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弘益大清掃労働者が『最低落札』用役業者を圧迫

『雇用継承』は基本、『賃上げ』、『労組認定』等の環境改善がポイント

ユン・ジヨン記者 2011.02.07 13:53

弘益大学校が優先交渉対象業者として3つの用役業者を選定し、弘益大座り込み はもうひとつの局面を迎えている。

雇用継承、賃上げ、雇用環境改善などを要求して1か月以上、労働者たちが座り 込みを続けているが、学校側はまた最低落札制で業者を選定したためだ。特に、 前の用役業者の所長が組合員個人の連絡先を学校から伝えられ、個別の懐柔と 脅迫などをしているという疑い提起され、不当労働行為への組合員の怒りが続 いている。

『雇用継承』は基本、『賃上げ』、『労組認定』等環境改善がポイント

学校は1月24日に用役業者の選定結果を発表する予定だったが、1月27日に優先 交渉対象1順位に選ばれた3つの業者を発表した。清掃、警備、施設について、 各業者が選定された。特にこの過程で学校は、再び最低入札制で業者選定を進 めたといわれ、事態解決の意志が不足していることを示した。

これについて労組は、該当用役業者への圧迫闘争を行なっている。学校と業者 との間で価格交渉が行なわれている状況で、業者圧迫により賃上げなどの雇用 環境の保障を引き出す計画だ。

[出処:チャムセサン資料写真]

これにより公共労組ソウル京畿支部分会の事業場のうち、該当用役会社が担当 する事業場の清掃組合員は、全員闘争チョッキを着用して勤務を始めた。その 他の用役会社に対しては、担当事業場に全国的に集会申告を出して一人デモを 行った。1月31日には用役業者を抗議訪問し、学校側との契約内容を確認した。 公共労組ソウル京畿支部のイ・ジェヨン組織次長は、「当時の契約内容には、 労働者の人員削減と最低賃金に当たる低い単価策定などがあった」と説明した。

2月1日には労組側が業者に対し雇用継承、告訴告発取り下げ、労働条件改善な どを含む要求を提示して面談した。労組はこれ以後にも継続的に用役業者との 面談を行っていく計画だ。公共労組ソウル京畿支部のクォン・テフン組織部長 は、「業者が高い単価で学校側と合意できるように圧迫を加え続ける」とし、 「今週中に業者と交渉結果をめぐり、支会次元の別の行動を計画する方針」と 明らかにした。

一方、労組は『雇用継承』だけでなく、賃上げ、労組認定など雇用環境改善な どを交渉要求に出しており、以後の交渉での難航が予想されている。公共労組 ソウル京畿支部のパク・ミョンソク支部長は、1月の組合員総会などで、「単に 雇用継承だけの交渉はしない」と明らかにした。彼は「交渉では、雇用継承は 前提でしかなく、賃金、労働時間、労組活動などを包括する労働条件の改善を 要求していく」とし「また、学校側の告訴告発の取り下げと1月の賃金支払いな ども交渉で解決すべき問題」と強調した。

安易な対応を続ける学校、それでも責任は『弘益大』

弘益大は低い単価を提示した3つの1順位業者を優先交渉の対象者に選定した。 そのため労組側は該当企業が最低賃金、人員削減などを維持することで、大学 に降り注ぐ非難を用役業者に押し付けようとしていると主張している。実際に 学校は最低落札制で業者を交渉対象者に提示して価格交渉を続け、労組をはじ めとする社会の世論を業者の責任として処理している状態だ。

これまで学校側は労組との対話を拒否、責任を回避し続けて『用役業者と用役 労働者の間の問題』という立場を固守してきた。そのため学校は用役業者選定 にもこのような明確な方針を再度確認させた。だが傍観を続ける学校側は実際 には労組瓦解作業をしていたことがわかり、学校は責任を避けられなくなった。

労組によれば、前の用役業者の所長は、組合員に個別に連絡して「解雇前に受 け取った賃金より高い賃金を払う」と組合員を懐柔したという。また彼はある 警備労働者の家に電話して、老父母に「息子を座込場から出しなさい」と強要 した。また、優先交渉対象業者に選ばれた用役会社も座り込み組合員に電話を かけ、座込場からの離脱と労働組合からの脱退を勧めた事実も確認された。

特に労組は、こうした前業者の所長と用役業者の懐柔と脅迫が、学校側の主導 により行われたと主張している。公共労組ソウル京畿支部のイ・ジェヨン組織 次長は、「学校が用役業者側に座り込み組合員の連絡先を渡したという事実を 確認した」とし「また前業者の所長も用役会社と接触した事実を認めた」と説 明した。

そのため労組をはじめとする市民社会団体は、何よりも弘益大学の責任を強調 している。2月1日に発足した弘益大闘争勝利のための共同対策委は「実質的な 使用者で、根本的な責任がある弘益大学校を糾弾して最後まで連帯する」とい う決意を明らかにした。教授労組、民教協、学術団体協議会も弘益大総長に 文書を送り、学校側の誤りを認め即刻事態解決に乗り出すことを要求している。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-02-08 00:11:57 / Last modified on 2011-02-08 00:11:59 Copyright: Default

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