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現代車牙山、非正規職給与を仮差押さえ

下請業者2社、支会幹部4人の不動産と給与を仮差押さえ

カン・ジョンジュ(金属労組) 2011.06.15 18:04

現代車牙山工場の下請業者が一部の組合員に仮差押さえをしたことが確認され、 労組弾圧への非難の声が高まっている。

現代車牙山社内下請支会によれば、6月1日、大田地方法院天安支庁は現代車の 下請業者であるチサン企業に所属する組合員2人に対し、各々1100万ウォン相当 の不動産仮差押さえを決めた。また他の下請業者ナムミョン企業の組合員二人 には、損害賠償債権の名目で1人当たり750万ウォンの仮差押さえを決めた。この うち1人の組合員は実際に5月の給与から24万ウォンが控除された。この組合員は 給与明細を確認した後、業者社長に尋ねて仮差押さえを知った。

▲現代車牙山社内下請支会組合員に対する不動産仮差押さえ判決文[出処:現代車牙山社内下請支会]

現代車牙山工場の8つの下請業者は昨年12月の支会ストライキを理由として該当 業者に所属する組合員に損害賠償を請求した。損害賠償請求の名目は代替人材 使用によるクレーム費、代替人材人件費、班長・組長超過手当て、食費だった。

ソン・ソンフン支会長は今回の仮差押さえが「現場で活動する人を標的に行わ れ、労組活動を萎縮させる目的」と指摘した。仮差押さえをした2つの下請業者 は、昨年12月、該当内容について業者に所属する支会の組合員全員に損害賠償 を請求した。当時の請求内訳は、ナムミョン企業が35人の組合員に約1700万ウォン、 チサン企業は24人に約2400万ウォンだった。

だが今回の仮差押さえでは、二つの業者とも組合員のうち2人だけに金額を請求 したことが確認された。問題は、該当組合員4人のうち1人は支会の代議員で、 後の3人も現場委員として労組活動をしているということだ。4人とも懲戒で 停職が決定し、現場に復帰したばかりの組合員だ。ソン支会長は「損賠請求や 仮差押さえも問題だが、これが現場弾圧の一環として使われていることがさらに 大きな問題」とし「活発に労組活動をする人を圧迫するもので、順次他の業者にも 仮差押さえが拡大するだろう」と強調した。

▲現代車牙山社内下請支会ある組合員の5月給与明細書. 給与中24万2694ウォンが押収された. [出処:現代車牙山社内下請支会]

牙山工場内の支会現場活動への弾圧も深刻だ。ソン支会長によれば支会で昼食 時間に食堂でピケッティングをすると、あらかじめ待機していた会社の管理者 がプラカードを奪い組合員を食堂の外に追い出すと確認された。通勤バスから おりる人に宣伝ビラを配る時も、宣伝ビラすべてを奪ったり、会社の外だけで 宣伝ビラを配れという。ソン支会長は「現場でも何の労組活動も出来ないよう にして仮差押さえまでしたことへの反発は大きい」とし、「パク・ジョンギル 烈士で牙山工場内の現場弾圧がいかに深刻かがあらわれ、これに対する闘争を 繰り広げること」と伝えた。

また現代車が損害額を水増しして損害請求したことも確認された。現代車も 下請業者とは別途に支会に損害賠償を請求している。

現代車は11月と12月のライン停止に対し、支会幹部と組合員89人に3億2千万ウォン と11億9千万ウォンの損害賠償を請求した。だが6月初め、会社側の弁護団は 『請求趣旨および原因変更申込書』を送ってきた。使用者側は「不法行為の 損害算定方法は多様だが、工場生産中断による固定費を損害額とする」とし 3億2千万ウォンの請求金額は約1400万ウォン、11億7千万ウォンは5600万ウォン と大幅に減額して請求した。これに支会は「現代車が無条件に損害額を大きく 水増しして損賠請求をし、支会を弾圧したことを証明する」と指摘した。 (提携=金属労働者)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-06-16 09:45:18 / Last modified on 2011-06-16 09:45:22 Copyright: Default


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