本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:中央労働委、韓進重「労使和解」を一方的に通知
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1319641638077St...
Status: published
View


中央労働委、韓進重「労使和解」を一方的に通知

「不当解雇」の判断を留保して11月2日までに「和解」...「解雇者の意見を無視」

ウ・ヨンヘ記者 2011.10.26 20:09

中央労働委員会が結局、『不当解雇』の判断を留保して、一方的に労使の和解 だけを要求することで終わり、韓進重解雇者の反発が予想されている。

▲非公開の中労委進行により、中労委審判後に写真が撮れた

10月26日午後2時、韓進重解雇者が中央労働委員会(中労委)に提起した不当解雇 審判の審理が開かれた。韓国産業人材公団(内の中労委、以下 公団) 8階の第3 審判室で開かれた中労委は、キム・ユンベ、イ・ジュンソプ、キム・ソヨン 公益委員とイ・ホドン労働者委員、キム・ギルジョン使用者委員で構成された。

中労委には、使用者側から李在鎔(イ・ジェヨン)韓進重工業社長が参加して、 労働者側からは24日に釜山から上京した韓進重解雇者が参加した。

▲中労委審判を終わらせて出てくる李在鎔韓進重工業社長

▲不当解雇で会社側を提訴した韓進重解雇者が中労委審判室に入る

韓進重解雇者が提起した『不当解雇』の中労委審判が午後2時20分頃始まり、 午後5時20分頃に終わった。

しかし約3時間の審判にもかかわらず、中労委は審判を保留して、『11月2日、 1週間労使の和解を勧告する』と話して終わったことが確認された。さらに、 中労委がこうした勧告案を出すにあたり、労使双方の意思を確認せず一方的に 勧告したことで、議論が予想される。

審判に参加した金属労組のイ・シウク副委員長は、「中労委は、11月2日までに 労使が和解しろという『労使和解』勧告案を放り出しただけで出て行った」と 当時の状況を説明した。

こうした状況について労働者委員だったイ・ホドン委員は「中労委が当事者の 意思を聞きもせず、一方的に勧告案を投げた」とし、中労委の行為に当惑する といった。

イ委員は「現在、使用者側が交渉場所から一方的に退場し、使用者側が対話の 意思がないと理解している。こうした状況で、中労委が会社側に対する強制案 もなく『労使和解』だけを要求した」と伝えた。

イ委員は中労委のこうした決定は、前の釜山地方労働委員会(以下釜山地労委) と同じ事例になることを憂慮した。彼は「通常、審判は当日にする。だが6月に 釜山地労委は、会社側の資料を追加要請し、会社が資料を提出すれば決めると 審判を延期した」とし、「韓進重解雇審判は延期され続けてきた」と話した。

続いて彼は「結局、釜山地労委は解雇当事者がいない状況で10日後に会社側の 手をあげ、解雇は正当とし、解雇者が出した審判を棄却してしまった」とし、 「当時の釜山地労委と今はとても似ていて、解雇者は中労委がまた当事者がい ない間に決めるのではないかという疑いを持っている」と強調した。

韓進重工業支会責任者として中労委に参加したムン・ヨンボク韓進重支会主席 副支会長は、「会社が対話を回避しているのに、中労委が会社に交渉のために どんな努力をしろというような具体的な指示もせず、一方的に対話しろと言っ ただけなのは失望だ」とし、「中労委は今日審判するべきだった」と中労委の 決定に反発した。

また彼は「中労委が交渉事案について具体的な確認をせず、こんな決定をする のか。釜山地労委のように、延期して労働者の意見を無視するのではないか」 という疑惑を提起した。ムン主席副支会長は「3時間の尋問は形式的に進めた」 とし、中労委の役割を問うた。

一方、午後1時頃から、中労委に当事者の資格で参加しようとした韓進重解雇者 を警察が阻止、対峙する状況が発生した。これにより午後2時に開始を予定して いた中労委審判は20分ほど遅れて始まった。

▲警察が中労委審判室に行こうとする韓進重解雇者を阻止している

また、中労委はこの日の審判で、非公開を理由として言論の取材を認めなかっ た。取材のために審判室に入った記者がまた外に出るという笑えない事件が 発生した。(記事提携=メディア忠清)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-10-27 00:07:18 / Last modified on 2011-10-27 00:07:21 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について