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ユソン企業ピストンリングに不良が出ても直す人がいない

570人が2交代稼動工場を150人が運営...非熟練工の管理者による作業不良憂慮

特別取材チーム 2011.05.27 11:09

ユソン企業労組(金属労組所属ユソン支会)の組合員がピストンリング検査過程 に非熟練工の管理者が投入されることをきわめて憂慮している。不良製品が 続出する恐れが高いということだ。

今日(5月27日)、ユソン工場の生産稼動率は60%水準だ。労組の組合員たちが 公権力により工場外に追い出された後、牙山工場の管理者と非組合員が主力品 であるピストンリングとカムシャフトを製作している。

主力品のピストンリングは、自動車エンジン部品のピストンの外側に巻かれる 部品で、シリンダー壁の潤滑油をかき下ろし、燃焼室に入らないようにする 機能を持つ。

[出処:ペク・スンホ現場記者]

だが組合員たちは、管理者と非組合員約150人が生産するこの製品の完成度を 心配している。組合員たちは、ユソン企業のピストンリングはほとんどが国内の 完成車メーカーに納品(現代車80%)され、自動車で最も重要な部品であるエンジンに 使われるためだ。

組合員のキム某(35歳)氏は「ピストンリングを検査する時、測定機を使って多 くの検査をしなければならないので、熟練工が必要だ」とし、「管理者は機械 の扱いが上手ではないのでしばしばトラブルが発生するが、こうした状況への 対処は難しいだろう」と説明した。

特に整備課の全人員28人が労組の組合員なので設備が故障すると修理をする人も いないという点が問題だ。

ソク某(49歳)氏は「不良ピストンリングを見つける検査課で29人が働いている が、このうち28人が組合員だ」とし、「すべての組合員が工場外のここに出て きているので、不良品を見つけるのも難しい」と憂慮した。

ソク氏はまた「検査過程には機械を利用したサイズ検査とともに熟練工の感覚 を重要な尺度として検査する官能検査が何よりも重要だ」と説明した。官能検査 は3年ほどの熟練過程を経なければ検査課で認められない。

製作されるピストンリングの種類は多様で特性もすべて違うというのも重要な 理由で、そのために非熟練工が製品を生産する時には大量の不良が発生する だろうと労組は強調した。

過去、労組が部分ストをした時も管理者が生産した製品が不良状態で納品され、 大量のアフターサービスの要請が発生した。

[出処:ペク・スンホ現場記者]

キム某(36歳)氏は「ピストンリングの種類は70種類程度だが、管理者はすべて のピストンリングの特性を詳しく把握できないので不良率が高まる」と指摘した。

キム氏は「今は物量が多く、必要な種類のピストンリングしか生産できない」 とし「輸出・OEM用は生産機械の設定を新しく変えなければならないが、管理者は 経験が少ないので生産できないだろう」と強調した。

ホン某(39歳)氏は「管理者が製品を生産すれば、工程が一つずつ抜けることが あり、不良が増える要因になる」とし「管理者が工場で宿泊して昼夜で製品を 生産すれば、不良率は上がる」と説明した。

ユソン企業の会社役員は〈メディア忠清〉とのインタビューで「一般的に考えて 不良が発生するかもしれないと憂慮するが、技術開発、装備開発、試運転は 管理職が行う。生産職の教育と訓練も併行する」とし、不良発生はないと説明した。

『熟練工』ではないではないかと質問すると、この役員は「管理職も技術的に 熟達しており、すべて人間がするのではなく自動化された機械装備がする」と話した。

一方、不良品のピストンリングがエンジンに組み付けられると、走行中に車両 火災が発生しかねない。2007年、米国で日産アルティマがピストンリングの不良 により24台の車両で走行中の火災が発生し、12万8000台もの大量リコールが 発生した。(記事提携=メディア忠清)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-05-28 00:54:09 / Last modified on 2011-05-28 00:55:36 Copyright: Default

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