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後からライトを消して歩道に突進しひき逃げ!

「アクション映画のように人々が飛んだ」...これが一般の交通事故とは

特別取材チーム 2011.05.27 14:53

「バン」という音と一緒に気を失った

5月19日午前1時を少し越えた時間、工場の正門に向かって歩いていたA(金OO氏、 39歳)がなにげなく後ろを振り返った時、カーニバル車両が道路の上を走って くるのを見た。

歩道にいたキム氏は『そのまま通り過ぎるだろう』と考え、前を見て歩いた。 しばらく後、その車両がA氏のすぐ後ろにきた時、逃げるにはもう遅かった。 結局、彼は車に轢かれて空中に浮かび上がり、横の壁に頭をぶつけ地面に落ちた。

A氏はふくらはぎの筋肉が避けて横腹を7針縫った。そして額と耳など全身に 打撲傷を受けて入院して治療を受けている。

▲B氏は現在目の上の側骨のかけらを合わせ鼻骨骨折を治療する手術を受けたが、まだ左の腕を胸の上に上げられない状況だ。

その時同じ場所にいたB(金OO氏、46歳)も同じだった。

「ライトをつけておらず、後から車が来るか来ないか分からなかった。何もわ からずに横の同僚と話しながら歩いていて突然車に轢かれ、『バン』という音 と共に意識を失った」。

応急室で意識を取り戻したB氏は目の上の側骨が細かく割れ、鼻骨骨折と肩の マヒ、そして全身に打撲傷を負った。

「アクション映画の一場面のように人が飛んで落ちた」

▲19日未明、ユソン企業使用者側が雇った用役業者職員に車両で襲われ、13人の労働者が重軽傷を負った。

周辺にいた組合員たちは「アクション映画の一場面のように人々が車に轢かれ、 ぶんぶん飛んで落ちた」と当時の状況を語った。彼らは同僚の組合員が車に 轢かれる場面を見て死ぬと思ったほどだ。

A氏はひかれる直前、車両のエンジンの音が「正確に速度を計った訳ではないが 車両が加速しているようだった」と話した。

この日、ユソン企業使用者側が雇った用役職員が車両で突進して、歩いていた 組合員に次々とぶつかり、13人が怪我をした。彼らは3/4ほど耳が裂けたり手首 の筋肉裂傷、脱臼や骨折など、傷害程度も小さくなかった。

後からライトを消して歩道に突進、そしてひき逃げ!

これがなぜ一般の交通事故?

当時車両を走らせていた用役業者職員は、法院が令状を棄却し、不拘束で解放 された。

警察側は事故を起こした用役業者職員が『わざと労組員に傷害を負わせようと した情況は見られない』、『数十人の労組員が集まっていて生命の威嚇を感じ たという陳述も信憑性があり、まず故意の傷害ではなくひき逃げの容疑で令状 を申請した』とマスコミのインタビューで明らかにしたが、事故に遭った 労働者の陳述は違った。

A氏はとてもくやしいと言う。「労働者は無防備状態だった。歩道で工場正門に ただ歩いていたのに、突然後から用役の車両が走ってきた。故意でなかったと いうのは、とても納得できない」。

B氏も「故意に殺そうと思ったのだ。不安で人にぶつかるしかなかったと用役が 言ったそうだが、全く違う。歩いている人の後からライトもつけず歩道を突進 することが、どうして一般的な交通事故か」と警察の態度に反発した。

忠南牙山警察署は24日に再調査の立場を明らかにしたが、地に落ちた信頼の 回復は難しそうだ。名分のない警察の工場投入と労働者連行・拘束に続く不公正な 警察の調査が組合員B氏のような認識を作り出した。

「警察が調査すると言って病院にきた時、すべて状況を説明した。ところが1〜 2日後にその用役チンピラが解放されたという話を聞いた。悪いやつらだ。 使用者側の手先と全く一緒だ。みなグルになったイカサマ賭博ではないか」。

「誰が用役チンピラに自分の家族を車でひかせるか」

ユソン企業で24年を働いてきたB氏は「それにしてもやり過ぎだ。どうして用役 チンピラに、私たちを暴行させ、警察を投入してすぐ引き出せるのか」とし、 病室の窓の外を向いたままため息を吐き出した。

ユソン企業のユ・シヨン社長はいつも労働者によく『われわれは一家族』と言っ ていたという。だが今回の職場閉鎖と警備用役職員雇用、警察投入で見せた 使用者側の態度は、家族への態度とは全く違った。

A氏は「誰が用役チンピラに自分の家族を車でひいて怪我をさせ、警察を呼んで、 強制的に家から引き出すか?」と憤りが爆発するといった。その一方で「今から でも遅くない。誠実に交渉に臨み、これ以上の不祥事を防げ」と使用者側に忠 告した。(記事提携=メディア忠清)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-05-29 17:15:35 / Last modified on 2011-05-29 17:15:57 Copyright: Default

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