現代車全州、非正規職解雇者全員を告発

コンテナで正門封鎖...非正規職解雇者の工場出入を阻止

6月7日、現代車全州の管理者が正門を封鎖したために発生した事件をめぐり、 現代車は非正規職解雇者14人と停職処分を受けた8人、そして『社会主義労働者 政党建設委員会』(社労委)の全北代表、民主労総全北本部首席副本部長を警察に 告発した。

現代車使用者側は7日の当日に集会申告を出していたとし、正門の進入は「集会 妨害」にあたり、器物損壊、建造物侵入を名目として告発した。

▲現代車組合員にまで建造物侵入で告発した。

現代車労働者が現代車に入ると建造物侵入?

現代車非正規職労組全州支会(非正規支会)は「7日の工場進入で、現代車はその 日の午後、すぐに告発したようだ」とし、「今回の解雇も不当解雇に当たるの に、われわれが事務室に入ろうとしたことで告発するというのは現代車の ずうずうしさを示す」と評した。

ここにユン・ジョングァン首席複本長は、現代車労組の組合員に建造物侵入が 適用されたという点と、チョン・ウォンヒョン社労委前北朝鮮代表は工場の中 に足も入れなかったという点で、告発そのものがおかしいという反応だ。

ユン首席副本部長は「現代車正規職労働者で暮して十数年になる」とし、 「現代車の労働者を建造物侵入で告発するのはとんでもない」と反論した。

一方、この日、ある使用者側の管理者はユン首席副本部長に「あんな人が前は 労組幹部だった」と冷やかしたり、非正規支会からの知らせを聞いて駆け付けた 社労委など連帯団体の代表団に無礼な言葉と暴言を吐き、労働者の反感を買った。

ものものしい警備、対話を拒否してコンテナで正門封鎖

大法院の現代車不法派遣判決以後、現代車は非正規支会に告訴、告発を続ける など、非正規職労働者の正規職化の要求を静めるための弾圧を強化している。

非正規支会は「昨年12月、ストライキの件で現代車で損害賠償を請求した」、 18人の労働者に20億、5人に10億規模の訴訟をして、現在法廷で争っていると 伝えた。

また、7日の状況の後、正門の前には5台のコンテナを設置して溶接でつないで 封鎖し、各種の鉄条網も設置した。今回のコンテナ封鎖は全州工場設立以来初の 出来事だ。

そして各正門ごとに約30人の管理者を配置して、非正規職解雇者の出入を源泉 封鎖している。そればかりか約20人の管理者を組にして労組事務室の付近を 巡回パトロールし、解雇者が自由に工場内を動けないようにしている。

［出処:チャムソリ］

非正規支会は「現代車は法院も認めた正規職化を隠そうとして完全に労働組合 を無力化しようとしているが、簡単には崩れない」と話し「これよりさらに厳 しい弾圧にも耐える労働組合にするため、現場を守ることを怠らない」と覚悟 を明らかにした。

続いて「労組執行部と幹部の集団懲戒以後、現代車使用者側は現場の労働者へ の脅迫と懐柔作業を続けている」とし「こうした懐柔と脅迫は絶対見過ごすな」 と現場組合員に要請した。

現代車、夫にも説得させて労組脱退を推奨

現代車使用者側は非正規支会の現場幹部が徹夜座り込みに入った後、現場の 組合員への懐柔と脅迫を何度か試み、労組にばれた前歴がある。

非正規支会は「女性組合員は、労組脱退書を受けるために夫の会社にまで追い かけて行き、脅迫を試みた。ある組合員には同僚も抱き込んで脱退しろという 工作をした」とし、こうした脅迫と懐柔が工場の中で珍しくないと述べた。

また8月7日に業務復帰が予定されている停職者については、まだ懲戒が解けて いないが、2次懲戒を予告するなど、懲戒の程度をさらに強め、労働組合を圧迫 している。

しかし7日に労組事務室進入を勝ち取った時、約250人の組合員が正門に駆け付 け、現代車の懐柔には大きな効果がなかったことがあらわれた。

これについて非正規支会は「7日、現代車は数百人の管理者を動員して私たちの 闘争を源泉封鎖する方針だった。おそらく彼らの懐柔と脅迫が私たちに通じて いると誤認し、自信たっぷりに源泉封鎖をしたようだ」と分析し、「しかし、 午後にわれわれが管理者を押し出して工場に入ったことを見て、私たちの闘争 動力に変わりないという事実を感じたのだろう」と評価した。

続いて7日の状況は、非正規職労働者たちに「私たちも何かができるという自信」 を植え付ける契機になったと評価した。(記事提携=チャムソリ)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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