デルファイ労組「投機資本売却対象者に選定されれば全面ストライキ」と宣言

「コオロン、投機資本優先対象者に選定すれば23日から全面ストライキ突入」

金属労組所属韓国デルファイ支会は、5月20日にコオロンおよび投機資本(私募 ファンド)が優先交渉対象者に選ばれれば、23日から全面ストライキに突入する と明らかにした。

韓国デルファイ支会は5月16日午後1時、京畿道果川のコオロン本社前で1千人の 組合員が参加する『売却闘争勝利のための25次上京闘争』集会を開いた。労組 は、コオロン、イレCS(大宇インターナショナル合作投資)、カブロトテク(トン グク実業系列会社)と投機資本のMBKパートナーズおよびKTB-シナンPEコンソー シアムの5つが予備入札候補に選ばれた状況で、今月18日最終入札を受けて20日 に優先交渉者が選ばれると明らかにした。

労組はコオロン資本と投機資本の売却を拒否する意志を表明し続けている。特 に、コオロン資本には「整理解雇しないという労働組合との合意を破り、2005 年に千人の労働者を解雇した後、まだ一人も復職させず、労働組合を割り用役 チンピラを動員して弾圧するコオロン悪質資本には絶対売却させない」と強調 した。また「このような悪質資本がデルファイを買収すれば、第2の双竜車事態 が繰返される」と明らかにした。

支会は3月30日に争議行為賛否投票を行い、賛成率96.27%でストライキを可決さ せ、もしコオロンが優先交渉者に決定されれば23日から全面ストライキに突入 すると明らかにした。

韓国デルファイのキム・ドンシク支会長は、「デルファイはステアリングと 制動装置、空調とコンプレッサ、電装を生産する自動車部品メーカーで、 GMに75〜80%直納する業者だ」と、「全面ストに突入すれば2〜3日でGM富平、 昌原、群山工場は全部ストップする」と伝えた。

ホン・ジュピョ韓国デルファイ大邱支会長は「コオロンを通じた売却は絶対に あってはならない」とし、「全面ストライキが始まれば、コオロン資本のすべ ての蛮行を天下に公開し、これにより被害を受けるのは私たちでなくコオロン 資本だ」と警告した。また「韓国と米国のGM工場を止めれば、われわれは必ず 勝つ」と強調した。

民主労総のキム・ソンミン忠北本部長は「会社が資本をあちこちに投機して 損害を出せば、労働者は通りに追い出されることになる」とし「デルファイの 組合員たちは熱心に働いた罪しかないのに、なぜ25回もこうして上京闘争を しなければならないのか?」と声を高めた。また、「25回も上京闘争したことを 見れば、勝利を確信するとし、新しい戦いを仲間たちの戦いにしよう」と話した。

韓国デルファイは米国デルファイ社と1984年(株)大宇が50対50で設立した自動 車部品メーカーだ。大宇グループの解体で現在は旧大宇系列の大宇自動車、 S&T、大宇インターナショナル、大宇造船海洋が50%の株式を持っている。

2000年の大宇自動車不渡りで韓国デルファイの労働者は500人整理解雇と月給の 返却などの犠牲を甘受したが、その後、2003年から黒字になり、2009年には 株主が810億ウォンの株式配当金を受け取った。

だが2011年1月14日、株主は労組との協議なく一方的に売却公告を出し、労組は 1月18日「国内持分売却闘争勝利のための第一次上京闘争決意大会」を始めた。 (記事提携=メディア忠清)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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