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韓国:現代車非正規職、停職を終えて現場復帰した日にまた解雇
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現代車非正規職、停職を終えて現場復帰した日にまた解雇

[インタビュー]現代車非正規職支会イ・ウンファ非常対策委員長

チョ・ソンウン記者 2011.04.27 16:41

現代車非正規職支会のイ・ウンファ非常対策委員長が4月26日付で懲戒解雇され た。イ・ウンファ非対委員長は、停職2か月の懲戒期間を終え、25日の夜に出勤 したが、現場復帰初日に再び懲戒解雇された。

現代車蔚山第4工場のキョンユン産業は、イ・ウンファ非対委員長が現場に復帰 もしていない23日に懲戒委を招集すると通知して、当事者が日程のために延期 を要請したが26日に一方的に懲戒委を強行し、懲戒解雇を決めた。

イ・ウンファ非対委員長は「組合員と会って、またチョッキを着ようと説得し に行き、チョッキを着る組合員もいて反応は良かった。何かをしてみようとい う動きがあった」とし「組合員たちは、はやく指導部を作ることに関心があっ た。現場の雰囲気はしても重いと言っていた。自分から立ち上がるには萎縮し ていた。すぐ戦うにはとても時間がたってしまったが、一つ一つ現場を組織す れば十分に可能だと感じた。急がず、粘り強く現場を組織して作っていこうと 説得し、組合員たちも共に頑張ろうと激励した」と明らかにした。

いつ解雇通知を受けたのか?

23日(金)にキョンユン産業所長から電話があって、懲戒委を招集すると口頭で 通知してきた。キョンユン産業の所長は「懲戒委招集通知書を内容証明で送った。 24日頃に到着するだろう」と言った。なぜ懲戒委かと抗議すると「受け取れば 分かる」と言って電話を切った。

24日に午後午後1時頃に懲戒委招集通知書が到着し、26日の午前10時に参加しろ という内容だった。

停職2か月の懲戒を終えて4月25日の夜に初出勤した。初めて更衣室に入ったが 何も話がなかった。働くために現場に行ったが班長が来て「作業服を着て働き、 チョッキは脱げ」と言った。「私が自分の服を着て働くのに何か関係があるの か、不当労働行為をするな」と言った。班長は「私は状況を伝えている。悪く 思うな。私は伝えたぞ」といった。

26日の朝退勤すると所長がきた。チョッキをつかんで揺さぶりながら「これを 着るな。会私の服だけ着て働け。出退勤する時だけチョッキを着ろ」と言った。 「私が自分の服を着るのに所長がどういう権限で脅迫するのか」と抗議した。

午前10時に懲戒委に参加するとし、午前9時に現代車支部未組織非正規職特別 委員会招集の携帯メッセージ見せて、今日は出席できないから来週の昼にしろと 通知した。所長に通知して不非特別委の会議に参加した。

その日の午前に所長が「渡すものがある。会おう」と言った。電話で話しては いけないかと言うと、会わなければならないといった。自動車の前で所長と会っ たが、すぐ「申し訳ない。君もよく分かっているだろう」と言って解雇通知書 を渡した。

懲戒理由は何だったのか?

キョンユン産業は延期要請をしたのに26日午前10時に懲戒委を開催し、26日付 で懲戒解雇を決めた。

懲戒理由は元請社と会社に対する業務妨害、暴力行為を伴う不法集会、会社の 名誉失墜、業務指示不履行、その他不法集会関連の不正行為、停職2か月の懲戒 履歴などだった。

27日の午前11時にキョンユン産業の所長と会って異議申込書を作成した。

停職2か月を終えて現場に入った時はどんな気持ちだったか?

会社に入り、チョッキを着ていない組合員にチョッキ着ろと促した。また現場 を組織しようと思った。昼食の時も組合員と会った。チョッキを着てきた組合 員がいた。

現場を組織して、1次ストライキのようにしようと話した。組合員と会って説得 し、組織しようとした。こうした姿を会社が見て、解雇して組合員を萎縮させ るため、不当解雇をしたのだ。

組合員の反応はどうだったか?

組合員と会ってまたチョッキを着ようと説得して、チョッキを着る組合員も 出て反応は良かった。何かしようという動きがあった。

非組合員とも挨拶し、挨拶を受け、私が訪ねて行くと組合員はよく話をしてく れ、一緒に食堂に行って一緒に食事をして、雰囲気は良かった。

組合員ははやく指導部を作ることに関心があった。現場の雰囲気はとても重い という。自分から立ち上がるには萎縮していた。すぐ戦うには長い時間が流れ たし、すぐ闘争を組織することはできない条件の中だが、一つ一つ現場を組織 すれば十分に可能だと感じた。急がず、粘り強く現場を組織して作っていこう と説得したし、組合員たちも一緒に頑張ろうと激励した。

解雇通知を受けた気持ちはどうか?

実際に解雇されると解雇者の心情が分かる。表現できないが、腹の中の隠れた 怒りを感じる。これからどう闘争を作っていくのかが悩ましい。

第4工場事業部の副代表として現場を作る任務もあり、差し迫った用事もある。 時間をかけてはいけないと思う。ソウル上京闘争に行って何でもしなければと 覚悟している。解雇者、3か月停職者を集めてできる事を計画する。

労組活動は封鎖され、現場の雰囲気は萎縮している。つらく難しい条件だが今後の不法派遣撤廃闘争の展望をどう考えるか?

不法派遣の戦いは私たちだけの問題ではない。社会的な問題で、非正規職全体 の問題だ。私たちが抱いて行かなければならない。だが時間がたって、組合員 の中には自分だけでも生き残ろうという焦りもある。組合員だけを正規職化す るなど有り得ない。これは本当に危険な考えだ。

つらくて難しくても「すべての社内下請を正規職化しろ」という8項目の要求を かかげて戦わなければならない。四大議題に関する交渉はできない。8項目の要 求目標をかかげて現代車と直接交渉を要求しなければならない。闘争して、闘 争しただけ組合員を説得し、共に行けるように努力しなければならない。

組合員たちに伝えたい話は?

解雇は個人の問題かもしれないが、全組合員の問題でもある。労組活動を許容 しないという会社の態度だ。だからつらく難しいが、組合員を信じて最後まで 戦い抜く。

労働者は一つだというスローガンを決してむなしいこだまにしてはいけない。 艤装、非艤装を分けて、組合員、非組合員を分けるのではなく、「製造業社内 下請そのものが不法だ。すべての社内下請を正規職化しろ」という共同の要求 で共に戦い抜かなければならない。8項目の要求基調でぶれずに戦っていく。 (記事提携=蔚山労働ニュース)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-04-30 06:33:45 / Last modified on 2011-04-30 06:33:45 Copyright: Default


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