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「遅くはない、連帯で金属労組の自信を取り戻そう」

[インタビュー]ユソン企業労組員...「総力闘争-全面ストライキ大会の決定が消えた」

特別取材チーム 2011.07.13 14:49

ユソン企業の労働者が60日以上闘争している。闘争が長くなり心身が疲れ、 連帯を訴える声も高まる。

希望コーヒー、希望鶏カルビ、希望豚足、希望サラダ... 『夜は眠りたい』と 要求する労働者の戦いに連帯の手助けが続き、労働者たちはその物品を見るたびに 感動する。特に希望の物品と共に手紙があれば、なおさらだ。

だが労働者の胸の片隅は何となく寂しい。何となく寂しい空の片隈は、虚脱、 怒り、諦念、希望など、さまざまな感情が絡まっている。彼らがまだ言えない 話、労働者の一つの組織、産別労組の民主労総金属労組への話を聞いてみよう。

諦念、批判...「それでも金属労組の連帯を訴える」

ユソン企業支会は、金属労組に連帯を訴えた。多くの労働者、労組活動家は、 ユソン企業支会の闘争はユソン企業労使だけの問題ではないと話した。夜には 眠りたいという普遍的が要求は、単位事業場の要求を越える問題であった。

また会社の職場閉鎖と同時に支会はユソン企業-現代車-創造コンサルティング が作成したと主張する『労組破壊シナリオ』を暴露し、労働界は現代車の自動 車部品メーカーへの支配介入の実体があらわれたと問題提起した。またユソン 企業-現代車の民主労組破壊の実体がわかっただけに、ユソン企業支会闘争から 民主労組を死守する闘いが必要だと主張した。

これについて、金属労組の代議員は5月30日の代議員大会で、『ユソン企業支会 死守特別決議(案)』で、△6月3日金属労組15万共同残業拒否闘争、△ユソン企業 事態解決の金属労組の努力にもかかわらず、事態が解決しなければ6月下旬に 金属労組の全面ストライキおよび総力闘争展開すると全員一致で決めた。

だが代議員大会の決定は守られなかった。使用者団体と中央交渉をしていた 金属労組が、合法的な争議権を得て、ユソン企業事態解決のための労働者総力 闘争と全面ストライキをするという予測ははずれた。7月6日、地域別-地域別の 2時間以上のストライキが全てで、13日未明に労使の中央交渉で合意し、13日の 4時間部分ストは労組幹部集会に変わった。

「代議員大会決定が守られなかったのを見るので、履行されない決定は、決定 事項ではないように思う。金属労組と所属幹部、組合員はすでにユソン闘争の 意味をよく知っているが、前に出ることに負担を感じているようだ。責任回避 があるようだ。また、公安弾圧が激しいので闘争を負担に思っているようだ」。

「大会の決定は履行すべきだ。金属労組の指導部なら、この闘争を私たちが共 に責任を取るべきではないのか。金属労組は何もしていないように見える。今年 の9月までの任期だが、指導部が共に闘争すべきではないのか。実際には不可能 だと思うが、われわれは単一労組の金属労組に連帯を訴えるしかない」。

「言葉だけでの闘争ではなく、行動で見せてほしい。金属労組指導部の立場は 理解するが、認めることはできない。支部長や委員長は年齢も高く、世の中の 道理も知っているだろうが、指導者ではないか? 所信は守らなければならない。 大きな組織を動かすには、いろいろと考えなければならないが、決定を翻意し てはいけない。今の行動は指導者としての決断ではなく、逃げているようなものだ」。

「『鋼鉄の隊伍がブリキの隊伍に変わった』と言うが、金属労組を信じるより 復帰した同僚5人を説得して、また闘争に賛同させると言う組合員もいた。民主 労総、金属労組への怒りもあるが諦めもある」。

金属労組の大会決定が履行されず、問題も提起されないのを見て諦めたり、 『金属労組も答えないだろう』と民主労組運動への疑いを示す組合員もいた。

「大会での決定事項を履行するのは負担が大きいだろう。総力闘争をしようと すれば、他の交渉が進まないだろうし、公権力が負担になるためだ。金属労組 も答がないだろう」。

「公権力が粘っていて、集会がすべて阻止されているので、金属に何ができる か? だから韓進重工業も解決しないのではないだろうか。また金属労組が戦わ なくなってずいぶん長くなったし、労組幹部も適当に戦って手続きで解決する から... 惰性になったようだ」。

「忠南大田忠北地域支部が始めろ」

「完成車労組の苦情は理解するが...」

金属労組忠南支部、大田忠北支部に対する不満も上がってくる。地域支部が動 くべきだとし、支部長と労組幹部が共に座り込みでもするべきではないかとも 話した。

「いつものようにするようだし、何か積極的に闘争する姿は見られない」。

「地域支部ははがゆいだろうと思う。集会さえ自由にできない条件だから。 それでも遠見の見物をしていてはいけないのではないのか...」

「地域支部も労を惜しんでいるようだ。労組活動の活発な活動はとても減り、 意識も以前ほどではない。地域支部も確実な代案はないと言う」。

「地域支部がもっと連帯を拡張してほしい。組合員が選んだ人ではないか。 それでもまだ金属労組を信じている。現実的な条件をは良いが、現実的な条件 が足かせになって、一歩踏み出すことを恐れたら、これからわれわれには敗北 しか残っていない。ユソン企業だけでなく、労使紛争事業場すべてだ。一般的 な話だが、頼むから決めたことぐらいはしよう」。

また、前からの批判だが、完成車労組が動かなければ金属労組が独自に動いて も、実際の影響力はないという提起もある。

「完成車労組で一度だけでもきちんと連帯すれば、金属労組が元気に闘争でき る。特に現代車支部は他人事ではないではないか。蔚山現代車に行って宣伝戦 をしたが組合員の関心はとても高かった」。

「完成車労組には、彼らなりの苦情があるだろう。いろいろ聞いて知っている。 だが重要なことは運動の大義と原則ではないだろうか。完成車の正規職が安全 ではないという事実はすでに社会的にあらわれた。金属労組、地域支部、完成車 労組、ユソン企業支会、みんなそれぞれの理由や言い訳がある。だが容認できる ことではない」。

「私たちが作った労組...今からでも遅くない」

ユソン企業の労働者たちは、金属労組を批判しながらも今からでも遅くないから 労働界が団結し、連帯し、総体的な労働への攻撃を防げと主張した。激しく話し ながらも、金属労組は『私たちが作った労組』だという自負心もあった。

絶望の中でも生まれるのが希望で、労働者にとってその希望は『連帯』と『団結』だ。 いくら強調してもし過ぎないこの言葉が、今のユソン企業労働者に切実のようだ。

「私たちが双竜車の労働者を守れず、その後に、ヴァレオ、KEC、韓進重工業、 ユソン企業など、あちこちで爆発している。金属労組と組合員が自信を持つべ きではないだろうか。やられ続けることはできない」。

「今からでも遅くない。金属労組が先頭に立って組合員を導いてくれ」。

「たった一日でも、金属労組組合員全体が機械を止めよう。自信さえ得れば、 ユソン企業だけでなく韓進重工業、これからの労組弾圧に対応する足取りが軽 くなるのではないだろうか」 (記事提携=メディア忠清)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-07-14 04:52:15 / Last modified on 2011-07-14 04:52:21 Copyright: Default

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