韓国:韓進重 整理解雇粉砕闘争の2つの路線 | |||||||
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キム・ジンスクの植物性闘争の意志...「一日100万ウォンの人間」[記者の目]韓進重 整理解雇粉砕闘争の2つの路線
チョ・ソンウン記者 2011.01.23 13:53
85号クレーン高空籠城14日目の1月19日、例のない寒波に耐えるキム・ジンスク 指導委員と会うために韓進重工業に行った。韓進重工業正門や食堂周辺には 「ストライキを口実として会社と無関係な第三者の造船所無断侵入、施設占拠 などの不法行為には、一切助力したり加担しないよう指示する。もしクレーン 占拠者の不法行為に助力などをする場合、会社は彼らに民事・刑事上の責任は もちろん、ストライキ終了以後も社規による重懲戒などの措置を必ず取る」と いう会社の指令が貼られていた。 韓進重工業側がキム・ジンスク指導委員に対して出した「退去断行および事業 場立入禁止仮処分申請」を1月7日に釜山地方法院が受け入れたためだ。キム・ ジンスク指導委員が退去に応じないため、19日に釜山地方法院は金指導委員に 「クレーンから降りるまで一日100万ウォンを韓進重工業に支払え」と決め、 韓進重側は19日、キム・ジンスク指導委員と民主労総釜山本部、韓進重工業 支会に1億100万ウォンの損害賠償請求訴訟を出した。 キム・ジンスク指導委員の「植物性闘争の意志」韓進重社側の損害賠償請求も、釜山地方法院の仮処分決定も、会社の指示も、 例のない寒波も、キム・ジンスク指導委員は気にしない。たった一人の組合員 も放棄せずに守るため、クレーンの上で「菜園を耕す」という植物性の闘争の 意志を育てている。 鋼鉄の上に種をまき、根を張らせてすべての植物が育つ菜園を耕すというのだ! 鋼鉄の上でも人間への礼儀と尊重、最善をつくせば生命が育つというこの驚く べき可能性を、キム・ジンスク指導委員は見せているではないか? 不可能だという絶望と諦念に抵抗し、今ここで可能だという希望を立てなおす キム・ジンスク指導委員の「植物性の闘争の意志」は、クレーンの下に組合員 を呼び集めている。韓進重工業の組合員たちは、組に分かれ、24時間クレーン を死守してキム・ジンスク指導委員から学んでいた。 キム・ジンスク指導委員が耕そうとする菜園、85号クレーンは孤立ではなく、 分裂ではなく、組合員を呼び集め、対話を引き出し、さらにしっかりと団結と 連帯の根をおろしている。 クレーンの下で会ったある組合員は「290人のリストが確認され、組合員が揺れ た。15日、16日には内部を揺り動かして生活館で待機した。会社は生きている 者に教育発令をしたが、会社の命令をよく聞く組合員を除き、教育を受けに行 かなかった。支会が教育の参加を防ぎ、参加者は少数だ。これでだめだったの で会社は職長を動員して会食とピクニックをしようとしたが実行できなかった。 組合員が従わず、職長も積極的ではない」とし「組合員は安定を取り戻した。 またやってみようという決意を示している」と語った。 キム・ジンスク指導委員の「植物性の闘争の意志」は、韓進重工業の組合員の 胸にしっかり根を張り、団結と連帯の光合成をしていた。今、85号クレーンの 下では毎日キャンドル集会という葉が生い茂っている。 韓進重工業整理解雇粉砕闘争の2つの路線85号クレーン死守隊には、韓進重工業支会の幹部も参加している。クレーンの 下で会った韓進重工業支会のある役員は「今ドックにある船は、引渡しが延期 された船だ。今、下請労働者が働いているが、彼らを阻止すれば実質的な玉砕 ストになり、公権力侵奪の口実と韓進重工業に儲けさせることになる」とし 「世論で勝利してこそ整理解雇闘争で勝利できる」と強調した。 資本の利益を根元から打撃する工場占拠ストライキの地域的、全国的な拡大に よる整理解雇粉砕闘争勝利の展望ではなく、韓進重工業支会の指導部は利益を 打撃せず、現場の外の世論戦で勝つという整理解雇粉砕闘争の新しい型(?)を 切り開いている。 韓進重工業支会指導部の新しい路線に対してある組合員は「争対委がきちんと 招集できない。支会指導部と市民対策委の次元で闘争方針を決めるから、現場 の組合員が参加する手段がない。公式に指針がなければ代議員も日程がわから ない」とし「指導部は、労働組合の公式なシステムである争対委と代議員大会、 現場組合員総会を招集し、私たちが参加でき、討論できるようにしなければな らない。闘争方針を決めるなら、私たちが参加するのは当然ではないか? 指導 部の一方的な指針ではなく私たちの運命は私たちの集団的な力で決めたい」と 話した。 「指導部の指針ではなく、自らの運命を集団的な力で決めたい」。労働者階級 は自分の形状に従い、労働者民主主義機構を建設してきた。だが組合員が自ら 労働者民主主義機構を建設できなかったり、参加が遮られれば、闘争の主体と して立つことができず、受動的になる。組合員が受動化すると指導部は組合員 の統制から分離して、官僚化する。階級闘争から離脱し、資本家階級に協力す るようになる。 韓進重工業支会は18日に労組事務室で釜山市民社会団体市民代表団と対策会議 を開き、「5者協議会」(韓進重工業労使、釜山市、商工会議所、市民社会団体)を 構成し、これを通じて「韓進重工業を救うための社会協約が必要だ」と闘争の 方向性を提起した。 多くの整理解雇事業場や非正規職闘争事業場に適用された社会協約、あるいは 社会的合意主義は、ほとんどが譲歩交渉に帰結した。整理解雇撤回ではなく、 整理解雇の程度と範囲を決めることであり、全員復職でなく選別的、段階的な 復職と慰労金で終わった。最近のKEC工場占拠ストライキと現代車非正規職工場 占拠ストライキで、野党議員の仲裁も社会的協約の形を取ったが、闘争を拡大 し、勝利の橋頭堡を確保するのではなく、闘争の孤立と資本の弾圧に道を開く 結果となって現れた。社会的協約は闘争の組織ではなく、闘争を解体させてきた。 韓進重工業支会指導部が5者協議会による社会的協約の争奪を闘争方針に決めそ うだ。だが現場の組合員が、自分が発言できる公式かつ民主的な場(現場組合員 総会など)で十分な対話を通じ、方針を決めることで誤りを最小化し、戦術を変 え、大衆的な方針で信頼を獲得できる。 現代車の非正規職一般組合員は、25日間の工場占拠ストライキの間に、自分が 発言し、自身の運命を決定できる民主的な機構を建設した。第1工場の拠点スト ライキ座込場総会、非拠点ストライキ組合員総会、各工場別組合員総会、工場 別分任組会議で、争点について、要求について、戦術について、手をあげ、 自ら発言し、意見を提出し、時には論争したが、方針が決まれば方針に従い、 ためらうことなく直接行動をした。 今、韓進重工業整理解雇粉砕闘争に一番求められているのは、まさに現代車 非正規職支会の一般組合員が建設した労働者民主主義であり、この中心に85号 クレーンが、キム・ジンスク指導委員の「植物性の闘争の意志」が、水平の力 で立っている。韓進重工業整理解雇粉砕闘争は、労働者民主主義を学び、実践 するだけに自身の運命を決めるようになる。(記事提携=蔚山労働ニュース)
翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2011-01-24 01:44:43 / Last modified on 2011-01-24 01:44:47 Copyright: Default 世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ |