本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:金属労組、現代車非正規職の身分保障不承認で議論
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1305679605481St...
Status: published
View


金属労組、現代車非正規職の身分保障不承認で議論

現代車非正規職「金属労組は闘争精神を侮辱するな」

チョ・ソンウン記者 2011.05.17 09:35

金属労組6期20次身分保障基金審議委員会は、5月4日に会議を招集して現代車 非正規職支会のドンソン企業組合員の身分保障を不承認とした。

▲報復性解約に対する現代車非正規職支会ドンソン企業組合員の闘争は現代車非正規職工場占拠ストライキの出発点だった。[出処:蔚山労働ニュース]

現代車非正規職支会のドンソン企業組合員たちは、2010年11月4日、支会の運営 委員会による「シート組合員は新規業者との勤労契約を拒否する。社側がシー ト組合員を攻撃(解雇)すれば、現代車非正規職支会は即刻争議行為に突入する」 という決定事項により、奴隷契約を拒否して11月15日の未明にシート1部14フロ ント占拠ストライキに突入する。シート組合員の占拠ストライキは、そのまま 現代車第1工場CTSの占拠ストライキへと拡大する。

ドンソン企業の組合員たちは「指導部の気分がすっきりするほど先に決意」した。 ドンソン企業の組合員たちは「こうした生活はもうやめよう。一緒に働きながら、 ひとつの工場の中で差別されて...。子供たちも非正規職になるかもしれないと 思い、奴隷契約を拒否する」と力強く話していた。「勤労契約書を書くのは、 私たちが非正規職だと自ら認めることだ。奴隷契約書を拒否する。契約書を 締結したければ、鄭夢九が直接出て来い」と宣言した。ドンソン企業組合員の こうした階級的な態度こそ、まさに現代車非正規職の工場占拠ストライキの 生きた闘争精神だった。

だが金属労組身分保障審議委員会は解雇規定を根拠としてドンソン企業の 組合員たちの身分保障を不承認とした。

案件13:組合身分保障基金は懲戒解雇と報復性解約 に対してのみ保障している。現在、身分保障基金審議委の『解雇』の基準は、 懲戒委による解雇、停職などで、『報復性解約』の基準はどこかの業者で契約 期間が満了した後、組合員だけを再契約しなかったり業者の廃業・整理解雇の 後に、当該組合員だけを雇用継承しない場合などに適用している。この懸案は 支会の組織的判断と方針により、再契約を拒否して闘争することにし、現在も 闘争を続けている場合で、報復性解約というよりは長期闘争と見るのが妥当だ と判断される。したがって、身分保障基金としては支給の対象ではないことを 確認し、今後、長期闘争の部分で審議することを確認する。(金属労組6期20次 身分保障基金審議委員会会議結果)

現代車非正規職支会「ドンソン企業組合員身分保障認定は不法派遣正規職化闘争の正当性を認めること」

現代車非正規職支会は5月12日に声明を発表して「ドンソン企業の組合員たちに 対する身分保障の認定が、すなわち不法派遣闘争の正当性を語る」とし「不法派遣 正規職化闘争を触発したドンソン企業の仲間たちの身分保障基金を承認しなければ ならない」と要求した。

続いて「2010年7月22日、チェ・ビョンスン同志の最高裁判決の後、多くの仲間 が労組に加入した。社内下請は不法派遣であり、われわれは正規職だと悟って 闘争の熱意が上がり、一番先頭に立った仲間たちがシート1部のドンソン企業の 仲間たちだ」とし「社側はドンソン企業の仲間を報復性解約の最初のターゲッ トにした。シート1部工場は同じ工場ではなく外に工場があり、また一人の組合 員もいなかったシート1部で非正規職が労組に大挙加入した。だからさらにター ゲットにした。任意に業者廃業の公告を出し、前社長は消えて労務管理の某課長 をドンソン企業に送り『労組を脱退しなければ再契約しない』と実質的な弾圧 を加えた」とし、報復性解約ではないという身分保障審議委員会の根拠に反論した。

支会は「ドンソン企業の仲間たちは『われわれは不法派遣正規職化で闘ってお り、すでにわれわれは正規職だと言っている。そのため下請業者との再契約を 拒否する』という立場を強く明らかにし、実質的な現代自動車非正規職の仲間 たちのストライキが始まった」と明らかにした。

続いて「2010年11月15日未明方、業者はドンソン企業の仲間たちが現場に入る ことを防ぎ、仲間たちは自分の席を死守するために工場に進入した。6時になる 前、管理者を乗せた多くのバスがドンソン企業があるシート1部に向かい、1時 間も経たないうちにドンソン企業の仲間たちは管理者たちの無慈悲な暴力によ りシート工場の外に追い出された」とし「頭を割られ肋骨が折れ肉が裂け血を 流したが、病院ではなく警察署に連行された。殴られ血を流す仲間たちを保護 すべき警察は、仲間たちを病院ではなく警察署へ、基本的な治療もせず警察署 に連行した」と現代車資本と警察を糾弾した。

また「一番基本的な人格も尊重されず、こんな形で工場の外に追い出されて、 暴力で踏みにじられた。あれほど不法派遣撤廃、正規職化争奪を叫んだ25日間 の占拠座り込みと、全国の多くの仲間たちが非正規職撤廃を叫ぶ戦いの一番下 の礎石になり、一番早く先頭に立って戦った仲間たちがまさにドンソン企業の 仲間たちだ」とし「誰よりも認められ、誰よりもまず進んで用意すべきドンソ ン企業の仲間たちの正当な戦いを私たちが認め、恩を返すべきだ」と強調した。

支会は「誰よりも先に立って戦い、大変で苦しい今の時期にも崩れることなく 戦えるのは、まだ仲間を信じ、この戦いに勝利するという信頼で戦うからだ。 その信頼を私たちは破っても忘れてもならない」と強調した。

