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「ユソン企業との戦い、退くことができない」

キム・ソンテ ユソン企業支会長獄中書信...「戦ってこそ次の戦いを準備できる」

キム・ソンテ(ユソン企業支会長) 2011.07.11 23:53

[編集者注]労働委員会が『調整中止』決定を下して、合法ストライキに突入したユソン企業支会は昼間組2時間部分ストの直後、会社は5月18日労組員にのみ職場閉鎖をして出入を統制し、労使関係が紛糾している。政府の関係者は目的と過程は合法だが、手段が不法だという理由で5月24日に警察を投入し、全組合員を連行した。この過程でキム・ソンテ支会長が拘束され、天安刑務所に収監された。キム・ソンテ支会長が組合員と家族対策委に送った手紙全文をのせる。

▲牙山工場キム・ソンテ ユソン支会長(中) [出処:メディア忠清イ・ジョンボム現場記者]

組合員の家族に差し上げる手紙

こんにちは。私はユソン企業牙山工場支会長です。

書面でごあいさつすることになり申し訳ありません。私はやむをえず、会社の 労働組合弾圧に対して闘争し、5月24日に拘束されて刑務所にいるため、やむを 得ずこうして手紙で私の気持を伝えます。

まず今回の闘争は、今年のはじめの昼間連続2交代制交渉から始まりました。 11回も交渉しても、会社は何の案もありませんでした。私たちは2009年合意書 を根拠に会社に提示案を出せとし、使用者側は2交代はだめだ、4組3交代にしよ うなど、とんでもないことで労働組合を欺瞞しました。

社長はストライキをするならばしろという調子でした。そして、占拠期間中も 外部交渉と電話での交渉は何度かありましたが、そのたびに組合員選別復帰を 主張し、職場閉鎖は選別の後、正常化した時に解除するといいました。私たちは 家で飼われている愛玩用動物でしょうか?

彼らが選び、入れる、入れないを定めるそうです。今の時代にそんなことが あるでしょうか?

私も刑務所に来て、会社は私を法的にできることはすべて準備していました。 われわれは家族よりもっと長い歳月を共にしてきました。個人の選別復帰は闘 う仲間たちにとって、空が崩れ信頼と信頼がバラバラにするものです。むしろ 会社はそれをあおっています。私は今回の戦いで監獄に入れられても、少しも 恥ずかしくありません。私とわが組合員同志の戦いはとても正当で恥じること がないからです。

大変でしょうが、家庭で苦しむ夫に頑張れと一言慰めて下さい。そして 力を与えて下さい。

2011. 7. 5 天安刑務所にて、支会長拝

仲間たちに差し上げる手紙

仲間のみなさん、こんにちは。みなさんとわかれて、もう1か月を越えました。 私は仲間たちが心配してくれるおかげで特に無理なく、うまく適応しています。 仲間たちの知らせは、面会に来る仲間から少しわかっています。

ここでは外と違い、TVやラジオは現在放映中のものではなく、2週間か3週間前 のドラマや芸能番組が全てです。ただし面会に来る仲間たちから、うまくいっ ているという話だけは伝え聞いており、私もまた仲間たちが私を心配してくれ ることを知っていて、私なりに推察はしています。

非常対策委の仲間たちが懸命に闘争していること程度は知っています。闘争が 長くなれば長くなるほど、みなさんはますます苦しくなるでしょうが、私とし ては、どうすれば仲間たちをもっと団結させることができるかが心配です。

個別復帰者の仲間がすでに増えていると思います。しかし想定の範囲内だと思 います。今は本当に仲間たちを一つにする契機を作り、共にしなければなりま せん。

今、会社がしている行動は、労働者を分裂させ、労働組合を無力化することが、 以後の利益を大きくすると判断しているようです。しかし私たちの闘争が激し く、粘り強ければ、この戦いは必ず私たちの勝利になります。個別復帰をした 仲間たちも工場の中で苦い涙を流すでしょう。20〜30年前の工場で奴隷になるで しょう。

私は今まで戦ってきて、労働組合を守り抜くため力強く戦ってきた多くの仲間 と、まだ病院で苦しんでいる多くの仲間たち、その仲間たちと共にするために も、私は今回の闘争をここで引くわけにはいきません。

その仲間たちは、労働組合を守るために先頭で戦った仲間です。私の足りない 頭で、労働組合の手本になる労働組合は何だろうかと考えてみます。一人で 考えてみようと努力します。

結論は私たちが本当に共ににするためには、労働組合は一人の労働者の苦痛を 自分の苦痛として受け止めなければならず、一つの労組の苦痛をすべての労組 の苦痛として受け止めなければなりません。今、戦いから逃げずに戦う者だけ が、次の戦いが差しせまってきた時に戦うことができます。

ユソン企業組合員の皆さん! われわれは必ず戦って勝てます。

はがゆいコンクリートの四角い部屋の中で今すぐは何もできませんが、気持は 仲間たちと共にいます。そして私は仲間たちと共に闘う日のために一生懸命、 気持を磨きあげます。仲間のみなさんも、私が共にする日まで健康に気をつけ てください。仲間たちに難しい闘争の現場をしばらくまかせます。

コンクリート四角い部屋で仲間たちを考えながら
2011. 7. 5. 天安刑務所にて、キム・ソンテ拝

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-07-14 04:42:03 / Last modified on 2011-07-14 04:42:04 Copyright: Default

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