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クレーン座り込み100日目、韓進重工業の人々

[記者の目]今日戦わなければ多くの人が死ぬ

ヨン・ソルロク(現場記者) 2011.04.18 12:36

今度の韓進重工業闘争は2009年に始まった。

[出処:蔚山労働ニュース]

2009年4月、賃金団体協議で会社側の改悪案により賃金団体協議が終わらないう ちに支会長選挙があって、執行部が変わり、2009年末に会社側は600人の整理解 雇をするといった。会社側はリストまで作成したが公式発表はせず、各部署の 職長まではリストを知らせた。公式の発表はなかったが、自分の名前を確認し た整理解雇対象者のうち400人が名誉退職した。

2010年2月に会社と労働組合は整理解雇リスト発表をしないと合意した。会社側 は強行しようとしたが、釜山地方労働庁から整理解雇の条件を充たさないと言 われて形成された合意だった。

しかし会社側は2010年12月にまた、400人を整理解雇すると発表した。これまで 船舶の受注ができず、経営上の困難という外部的条件を作り出した。この時か ら韓進重工業は全面ストに入り、キム・ジンスク指導委員が整理解雇に反対し て、85号機クレーンに上がった。会社は整理解雇リストを発表して、該当者に 整理解雇を通知した。対象者400人のうち230人が希望退職し、170人は現在闘争 に参加している。

2009年には役職員を含む従業員数が2500人だったが、2011年現在は1500人だ。 労働組合に加入していない管理パート従業員は、自主または勧告の形式で会社 を離れた。2009年には1500人だった組合員数は今850余人だ。

韓進重工業はフィリピンのスービック造船所で船舶を受注しているが、これは フィリピンからの支援を受ける工場の敷地や安い労働力を背景としている。 (記事提携=蔚山労働ニュース)

▲4月16日85号機クレーンで演説中のキム・ジンスク韓進重工業解雇労働者[出処:蔚山労働ニュース]

[出処:蔚山労働ニュース]

[出処:蔚山労働ニュース]

▲「解雇は殺人だ」とシュプレヒコールをあげるキム・ジンスク解雇労働者[出処:蔚山労働ニュース]

蔚山で釜山影島韓進重工業を行く道

クレーン座り込み100日
蔚山で釜山影島韓進重工業を行く道
街路樹の桜は散り、今は山々に山桜が咲いている
山は春だな...

影島造船所が見えて、桜の花はいつだったのか。
解雇は殺人だ!
整理解雇粉砕!
クレーンと横断幕しか見えない。

クレーン二か所に立ち寄って、集会場に行く。
釜山民芸総で街頭パフォーマンスをして
飯心連帯が食事の仕度をした話をして
派遣芸術団が「人が優先だ」、「解雇は殺人だ」の絵をかけて
ソン・ギョンドン詩人が詩を朗読して
南山遊び広場が太鼓を叩き
キム・ジンスク指導委員の闘争発言が聞こえ
子供たちが見え
家族たちが見えて

クレーン座り込み100日
祝うようなことではないが
それでも私たちは100日文化祭で踊り
過ぎた昔の歌を歌う組合員肩にはマッコリ一杯が運ばれ

「歌はあまりうまくありませんが、でもそのままちょっと聞いてください... 皆さんへの私の気持ちです」。
彼女は悲しくもなく、闘争的でもなく「織女に」を最後まで歌い
100日目にきた人が帰る時、おつかれさま、気をつけてと手まで振って

そんな闘争文化祭があった
大韓民国... 釜山... 韓進重工業影島造船所で...

韓進重工業には多くの団体や個人が来た
正門にもテントがずらっと立ち並んでいる
ところが時間がたっても力が出たり闘争力が高まったりはしない
2つのクレーンを揺らす風に身を任せていても
誰かは家に帰り
誰かは会社で始まった「教育」に参加して

何が問題なのだろうか
お金が問題なのだろうか
民主労総や金属労組や労働組合の執行部を恨むのか
違う
私が思うに、みんなとても疲れて
命賭けで戦う時もあったけれど
パク・チャンス烈士の時もそで、キム・ジュイク烈士の時もそうで、それでもその時は「労働者の力」を信じていたのに
死ぬほど戦ってもまた繰り返される資本の力に疲れたのではないか。

正門を守る死守隊の整理解雇対象者、いや解雇者という組合員が話す。
どこで何をして暮しても、出ていけばそれだけだが
子供が三人いて、夫人はどうせ解雇されたのだから、ただ家に帰ってこいとも言うが
とてもくやしくて、帰れないということだ。

1歳にもならない赤ん坊を抱いて海風をジャンパーで防ぐ若いお母さんが見える。
整理解雇対象者の40人は上京闘争に行った。
ソウルにいる偉い人と会うといって行った。
首かせをはめて本社前に座っている人もいて
夜は公園のベンチでビニールを被って寝ると言う話をしながら
子供がお父さんの顔を忘れて、お父さんを見ると泣くというお母さんも共に泣いていたし
赤ん坊の離乳食を作るため新鮮なより市(詩)らはかけるつかむ時、世の中が悔しいというお母さんは
その話をしながらまた泣いていたし
組合員たちはタバコだけ吸いまくった。

心が燃え上がり、クレーンの上でも泣き、空でも泣き、土地でも泣く2011年4月、この地の労働者。
正しいから退くことができない生存権の戦い
そのまますべてを認めるには、いかにも恩着せがましい冗談でもてあそばれたくないのだ
誰の力が強いのか、強情較べで争うのでもない。
とにかく、とてもくやしい。楽に暮らせと唾を吐いて行くことはできない
その道に立っている彼らは孤独だ。

人を殺せばいろいろニュースの種になるけれど
双竜車であれほど死んでいく人々
その社会的他殺に人々はとても無関心ではないのか。
また国家はこの社会的他殺に沈黙するだけなのか。

法により、双竜車の組合員にも損害賠償を請求し
クレーンの上には一日100万ウォンの罰金を払わせて
合法的に何ができるのか
進歩が執権するまでじっと待つべきか。
進歩が執権すれば、彼らが笑って働けるようになるのか。
明日を見て希望を持とうというが
今日戦わなければ死ぬ人々はとても多い。

[出処:蔚山労働ニュース]

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-04-19 05:11:50 / Last modified on 2011-04-19 05:12:24 Copyright: Default

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