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ユソン企業労働者連帯...警察を押し出す

[総合]梅雨と一緒に来た『連帯』...警察、放水車を動員して催涙液

特別取材チーム 2011.06.23 08:53

ユソン企業牙山工場の正門前は戦場だった。会社は6月22日の朝7時、武装した 用役業者職員を動員し、自動車部品の搬出を試み、ユソン企業支会(金属労組 所属)組合員は会社と用役業者職員に全身で抵抗した。

一触即発の緊張が漂っているのに、会社が強引な手法を使い、組合員たちは 「労働者の生命より自動車の部品を外に出す方が重要なのか」と声を高めた。 物理的衝突の裏には労働者の生存のための苦闘と、会社の利益追求がするどく 対抗していた。

ユソン企業支会の組合員は誰もが『やられるだけ、やられた』と言う。労働者 が『業務復帰書』まで書いて出勤しても、会社は座り込みをしている組合員の 『一括復帰』は絶対にだめだといった。国会議員、地方自治体、労働部が対話 を斡旋しても会社は交渉に出てこなかった。

職場閉鎖、用役業者投入に続き、警察力投入、労組幹部拘束、用役業者職員に よるひき逃げ事件、現代車・ユソン企業・創造コンサルティングの『労組破壊 シナリオ』、告訴告発、損害賠償および仮差押さえ、業務妨害禁止仮処分申請... だが労働者たちは毎日昼夜、正門前に座り込んで、粘り強く『一括復帰』を要求した。

また、『夜は眠ろう』という常識から出発した闘争が『不法ストライキ』とい うくびきをかけられ、労働者たちは怒った。だが昼間連続2交代制と月給制の 交渉がこわれて始まったストライキなのにユソン企業支会はまた交渉で解決 しようと譲歩した。だが、会社は『個別復帰』方針を固守している。

こうした中、22人の同僚が用役業者職員に暴行されて病院に運ばれ、労働者は 怒りを耐えることができなかった。激しい労使の衝突は梅雨の雨のように力強 い労働者間の連帯を呼び集め、警察は驚天した。

建設労組所属組合員、忠南地域連帯労働者はユソン企業労働者たちの抵抗に 行動で賛同した。

用役業者の集団暴行、警察『会社肩入れ』に労働者の怒りが爆発

「労働者連帯の力を見せる」

CJセキュリティ用役業者職員は6月22日朝7時から鉄パイプと角材を振り回して、 消火器と消防ホースで連結した放水銃を撃った。用役業者職員が投げた消火器 と石が当たった22人の労働者が病院に緊急移送された。確認の結果、頬骨陥没、 顔面整形など労働者の多くが重傷を負った。

労使間激烈な衝突は午前9時20まで続き、この時から警察は続々とユソン企業に 集まり始めた。午前450人ほどだった警察兵力は、午後に18中隊2千余人に増えた。 警察兵力が増えるほど労働者は警察への不信を強めた。警察が『露骨に会社に 肩入れ』しているということだ。

実際、警察は当日、用役業者職員が武装して労働者を暴行したにもかかわらず 何の措置も取らず、午後5時頃に労働者に解散命令をした。労働者たちは「なぜ 用役業者を解散させず労働者だけに解散しろというのか」と抗議した。

警察がユソン企業支会だけに解散命令をして正門を塞いだため、労働者たちの 怒りはさらに強まった。夜7時に予定された集会(キャンドル文化祭)が申告され た場所に行くには正門前を通らなければならないが、警察が道を開けなかった ため、労働者たちは連座座り込みまでした。

結局、夜8時40分頃に建設労組忠南支部組合員800人ほどがキャンドル文化祭に 参加するため牙山工場に来た直後、労働者の怒りは爆発した。約千人の労働者 2千人の警察兵力は、夜間に激しく衝突した。衝突序盤、建設労組所属組合員が 警察から頭に大怪我をして、事態はさらに大きくなった。

警察は放水車に催涙液を混ぜて労働者に乱射したが、労働者たちは陸橋から 150メートルほど離れた正門の前まで警察を押した。この過程で用役業者の職員 も工場の中から消火器をまくなど、警察-用役は総攻勢作戦を展開したが、正門 から見て陸橋の左側にいた警察兵力は労働者により孤立した。

押しつ押されつの戦いは一時間ほど繰り返され、労組の集会解散命令で、 10時30分頃に終了した。

集会の参加者は「ユソン企業の労働者たちはこれまで警察と用役業者職員にや られてきた。誰も労働者の味方ではなかった」とし「今日はユソン企業と警察 に警告する水準で終えるが、次の集会では労働者の連帯でただでは済まさない。 労働者がストライキを解いて現場に戻って働くといったのに、一括復帰させな い会社にこのすべての責任がある」と主張した。

一方、夜間の衝突で建設労組忠南支部組合員のチェ某氏と、ユソン企業支会組 合員のキム某氏が現場で逮捕され、牙山警察署に連行された。ユソン企業支会 と連帯労働者は14名が負傷し、清州チョソン病院(2人)、平沢国際病院(6人)、 平沢グッドモーニング病院(6人)に緊急移送された。(記事提携=メディア忠清)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-06-24 08:05:27 / Last modified on 2011-06-24 08:05:34 Copyright: Default

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