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韓国:現代車「選挙時期には闘争するな」...非正規職労組選挙圧迫
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現代車「選挙時期には闘争するな」...非正規職労組選挙圧迫

現代車非正規職労組、「非常対策委闘争を続ける」

チョ・ソンウン記者 2011.03.31 13:52

現代車非正規職支会は3月30日午後5時30分、現代車蔚山工場正門前の道路で 組合員決意大会を開き「選管委出入の条件として選挙期間の闘争不可という 方針を通知した現代車の屈辱的な案を拒否し、非常対策委の闘争を続ける」 と宣言した。

[出処:蔚山労働ニュース]

「現代車の支配介入水準は度を越えている」

現代車非正規職支会選管委は29日の午後2時、現代車支部の大会議室で、選管委 出入問題について現代車支部と懇談会を行った。現代車非正規職支会のイ・ウ ンファ非対委員長は「この日の懇談会は、支会の選管委から現代車支部に対し、 解雇者出入りの問題、投票場所、組合員の選挙運動の不利益(組合員脱退懐柔と 追加懲戒)の禁止を要求し、現代車支部は現代車と協議して持ってきた案を検討 する場だった」と明らかにした。

現代車の労使協議案は「選挙日程を見て選管委の出入の可否を判断したが、 選挙期間の闘争は不可」という選管委出入の条件を提示した。このような先決 条件を受け入ると「停職者に限り選管委員の出入が可能で、投票箱を持って現 場投票は不可」ということだ。また、候補者の選挙運動は「候補者のうち、 解雇者は出入できず、選管委員は選挙業務に関して身分保障(年月次、早退保障、 追加懲戒しない)をする」という内容だった。

[出処:蔚山労働ニュース]

現代車非正規職支会選管委は「この日の懇談会では、選挙期間中は選管委体制 に突入し、非常対策委はしばらく休眠状態に入ってほしいという要請もあった」 とし「現代車労使が提示した条件を受け入れると、選挙の仮日程は、4月6日に スケジュールを公告し、7日から15日までを立候補者登録期間、19日から27日ま でを選挙運動、28日、29日に投票して、30日に確定公告ができる」と明らかにした。

現代車非正規職支会非常対策委は30日の午前8時30分に支会の教育館で会議を招 集し、現代車の労使協議案を検討した。非常対策委は「現実的にこの条件の受 け入れはとても屈辱的だ。社側の支配介入の水準は度を越えている。選管委の 業務と非常対策委の業務は独立して運営されなければならない」とし「この案 は受け入れられない。非常対策委闘争を続ける」と結論し、選管委は正式に拒 否の文書を発送することにした。

現代車非正規職支会選管委は事実上、選管委員の現場出入が封鎖された状況を 考慮し、以後の選挙日程の計画を立てることにした。

組合員決意大会、屈辱的な会社案を拒否して非常対策委闘争継続へ

30日午後5時、現代車は蔚山工場正門をバス車両で封鎖し、管理者を動員して 集会の場所を源泉封鎖した。名目は「交通キャンペーン」をするということだった。 現代車の管理者は、交通キャンペーンのタスキをかけて群れを作ってデモ(?)を していた。

[出処:蔚山労働ニュース]

現代車非正規職支会非常対策委は午後5時30分、やむをえず警察の助け(?)を受 け、車道で組合員決意大会を始めた。

現代車非正規職支会のイ・ウンファ非対委員長は「われわれの闘争は堂々とし ている。われわれの集会を封鎖している現代車の管理者は恥を知れ」とし「最 も基本的な労組活動も妨害する現代車の弾圧を突破し、新しく強力な指導部を 打ち立て、民主労組を必ず死守する」と決意を述べた。

現代車非正規職支会のキム・ジョンギル選管委副委員長は「29日に支部と面談 した。選管委は出入を要請した。支部と現代車会社は選挙期間の闘争は不可と いった。これを受け入れても解雇者は出入ができず、現場での選挙運動もでき ない。投票箱を持って現場に入ることもできない」とし「選管委では非常対策 委に立場の整理を要請し、非常対策委では非常事態で闘争を続けながら、選挙 運動に突入すると決めた」と報告した。

続いて「選管委では今後の選挙計画を具体的に立てる。困難な状況を闘争の 決意で力強く突破して行こう」と訴えた。

民主労総蔚山本部のユン・チャンヒョク首席副本部長は「会社の管理者たちは 交通キャンペーンだと言って集会を妨害している。警察は不法集会と言って、 弾圧しようとしている。だが不法は鄭夢九がしている。まず不法派遣を正常に 戻せ」とし「民主労総は現代車非正規職支会の仲間の問題に取り組み、不法派 遣対策委も皆さんが勝利できるように連帯闘争を組織する」と明らかにした。

