本文の先頭へ
韓国:双竜車死亡労働者四十九日...労使が衝突
Home 検索

双竜車死亡労働者四十九日...労使が衝突

労組「対話しよう」...会社側は警備を動員して阻止

ウ・ヨンヘ記者 2011.04.17 21:59

2月26日に死亡した双竜車のイム・ムチャン労働者の四十九日が4月15日に平沢 で開かれた。故人が死んでから45日が過ぎても、会社側は無給休職者の問題に 一言半句もない。平沢工場前の整理集会は、警察と使用者側警備員の過剰対応 で、参加者と摩擦が起きた。

金属労組双竜車支部は4月15日、平沢駅前で故イム・ムチャン組合員四十九日を むかえ、『これ以上殺すな、双竜車が答えろ』という総力決意大会を開いた。 3時から進められたこの日の大会には、金属労組のパク・ユギ委員長をはじめ、 金属労組の首都圏と忠清圏の拡大幹部、民主労働党、社会主義労働者政党共同 実践委(社労委)、社会進歩連帯などの地域社会団体など、およそ300人が参加し た。参加者たちは、「双竜車使用者側が対話をしなければ、この死のトンネル は終わらない」と口を揃えて叫び、平沢駅から工場の前までデモ行進した。

労組「対話しよう」... 使用者側が警備用役を動員して阻止

工場の前に到着した参加者は、故イム・ムチャン組合員の四十九日集会をした。 集会の最後に象徴儀式として柩御輿に火をつけるとすぐ警察が消火器で消した。 金属労組のキム・ホギュ副委員長は、「くやしく死んだ労働者を送ろうとしても、 最後まで警察が過剰対応する」と憤慨した。

集会を終え、双竜車支部の役員と金属労組のキム・ホギュ副委員長などの労組 代表者が交渉文書を渡すために正門に移動すると、使用者側が警備を動員して 防いだ。双竜車支部ファン・インソク支部長は「対話しよう」という文書を持っ て警備員の制止を突破し、工場出入り口の上にのぼった。双竜車支部の組合員 がフェンスを越えて工場に入ろうとすると、用役警備が防ぎ、一部が負傷した。 参加者は、使用者側の過剰対応だと強く抗議、正門に設置されたシャッターを 壊した。

ファン支部長は「対話しようという文書を出しにきたのに、なぜ入れずに物理 力を動員して防ぐのか」と抗議し「あとどれほど労働者が死ねば対話をするの か」と憤りをぶちまけた。双竜車支部は何度も交渉要求の文書を送ったが、 使用者側は黙々無返答だ。

工場のフェンスをはさんで交渉文書を出そうとする大会参加者と、使用者側の 警備と状況を見に出てきた管理者は1時間、舌戦を繰り広げた。この過程で一部 の組合員は工場の中に進入した。双竜車支部のある関係者は「また工場の中に 入るまでに2年かかった。10年、20年働いた労働者がなぜ罪人扱いされなければ ならないのか」と心境を語った。摩擦の後に結局、使用者側の管理者が出てき て、交渉文書を受け取った。

経営陣の賃金だけ『原状復旧』

無給休職者、整理解雇者の対策なし

双竜車はマヒンドラに買収合併され、4月1日に法定管理から脱した。その後、 双竜車経営陣役員の月給は原状回復し、経営状態も黒字に戻っている。そのため 無給休職者と整理解雇者、非正規職解雇者、懲戒者への対策を急げという世論 が拡大している。

だが双竜車のイ・ユイル社長はマスコミのインタビューで、2013年以後に無給 休職者の復帰問題を扱うと述べた。これに対して双竜車支部のコ・ドンミン組 織部長は「黒字に戻って役員の賃金が上がった今、労働者の復帰は2年も延ばさ れた。その間、如何に多くの人が死ぬかわからない。これが政府と金持ちが言 う公正社会だ」とし、政府と使用者側の無責任な態度を強く批判した。

一方、4月12日の国会環境労働委員会で、五大労働懸案真相調査と聴聞会構成、 労働災害小委構成が否決された。これに関して民主党の鄭東泳(チョン・ドンヨ ン)最高委員は、「野党の議員はとても無気力だった。申し訳ない」と大会参加 者に謝罪した。続いてチョン最高委員は、「環境労働委で否決されたが5大懸案 の非常対策委長として皆さんと対話し、代弁する」と5大懸案の解決を約束した。 (記事提携=メディア忠清)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-04-18 03:47:13 / Last modified on 2011-04-18 03:47:15 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について