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韓国:現代車非正規職労組、選挙運動が始まる
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現代車非正規職労組、選挙運動が始まる

現代車支部6日の集会取り消し要求、選管委活動保障確約

チョ・ソンウン記者 2011.04.07 00:49

現代車非正規職支会非常対策委員会は、現代車正規職支部が支会選管委員の活 動の保障を確約したことで、6日に予定された水曜本館集会を中止した。また、 支会選管委は選挙日程確定公告壁新聞を現場に貼り出して本格的に活動に入った。

[出処:蔚山労働ニュース]

現代車支部は現代車会社と実務協議を経て、4月6日午前、カン・ヒョンチョン 組織強化室長とホン・グンギ非正規職部長の印鑑が押された確約書を送ってきた。

確約書

現代車支部は、選管委との議論の結果を下記のように確約する

  1. 選管委16人中15人に対しては6日付で出入が可能で(出入証発布)解雇者チョ ン・ホンジュ事務長に対しては社側が頑強に拒否している実情である。協議 を続けており出入できるように最大限努力する。
  2. 選管委員の月次、早退時、業者追加懲戒の部分はしないと協議。
  3. 選挙期間非正規支会組合員の脅迫および懐柔脱退を強要、勧めない。
  4. 選挙場所は各工場食堂、事業部代議員会議室、業者休憩室で実施する。
  5. 選管委壁新聞毀損の部分は、支部が各事業部の代表に協力を要請し各事業部 の代議員に選挙が円滑にできるよう協力要請する。現代車支部新聞に公告する
  6. 水曜集会は非常対策委自体で整理する部分で選管委と議論して整理して下さい。

現代車支部組織強化室長:カン・ジョンヒョン
非正規職部長:ホン・グンギ

現代車非正規職支会非常対策委は6日午後1時、支会の教育館で会議を招集し、 確約書を検討してすでに決定されていた6日の水曜本館集会を取り消した。

だが現代車支部の確約書は3月29日の現代車労使協議案で提起された「現場投票 不可、役員候補のうち解雇者は出入不可」という内容への回答が抜けていて、 水曜本館集会もまた余地を残したことで、議論の火種は相変らず存在する。

特に解雇者のチョン・ホンジュ選管委事務長の現場出入問題が解決しないのは これまでの現代車労使協議案の方針(現場闘票不可、解雇者役員候補の現場出入 不可)が維持されているものと見られる。

現代車非正規職支会非常対策委は、選挙期間に水曜本館集会をすることにし、 集会の主催は選管委と整理した。

現代車支部確約書受け入れ、支会自主性を侵害、しかし不可避な妥協

現代車と現代車支部は、選管委員の「現場出入と身分保障」を理由に、選挙期 間は支会の闘争日程を自制するよう要求した。現代車非正規職支会非常対策委 は「選管委出入の条件で選挙期間の闘争不可という方針を通知した現代車の 屈辱的な案を拒否し、非常対策委の闘争を続ける」と決意していた。

だが現代車非正規職支会は自身の方針を守れなかった。現代車非正規職支会の チョン・ホンジュ選管委事務長にこの一週間に起きた事を聞いた。

「4月1日午後に現代車支部の事務室で選管委役員がホン・グンギ非正規職部長 と会った。非常対策委の立場(案を拒否し闘争を続ける)を伝えた。支部の立場 は『会社とタイムオフにより賃金も出ず支部は力がない。それでも会社と話し たければ提案が必要だ。それが水曜集会だ。選挙期間は全部だめなら一日二日 程度やめれば出入規制を解けるのではないか?』と言った。

1日の夜に非常対策委会議を開いた。非常対策委は既存の立場を固守し、3日午 前の非常対策委会議でも、既存の立場を再確認し、闘争戦術は変えないと決め た。それから選管委では午後1時に会議を招集した。選管委では、非常対策委の 立場がそうなら、選管委は何もできないという意見が出てきた。選管委委員長 は総辞職も話した。他の選管委は『総辞職は支会の正常化を望む組合員に失望 を与える。選管委総辞職はしない、辞任すれば選管委員が個人的にするのが正 しい』という見解を提出し、議論があった。選管委員長をはじめ、選管委員の 懲戒脅迫が深刻だった。

支部は選管委の活動に協力するから6日の水曜本館集会をやめてほしいと言った。 こうした内容で会社と交渉できるといった。非常対策委は1日の夜にまた会議を 招集し、議論をしたがいろいろな議論があった。論議の末に『支会正常化のた めに6日の本館集会を留保して、支部から確約書(選管委活動保障)を渡されれば 取り消す』と決めた。6日午前11時頃、現代車支部が現代車と協議して確約書を 私たちに伝えた」。

現代車非正規職支会のチョン・ホンジュ選管委事務長は「選管委がこの案を受 け入れても、負けたのではない。さらに大きな闘争のために非常対策委で受け 入れるべきではないかという立場が多数だった。非常対策委には限界があり、 執行部を作ればさらに大きな2派ストライキを組織できる。今受け入れることは 屈辱ではなく、さらに大きな闘争を準備する過程だ。水曜の本館集会を別のや り方式にできるというのが多数の立場だった」とし「これが現場の雰囲気だっ たが、懲戒者たちは残念な部分が多い。会社との闘争は、出勤闘争と水曜本館 集会がほぼ唯一だが、これを渡すのは渡しすぎではないかという問題提起も多 かった」と明らかにした。

現代車非正規職支会のイ・ウンファ非対委員長は「われわれは現代車の抑圧と 弾圧に対抗し、彼らの不当労働行為に対抗して闘ってきたし、私たちの闘争は 正当だ。現代車が支会の自主的な活動に介入するのは不当だ」とし「だが組合 員の最善の選択は、支会の正常化なので、支会の正常化のためにはすべての仲 間が一つに固まって新しい執行部を作ることが必要で、はやく執行部を作るこ とが非常対策委の目標だったので、やむをえず決めるしかなかった」と苦しい 心情を吐露した。

続いて「新しい執行部を作るため、やむをえず譲歩はしたが、うまくいかなけ ればわれわれは強固な闘争で突破するほかはない」と警告した。

現代車非正規職支会4期指導部が選挙運動開始

現代車非正規職支会選管委は6日、選挙日程確定の公告壁新聞を現場に貼り出し、 本格的な活動に入った。

選管委は「選管委では現代車非正規職支会を導く4期指導部を選出する選挙日程 を確定した」とし「しばしば選挙を組合員たちの祭りで、もうひとつの闘争だ という。組合員の祭りに、また支会を正しく立て直すための選挙日程に組合員 の仲間たちが積極的に参加してほしい」と訴えた。

立候補登録期間は7日午前8時から15日午後1時までだ。18日に立候補確定公告を して、19日午前7時から27日午後1時まで選挙運動を行い、28日、29日の二日に わたり投票を進める。

投票は現代車蔚山工場の各工場の食堂と現代車支部各事業部の代議員会議室、 業者休憩室などで行われる計画だ。(記事提携=蔚山労働ニュース)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-04-11 02:17:23 / Last modified on 2011-04-11 02:17:25 Copyright: Default


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