また、身分保障基金は全国の労働者が、共に戦った闘争の正当性を認める一番 基本的なもの」とし「ドンソンの仲間の苦しみを放置したまま、不法派遣撤廃 非正規職正規職化闘争は続けられない。何よりも私たち自身を信じて戦うドン ソン企業の仲間たちの信頼をこわさないよう守ってほしい」と切実に訴えた。

「金属労組はドンソン企業組合員の闘争精神を侮辱せず尊重してほしい」

現代車非正規職支会のキム某組合員は「25日間の占拠ストライキは、ドンソン 企業の仲間たちから始まった。ドンソン企業の仲間たちに闘争の意志がなけれ ば、奴隷契約していただろう。だがドンソンの仲間は奴隷契約を拒否して闘争 を選び、ためらうことなく占拠ストライキに入った。25日間の工場占拠ストラ イキが始まった」とし「だが金属労組がドンソンの仲間が間違っていたといえ ば、誰がこれから闘争をするだろうか? 資本が私たちを分断するように、金属 労組は絶対にわれわれ内部を分断するな」と批判した。

続いて「われわれは組合費を払う金属労組の組合員」とし「これからさらに多 くの非正規職闘争が始まるだろう。初めのボタンが重要なように、金属労組が 非正規職の責任を取って一緒に行ける方向と、問題が発生した時に修正補完す る姿勢を持ってほしい」と要求した。

現代車非正規職支会シート1部のキム・ウンヒョ代表は「不承認の知らせを聞い て、情けなかった」とし「金属労組は戦う時は押して、責任を取るべき時にな ると口を閉ざす。金属労組が非正規職でなく正規職だけのための組織だと感じる」 と糾弾した。

続いて「不承認は私たちの戦いを認めない決定だ」とし「金属労組が実践的に 非正規職闘争に目を向けなければならない。まともな金属労組になるには、 非正規職の立場で考えなければならない。言葉に責任を取る金属労組になら なければならない。適当に終わらせて『次の機会、次の機会』というが、勝利は 宝くじでもあるまいし、金属労組への失望が強い」と明らかにした。

キム代表は「規約規定も良いが、特別な状況があると基準を押しつけ、弁解す るのではなく、特別な状況に合わせて見なければならない。非正規職闘争は、 正規職運動から見ればいつも特別な状況で、毎日毎日が特殊な状況、非正規職 闘争が起きる。規約を理由に、規定を理由にして、闘う非正規職を無視したら 金属労組を信じてついて行くだろうか。闘争の防壁の盾にならない金属労組が 必要なのだろうか。今は金属労組の話はみなウソに聞こえ、騙されているようだ」 と批判した。

続いて「代表として、ドンソン企業の組合員に申し訳なく、言葉がない。ドン ソンの組合員は初めて労組に加入したが、不法派遣闘争の精神を見せた」とし 「ドンソンの組合員は一番遅れて労組に加入したが、積もった怒りが明らかな 態度として表出された。生計がかかっているのだから、契約を拒否したくなかっ ただろう。だがチュニジアやエジプトの革命のように、積もり積もった怒りが 闘争の希望に転換した。金属労組はドンソン企業の組合員たちの闘争精神を 侮辱せず、尊重してほしい」と要求した。

民主労総忠南西部地域支部「ドンソン企業身分保障基金の支給拒否は階級的な要求に立脚した団結闘争を放棄しろという脅迫」

民主労総忠南西部地域支部は声明を発表して「旧ドンソン企業の仲間たちは、 昨年の現代車蔚山工場非正規職労働者のCTS占拠闘争の火ぶたを切った当事者」 とし「自分たちの闘争が現代車の下請労働者全体の闘争だったから、ドンソン 企業の仲間たちは業者再契約を拒否し闘争を展開した」と明らかにした。

続いて「現代車非正規職3支会はすべての下請労働者を正規職に転換せよと要求 した。その要求は金属労組委員長の職印が押され、現代車に発送された」とし、 「ところが現代車蔚山工場シート事業部でドンソン企業が廃業して、ドンソン 企業の組合員には新しく今年の下請業者の社長との間で勤労契約書を作成しろ ということだった。しかしすでに大法院の判決で下請業者の社長は社長ではな いという判決を受けた労働者が、下請業者社長と勤労契約を締結できるだろう か。金属労組と自分が所属する非正規職支会の要求に反する勤労契約書を作成 できるか。旧ドンソン企業の労働者はまさに自分が働けなくなっても、すべて の下請労働者を正規職に転換しろという金属労組の要求に忠実だった。自分の 解雇を甘んじて、下請労働者全体の境遇と利害を代弁した」と力説した。

民主労総忠南西部地域支部は「旧ドンソン企業労働者の闘争に身分保障基金の 支給を拒否したのは『今後、できない闘争はせず、各自が適当に判断して自分 の生きる道を見つけろ』と言うことだ」とし「組合主義と単社利己主義が広がっ ている状況で、身分保障基金の支給拒否は全非正規職労働者の階級的な要求に 立脚した団結闘争を放棄しろという脅迫」と強く糾弾した。

続いて「金属労組が韓国の非正規職労働者の正規職化の熱望に連帯しようとす るのなら、今すぐ旧ドンソン企業の労働者の身分保障基金支給を承認しろ」と 要求した。

一方、現代車非正規職支会非常対策委員会は、17日に開く金属労組中央執行 委員会に傍聴闘争をすることにした。この日、中執では身分保障審議委員会の 結果を決める。(記事提携=蔚山労働ニュース)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-05-18 09:46:45 / Last modified on 2011-05-18 09:47:01 Copyright: Default


世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について