヨン社長と直接雇用警備員は、明らかに犯人なのに、逮捕しなかった。 担当警察庁の職務遺棄でこれらの犯罪者たちは6.27(月)06:00に牙山工場の警備 業務を「アイワンガード(江南区、開浦所在警備会社)」に請負わせ、一晩で逃 走した。明白な司法警察管理の職務遺棄だ。

第10条(司法警察管理の行政的責任)(1)管轄地方検察庁検事長は、第2条ないし 第6条の犯罪が発生したにもかかわらず、これを報告しなかったりその捜査を怠 り、または捜査能力不足その他の理由で司法警察管理として不適当と認める者 に対しては、その任命権者に当該司法警察管理の懲戒、解任または責任を要求 することができる。

上で見た通り、暴力行為が発生したのにその捜査を怠り、犯人の逃走を助けた 司法警察管理は不適当だ。当然、忠南地方検察庁検事長は、チョ・ヒョノ警察庁 長官に忠南地方警察庁長官と牙山警察署長の懲戒、解任を要求しなければならない。

大韓民国は法治国家だ。警察の任務は『国民の生命、身体および財産の保護と 犯罪の予防と鎮圧、捜査と交通の摘発、その他公共の安寧と秩序維持』だ。 しかし牙山警察署と忠南地方警察庁は、暴処法に違反して国民の生命、身体を 威嚇し、暴力を行使した現行犯(ユ・シヨン社長と6月22日に直接雇用された 警備員全員)を捜査、逮捕せず、逃走させた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-07-18 10:19:39 / Last modified on 2011-07-18 10:19:41 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について