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警察、なぜユソン企業労組に集会源泉禁止か

「警察が製品搬出を保障」疑惑...集会を禁じれば解決するか

特別取材チーム 2011.06.23 16:00

忠南警察庁は6月23日午前11時に記者会見を行って、昨日(22日)ユソン企業牙山 工場の前で労働者と警察が夜間に衝突したことについて「これからユソン企業 の前で労組組合員が開く集会は源泉禁止する」と明らかにした。

忠南警察庁の関係者は、〈メディア忠清〉とのインタビューで未申告の集会で あるばかりか「申告された集会にも不法が予想されるので禁止通知する予定だ」 と述べ、今後ユソン企業支会組合員の平和な集会も禁じられることになりそうだ。

『集会源泉禁止』に対してこの関係者は『集会およびデモに関する法律(以下 集示法)』を上げて「労組員が不法および過激集会をすれば、以後の集会を禁止 でき、憲法が認める基本権には答える部分ではない」と伝えた。

集示法8条によれば、管轄警察官署長は『集会またはデモが集団的な暴行』等で 問題になれば、『後の期間の該当集会またはデモについて申告書を受け付けた 時から48時間たっても禁止通告をすること』ある。

「政府が国民の基本権を侵害してはならない」

労組-警察夜間の衝突、「平和な集会への移動を妨害、集会前に警察が組合員に暴行して発生」

集会申告を防ぎ製品の搬出を保障するということか?

こうした警察の措置への反発が強い。集会およびデモの自由は、憲法上の国民 の基本権なのに警察が防ぐということだ。労働界のある関係者は「警察庁長官 の認識を転換しなければならない」とし「民主主義を守る大韓民国で、政府が 労働者や国民の基本権を侵害する旧時代的な発想は理解できず、あってはなら ない」と批判した。

夜間衝突の発端が警察兵力だったと主張する声も高い。労組側弁護士は警察が 先にユソン企業支会の平和な集会を妨害したため、集示法による集会禁止自体 が成立しないと指摘した。

昨日(22日)午後5時頃、CJセキュリティ用役業者職員と対峙していた支会組合員 は、自発的に正門から150メートルほど離れた陸橋の下に集まった。警察は、 18中隊2千人の兵力を動員して、解散しなければ『司法処理』すると警告放送し、 クレーンまで動員して空中から採証するなど、労働者だけに解散を命じたためだ。

当時、支会の組合員は警察の解散命令により、夜7時に予定されていたキャンド ル集会のために陸橋の下に集まった。だが「朝7時から用役業者職員に暴行され、 同僚22人が重傷を負い、解雇者でもないがすでに1か月以上工場に戻れないのに、 警察が会社と用役警備の味方だけする」と鬱憤を隠さなかった。

組合員たちが陸橋の下に移動すると警察が会社の正門を塞ぎ、用役業者職員は 自然に正門の前に出てきて隊列を備えたことで、組合員たちはまた怒った。

この過程でユソン企業支会が反対側の申告された集会場所に移動しようとした が警察が妨害したため、労組が抗議した。労組側弁護士は「事前に申告された 集会を妨害したのは公権力だ。衝突原因は警察が提供した」と批判した。

▲警察が集会申告された場所への移動を妨害し、組合員は「用役が22人を殴ったのになぜ私たちを妨害するか」と鬱憤を放った。

ユソン企業支会も「警察は集会が申告された場所までの道を防いだ。警察の指 示に抗議しつつ、支会と組合員たちは歩いて移動しようとしたが、そのときに 労組が集会申告した陸橋の下でキャンドル集会をするためにまた戻って集まっ た」とし「警察は集会参席者が多く、場所を確保する過程で組合員に石を投げ、 盾で傷害を負わせるなどで集会の参席者を刺激した」と主張した。

実際、集会開始前、建設労組に所属する組合員K氏が警察により負傷し、組合員 と支援にきた労働者は極度に興奮した。

▲集会開始前、警察の暴行で負傷した労働者

▲放水車に催涙液を混ぜて撒く|配る警察。

警察が労働者の集会を禁止しながら、会社の製品搬出を積極的に保護している という疑いも提起された。22日の朝の労使衝突は、会社が製品を搬出するため に『無理な試み』をしたことで触発された。労組側弁護士は「警察の集会禁止 通知は結果として会社の製品搬出を保護することになり、結局ユソン企業事態 をさらに複雑にする」と批判した。

これに関して、忠南警察庁関係者は「製品搬出の問題は知らない」とし「今回 の措置は不法集会を防ぐためで、使用者側とは無関係だ。製品搬出は労使間の 問題だ」と話した。

▲忠南警察庁が「集会源泉禁止」の方針を発表した日の午後、牙山工場正門前の風景だ。警察がユソン工場の周辺に配置され、正門からトラックが行き来する。用役業者の職員は正門から出てきてトラックの出入りを誘導しながら監視している。22日のユソン企業労使衝突は会社の製品搬出で触発された。

「用役警備の集団暴行、誰が理解できるのか」

ユソン企業支会は、警察の措置に声明書を出して「今回の事態は、午前7時頃に 使用者側の用役警備が組合員の工場出勤を防ぐために設置したコンテナを動か し、組合員を威嚇、攻撃したことで始まった」とし「その過程で用役警備は ヘルメットや盾、鉄パイプ、レンガ、消火器、放水銃を撃ちまくり、支会の 組合員に暴力をふるった」と批判した。

また、労組と警察との夜間の衝突には「警察に暴力行為をするなと警告したが 警官は先に暴力をふるった」とし「この過程で興奮した組合員と警察間で攻防 が起きた」と伝えた。

支会は最後に「出勤しようとする組合員に対し、完全武装した用役警備を立て て暴力をふるう使用者側を誰が理解できるのか」と問いかけ「それでも警察は すべての責任を労組のせいにしている。警察が本当に法を守り、秩序を正すな ら、当然現行犯で逮捕すべき用役警備をまず処罰しなければならない」と批判した。

民主労総忠南本部も声明書を出して「警察は、無分別な行動を自制し、組合員 の集会などの合法的な権利を保障し、用役警備の不法行為を監督処罰する本来 の役割を果たせ」とし「それだけが今のユソン企業問題を合理的に解決するた めに、警察ができる役割だ」と主張した。

一方、忠南警察庁は記者会見で「外部勢力と集まったユソン企業労組員が不法 に工場進入を試みる過程」で、警察が負傷したとし、「労組執行部と暴力行為 の加担者には捜査本部を編成し、厳正に刑事処罰をして、不法行為で発生した 財産的被害にも積極的に民事上の損害賠償責任を問う」と脅した。(記事提携= メディア忠清)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-06-24 08:07:41 / Last modified on 2011-06-24 08:07:58 Copyright: Default

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