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「バスをちゃんと走らせろ」

全州市内バス正常化のためのキャンドル文化祭開催

チェ・ミン記者 2011.03.05 11:41

全北地域のバスストライキが87日になる中、全北市民団体連帯会議の提案で、 全州市内バス正常化のためのキャンドル文化祭が開かれた。寒い日だったが、 キャンドル文化祭が開かれた五叉路文化広場には100人以上の市民が集まった。 キャンドル文化祭は、バスストライキとバス運行正常化への各界各層の市民の 自由発言を中心に進められた。

[出処:チャムソリ]

市民発言の前にアン・ホヨン弁護士が2月23日の『バスストライキ市民討論会』 で提案した社会的合意案を簡単に説明した。アン弁護士が社会的合意案を提案 した背景と内容の説明の後、本格的に市民発言が続いた。

自分で作ったプラカードを持ったウソク大のイ・ジェギュ兼任教授がまず発言 した。全州市民に『止まったバスを走らせよう』というFaceBookのキャンペー ンを提案したイ・ジェギュ氏は、8日間、1人デモをして聞いた市民のはがゆい 気持ちを伝えた。彼は事業主が補助金を受け取りながら、労働者の意見は抑え 付けて市民の不便には目をふさぐ状況が大きな問題だといった。だが、「バス ストライキをよく知らない市民の立場としては、不便が先立つので非難はすべ て労働者に行くのではないかと心配だ」と述べた。イ・ジェギュ氏は「だから 労働組合は大胆に決断してストライキを終わらせ、公論化された補助金問題と 労働条件問題を一つずつ解いてほしい」と意見を述べた。

▲何人かの市民は自作のプラカードを持ってきた。[出処:チャムソリ]

続いて第一旅客で13年間バスを走らせているというチェ・ジョンミン氏が発言 した。彼は「市民の不便が高まるのは、労組の立場としても労働者の立場とし ても、とても申し訳ない、だがストライキ事態が長期化している責任は労働者 ではない」と断言した。チェ氏は、一緒に来た同僚がキャンドル集会で配った ビラをよく読めば、それがなぜかが分かる、ストライキになるほど全北地域の 政経癒着が深刻だという事実が書かれていると述べた。また、ストライキを早 く終わらせるように、市民は労働者を支持してほしいと訴えた。

よく、バスを利用する市民だと自己紹介したチェ・チャンハク氏は、バススト ライキについての短い自作詩を朗唱した。自身の脚が(バスを待って)2か月以上、 麻痺しているとし、はやくバスを運行してほしいという意見を詩で伝えた。

進歩新党党員のキム・ビョンジュン氏はバス ストライキの解決のために動くべ き市長と道知事はどこいるのかという発言で口を開いた。金氏は市長と道知事、 全州地域国会議員は、80日を過ぎてやっと声明を発表し、今になって民意を知っ たなど話にならないと言って地域政界と自治団体長を叱責した。

市民の発言が続く中で、主催側では集会の現場からソン・ハジン市長とキム・ ワンジュ道知事との電話連結を試みたが、市庁の業務などで通話できず、不発 に終わった。報道資料で市長と道知事との電話連結を試みると伝えたため、 市庁側も苦しい立場を示したという。

電話連結を試みた全北参与自治市民連帯のキム・ナムギュ事務局長は短い発言 を要請した。キム・ナムギュ氏はバスストライキの現場に公権力を投入するの はストライキ事態を悪化させると発言した。一方でいくら良い主張でも、他の 人に大きな被害が及ぶのは問題だとし、労使交渉で労働者が弱者であることは わかるが、それよりさらに弱い人がいるということを分かってほしいと訴えた。 特に市民からバス ストライキを見ると、法的議論だけでなぜストライキを始め たのかに関心を持つよりは不便だけがあると話した。

タハムケ(All Together)のイ・ビョンム会員は、バスがこれほど構造的な問題 があるのは地域として恥ずかしいと述べた。それと共に、補助金、完全公営制 などの問題は、市民団体が公論化したのではなくストライキの過程で出たもの で、バス体系を変えるのは労働者だと強調した。そのため、バスストライキが 労働者だけの戦いでなく、市民が共に団結することが重要だという発言をした。

国民参与党全北道党のイ・ガンチョル委員長は、バス会社補助金がどう使われ たのか、内訳はどうかがわからないのが現実だという言葉で話し始めた。彼は バスストライキ事態が事態の解決に苦しんでいることを否定的に見るだけでは なく、これを通じて全北の市民社会が成熟する過程だと見ることもできると話 した。またイ委員長は、バスストライキ解決のために市民社会団体に2つの意見 を伝えた。彼はまず、バスストライキ事態に公権力が投入され、破局に進むこ とは防ぐべきだと力説した。また、市民団体がバス労働者にストライキをやめ ろというのではなく、この問題に責任を持って解決するという提案が先行しな ければならないという意見を伝えた。

最後にバスストライキ市民団体対策委の代表をしている民主労働党全北道党の バン・ヨンスン委員長は、これから地方自治体、警察、会社によるバス労働者 への弾圧がさらに強まるのではないかと憂慮した。これに反対する市民の力が 切実だとし、バスストライキ支持を要請した。

▲寒い中、約100人の市民が席を守った。[出処:チャムソリ]

最後に参加したすべての市民は「バスをちゃんと走らせろ」というシュプレヒ コールをあげ、集会を終えた。集会が始まった時に集まっていた40人ほどの市 民をはじめ、その後に参加した市民もほとんどが寒い中で1時間30分のキャンド ル文化祭の席を守った。(記事提携=チャムソリ)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-03-06 19:14:39 / Last modified on 2011-03-06 19:14:51 Copyright: Default

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