決意大会は各事業部組合員の決意発言につながった。

[出処:蔚山労働ニュース]

現代車非正規職支会のキム・ソンミン組合員は「現代車の屈辱的な案を拒否し、 闘争を決意した非常対策委決定は正当だ。選挙期間にはしばらく闘争をするな といっている。支会は独自の闘争と選管委の独立した活動を守ってきた。非常 対策委の決定を尊重する」とし「われわれは集会場所から押し出されたが屈従 したのではない。現実的な困難はあっても常に答はある。胸にナイフを抱き、 しっかり闘えば勝利できる」と強調した。

第2工場のイ・ドファン代議員は「会社は交通キャンペーンをしている。だが、 暴力団が何の交通キャンペーンか? ゴマの群れのように集まり、私たちを弾圧 している。警察は権利のために戦う私たちをカマボコ車にのせて捕まえて行く。 留置場は汚くて、ふとんは臭く、ネズミのフンもあった」と糾弾し「われわれ は、こうした弾圧に手本を見せて必ず勝利する」と決意を述べた。

第3工場のチョン・ユンソク組合員は「仲間たちに3つのことをお願いしたい。 正規職化闘争は短期間で終わる戦いではない。焦りを感じるかも知れないが、 余裕を持って闘争をしてほしい」とし「われわれの目標は正規職化か? 違う。 私たちのもっと大きな目標は、労働者の生活の質を高めること」と強調した。

続いて「同僚が電話を受けず、会わなくても、この戦いは終わらない。しばら く休んでいる同僚に余裕を持って近付いて、挨拶の携帯メッセージでも送ろう」 とし「本格的な闘いが始まるまで、勝てる方法を探そう」と訴えた。

第4工場のイ・ビョンデ現場委員は「先週ここから中部署に連行された。生まれ て初めてカマボコ車に乗って留置場でも寝た」とし「留置場で寝ながら、本当 にあきれて腹が立った。私たちが道路側に追い出されたのも、会社が管理者と 用役チンピラを動員したためだ。われわれは生命の威嚇を感じながら、集会を するほかはなかった。ファン・イナ同志も思い出した。ものすごく腹が立った」 と心情を吐露した。

続いて「鄭夢九は不法を働いているのに、なぜ私たちが先に連行されるのか」 とし「この怒りは次の闘争の基礎になる。根気強く闘争を続ける」と決意を明 らかにした。

[出処:蔚山労働ニュース]

この日の決意大会には、第1工場新車強制投入と団体協約破棄で闘っている現代 車支部正規職第1工場の代議員もきた。現代車支部第1工場のチョン・ギュソク 代議員は「現代車管理者と警官を見ろ。こんな現代車の態度のおかげで、われ われは闘争しなければならない。みなさんの闘争は正当だ。いくら会社が懲戒 解雇弾圧をしても、仲間のみなさんは正当だ」とし「会社の懐柔と脅迫に勝ち 抜く堅固な指導部を選んでほしい」と頼んだ。

続いて「現代車は発注元も下請も区別せずに武力で弾圧している。マンアワー 交渉も終わらないのに新車を強制的に投入し、代議員がからだで防いでいる。 一方的に弾圧している。団体協約を破棄している。労組がきちんとしていない から、こんなことがおきる」とし「4月1日にはタイムオフが適用される。民主 労組を根絶するといっている。本社も下請もない。労働者は一つだという階級 的な観点で団結して、民主労組を死守して正規職化闘争に勝利しよう」と訴えた。

この日の決意大会は特に混乱なく終わった。警察は不法集会云々と放送したが 侵奪はなかった。

現代車非正規職3支会幹部修練会、共同闘争方案を議論

現代車非正規職3支会は3月26日、27日の二日にわたり、忠南道の牙山福祉労働 修練院で幹部修練会を開いた。

現代車非正規職3支会は幹部修練会で「現段階では交渉について支会別に意見が 違うので、合意できないことを確認し、交渉には今後継続的な議論が必要だ」 と共有した。

幹部修練会は3支会の共同闘争方案も論議した。この席で「全州支会の懲戒を強 行すれば3支会の全面ストライキをはじめとする共同闘争、4月末良才洞上京闘争、 蔚山拠点支援闘争、2次不法派遣共同ストライキ闘争、全国不法派遣事業場巡回 闘争、モーターショー対応闘争」等が提案された。

現代車非正規職3支会は、各支会争対委が提案した共同闘争方案を議論して、 3月31日、金属労組で共同闘争の細かい方案を議論する戦術企画団会議を開く ことにした。(記事提携=蔚山労働ニュース)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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