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「未完の合意だが」...政界は韓進重の妥結を歓迎、合意履行を強調

趙承洙、「整理解雇を乱発する法制度の改善を」

キム・ヨンウク記者 2011.11.10 16:45

韓進重工業整理解雇問題の最終妥結について、政界はいっせいに歓迎の論評を 出し、労使の合意事項の履行を強調した。

民主労働党のウ・ウィヨン報道担当者は、「足りない点もなくはないが、1年間 の長い整理解雇闘争が労働者の勝利で終わったという点で、大きく歓迎する」 とし「長い戦いにも動揺せずに現場を守ってきた労働者がいなければ、韓進重 工業の無茶苦茶な整理解雇を阻止できなかっただろう。韓進重工業労働者の皆 さんに、連帯と祝賀の言葉を伝える」と歓迎した。

ウ報道担当者は、「韓進重工業の労働者の勝利で、キム・ジンスク指導委員の 役割はいくら強調しても足りず、5回にわたる希望バスも欠かせない」とし、 「希望バスで労働者と市民の美しい連帯が実現したので、地上の高いところで 闘争をするキム・ジンスク指導委員も孤独ではなく、整理解雇労働者は力を得 ることができた」と強調した。

ウ・ウィヨン報道担当者は「今残されたことは、韓進重工業使用者側が労働者 との約束を裏切らずに守ることだ」とし「合意案は韓進重工業の国会聴聞会の 過程での勧告案を受け入れたもので、労働者との約束であり、同時に国民との 約束だ。韓進重工業はこの約束を信義を持って守ってほしい」と要求した。

進歩新党のキム・ジョンチョル報道担当者は、「今日の韓進重工業労使交渉の 妥結は、深刻な社会問題として台頭している企業の一方的な整理解雇の態度に 警鐘を鳴らすもの」とし「特に一方的に労働者を犠牲にする整理解雇は労働者 はもちろん、一般市民にももう容認されないことが立証された」と強調した。

続いて「今日、韓進重工業の労使は交渉を妥結させたが、8日には平沢双竜車の 労働者のユン某氏の自殺が発見されるという事件があった」とし「すでに18人 目の労働者の死だという点でとても残念なことで、これ以上の一方的な整理解雇 は中断されなければならない」と要求した。

無所属の趙承洙(チョ・スンス)議員も論評して、「キム・ジンスク指導委員と 韓進重工業の解雇者の半分の勝利を祝い、今こそ無分別な整理解雇制を防ぐ 法の改正が至急だ」と強調した。

趙承洙議員は「不足もある協議案だが、韓進重工業労組側は状況が極端に駆け 上がるのを防ぐために難しい決断をした」とし、「だが今回の合意案は、整理 解雇を撤回させることができず、誤った整理解雇による事後収拾の合意だとい う残念な点が残る『未完の解決』」と述べた。

チョ議員は「韓進重工業の大株主と経営陣は、労使間の合意を忠実に履行し、 できるだけ多くの解雇者を、できるだけはやく復職させるよう最善を尽くし、 告訴・告発と損害賠償訴訟は即刻撤回しなければならない」と要求した。また 「解雇がまさに殺人だという現実で、ただ整理解雇を乱発できる法と制度改善 が急がれる」とし「整理解雇は最後の手段としてのみ考慮されるべきで、整理 解雇者への再雇用義務、政府の支援と社会的責任は強化されなければならない」 と強調した。

民主党のキム・ユジョン院内報道担当者も「韓進重工業使用者側は今回の妥結 を契機として、労働者の苦痛と困難を自分の事として感じ、理解することを望 む」とし「1年後の復職に合意したが、2年たっても無給休職者を復職させずに いる双竜自動車の悪い前轍を踏まないよう、切実に望む」と強調した。

金院内報道担当者は、「民主党は今後も使用者側の無分別な整理解雇を防ぐた めの法的、制度的な装置を作るために最善を尽くす」とし「李明博ハンナラ党 政権は、韓進重工業事態が与える教訓を再確認して、無策傍観と無責任で一貫 した労働政策を前向きに変える契機にすることを望む」と要求した。

ハンナラ党のキム・ギヒョン報道担当者も、ひとまず労使の合意を歓迎した。 キム・ギヒョン報道担当者は「韓進重工業の労使が円満な妥協と解決を引き出 したことを歓迎し、何よりも復職を望んでいた勤労者がまた生活の基盤を取り 戻せることになったことを喜ぶ」としつつ、「今、また不法と暴力がない労働 文化が定着し、断絶した労使間の対話構造を改善することで、さらに先進的な 労使文化を構築できるよう希望する」と明らかにした。

金属労組と韓進重工業労使は11月8日午後7時から開かれた徹夜の実務交渉と、 9日の午前10時に開かれた本交渉で、△合意締結の日から1年以内に再就職、 解雇期間以前の勤続年数による勤労条件の認定、△1人当り生計費2千万ウォン 支給、1千万ウォンを優先支給し、残りは来年の3月、7月、11月に分割支給、 △労使双方の刑事告訴、告発、陳情をすべて取り下げ、支部と個人への民事上 の損害賠償請求の最小化に合意した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-11-11 00:06:36 / Last modified on 2011-11-11 00:06:37 Copyright: Default

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